風俗店の給料は、基本的にわかりにくいものです。
これは、普通の仕事とは異なる給与体系になっているからです。
しかし、中でも特に分かりにくいのがソープランドです。
風俗嬢になる理由の多くはお金であり、給料については誰しも気になるものです。
そこで本稿では、分かりにくいソープランドの給料について解説していきます。
そもそもバック率とは?
まず、ソープに限らずほとんどの風俗店に共通する、バックという考え方を押さえておきましょう。
バックとは、お客さんがお店に支払う代金のうち、風俗嬢にキックバックされるお金、早い話が風俗嬢の取り分ということです。
これは、あらかじめ決められたパーセンテージによって分配される仕組みになっています。
バック、料金、雑費の三点セット
まず、このバック率が重要です。
バック率が50%のお店と60%のお店を比較すれば、プレイ料金が20000円の場合には、50%ならば10000円のバック、60%ならば12000円のバックになるのですから、長期的に見ればかなりの差が出てきます。
しかしながら、いくらバック率が高くても、お店の設定している料金が低ければ大した稼ぎにはなりません。
したがって、お店の設定している料金が低すぎず、それなりに稼げるお店を選ぶことも大切です。
さらには、ソープランドは他の風俗店とは異なり、バックの中から色々な引かれものを差し引くことになっています。
引かれものが普通のソープと大差なければ問題ないのですが、あまりにもたくさん引いてくるお店には注意すべきです。
以上のように、バック、料金、引かれものの三点セットで考え、総合的に最も稼げるお店を選ぶのが、最も賢明なお店の選び方だと言えるでしょう。
ソープのランクでバック率は全然違う
ソープでバック率を考える時には、ソープのランクごとにバック率が全く違うということを頭に入れておく必要があります。
ソープランドのランクを大まかに分けると、高級店、大衆店、格安店に分けられます。
もっと細かく分けるならば、超高級店、高級店、中級店、大衆店、格安店、激安店に分けられるでしょう。
ランクが上がれば上がるほど、お客さん一人当たりの単価が上がり、プレイ時間も長くなります。
したがって、それほど多くないお客さんに対し、長時間にわたって濃厚で丁寧なサービスを提供し、大きく稼いでいきます。
ランクが低くなるほど、お客さん一人当たりの単価は下がり、プレイ時間も短くなります。
したがって、非常に多くのお客さんを、それぞれ短時間でサクッと相手していき、稼いでいくスタイルとなります。
この分類によって、バック率は大きく異なります。
一般的に、
- 超高級店、高級店→60~70%のバック
- 大衆店、格安店→50%のバック
となっています。
なお、超高級店~高級店の1本あたりの平均的なコースは120分であり、その接客によって得られるバックの平均が40000円です。
大衆店~格安店になると、1本あたりの平均的なコースは60~90分、バックは10000~15000円となっています。
引かれものの内訳
バックについて知ると、ソープ嬢が非常に稼げる仕事だというイメージを持つことと思います。
しかし、このバック全てが手取りになればいいのですが、実際にはバックの中から引かれものを差し引かれることとなります。
引かれものには、以下のようなものがあります。
雑費
雑費の内訳は、不明な場合も多いのですが、どのようなお店でも引いてくるものです。
1本の仕事につき一定額を引くお店もあれば、その日のバックの合計から一定を引く場合もあります。
例えば、高級ソープでは1本につき3000~4000円を差し引いたり、大衆店ならば1本につき1000円を差し引いたり、全体のバックから10%を差し引いたりすることもあります。
プレイルームのレンタル料
ソープランドは他の風俗店とは異なり、ソープランドがソープ嬢を雇用しているわけではありません。
ソープ嬢はあくまでも個人事業主であり、ソープランドからプレイルームを借りているという建前です。
だからこそ、本番行為は売春防止法に抵触する行為であるにもかかわらず、お店が取り締まりの対象になることはないのです。
ソープ嬢が引かれる費用の一つに、プレイルームの料金があります。
レンタル料のようなものです。
これは、遊郭の時代の名残で残っているものであり、今ではかなり少なくなってきています。
ボーイへのボーナス
ソープランドで働いているボーイに対し、ソープ嬢から年に1~2回のボーナスを支給します。
これも、遊郭時代の名残の制度で、今はほとんど残っていません。
しかし、昔ながらの中級~高級ソープでは残っており、ソープ嬢は月に1万円を積み立てておき、ボーナスとして支給します。
それほど負担にはなりませんが、不満の残る制度に感じる人は多いでしょう。
衣装代
一部の高級ソープでは、働く時にお店指定の下着やドレスを着ることになり、1ヶ月単位でレンタル料を支払う場合があります。
もっとも、他の高級ソープでも、高級な下着やドレスの着用を自前で求められるため、レンタルでもレンタルでなくとも、どちらにせよお金がかかります。
お茶代
ソープランドでは、長時間の接客になることが多いです。
長時間の接客では休憩が挟まれており、例えば1回目の射精の後に休憩をするのですが、その際にはお茶やコーヒーをお客さんに提供することになります。
お店が共用のサーバーを設けておき、利用料は雑費に含まれるとしているお店もあれば、500~1000円程度を取るお店もあります。
タオル代
ソープの接客では、とにかくたくさんのタオルを消費します。
したがって、タオル代が引かれることが多いです。
1日当たり一律で3000円程度を引いたり、60分コース1本につき300円を引いたりといった形で引くことが多いです。
一般的な形態
意外にたくさんの引かれものがあることに驚いている人も多いでしょう。
しかし、上記のものは色々なソープランドを調査したうえで、実際に見られたものを紹介しているのであって、全てのソープランドで上記の費用が全て引かれるわけではありません。
特に、プレイルームのレンタル料やボーイへのボーナス、衣装代などは多くのソープ嬢にとっては無縁でしょう。
お茶代やタオル代も雑費に含まれていることもあります。
したがって、一般的によくみられる引き方としては、
- 雑費だけを差し引く
- 雑費+タオル代を差し引く
といった形のお店が多いです。
しかし、これは決して安いものではありません。
例えば大衆店で働いている風俗嬢が、60分1本あたり雑費1000円とタオル代300円の合計1300円を引かれるならば、60分で10000円のバックをもらっているソープ嬢の、実質的な手取りは8700円になってしまいます。
その日に6本こなしたとすれば、引かれものの合計は7800円にもなってしまうのです。
1本分の手取りに近い引かれものがあるのですから、かなり痛い出費と言ってよいでしょう。
しかし、そもそもソープは稼げる額が大きいため、あまり引かれものを意識せずに働いている人が多いというのが実際のところです。
それでも、引かれものを考慮したうえで、最終的な手取りがいくらになるのかをしっかり計算し、あまりにも多く引かれていると感じるならば、お店を変えるという選択も十分にあり得ると思います。
まとめ
ソープランドの、ランクごとの平均的なバック率、バック、そこから引かれる様々な費用などを理解すると、ソープランドでの一般的な稼ぎが見えてきます。
それを知っておくと、まともに稼げるお店と、まともに稼げないお店の区別もつけられるようになります。
ソープランドで働くことを検討している人は、ぜひソープランドの給料形態を知り、好条件で働けるお店探しに役立ててください。