風俗嬢でも簡単には稼げなくなった厳しい現実とは

風俗嬢に対して一般的に抱かれる誤ったイメージの一つに、風俗嬢は体を売っているのだからそこそこ稼ぐことができるというものです。

確かに、成功してたくさん稼いでいる風俗嬢はわずかにいますし、そこそこ稼いでいる風俗嬢もいます。

しかし、貧困に陥っている風俗嬢もたくさんいるのです。

本稿では、風俗業界の厳しさについて書いていきます。

誤った幻想を抱いて風俗嬢になろうとしている人は、風俗嬢はそれほど甘いものではないと知ってもらえればと思います。

容姿・性格・清潔感

風俗業界厳しさ

当サイトでは、風俗嬢のリアルな実態もたくさん紹介しているわけですが、その中における「月収100万円以上を稼ぐ風俗嬢」などと言うのは、残念ながらごく一部の成功例に過ぎません。

本人が意識を高く保って懸命に努力をし、また清廉な態度やポジティブな姿勢を持っているからこそ成功しているのですが、やはり彼女たちが所属する風俗店の経営方針やスタッフや顧客との関係など、風俗嬢自身ではいかんともしがたい部分がプラスに働いて成功しているのは間違いありません。

このほか、彼女たちが持って生まれた性格や美貌も成功の要素になっています。

つまり、月収100万円以上を稼ぐような風俗嬢たちは、風俗業界のピラミッドの頂点に立つごく一部の勝ち組であると言えます。

勝ち組風俗嬢と負け組風俗嬢を大きく分ける第一の要素は、何といっても持って生まれた性格や美貌、そしてその性格や美貌から醸し出される雰囲気などであり、これが風俗嬢の運命に大きく作用しているのは間違いのないことです。

なにしろ、容姿が良い女性ならば、どれほど性格が悪かったり、人間性に問題があったとしても、とりあえず面接にいけば採用されるため、第一関門は突破することができます。

風俗業界厳しさ

もし借金の返済が迫っていてどうしてもお金が必要になった場合などは、なんとか食いつないでいくことができますし、お金に困って住む場所もないというような女性も、寮完備の風俗に所属すれば雨風をしのぐことができます。

逆に、容姿に問題がある女性は面接の段階ではねられてしまいます。

例えば、極端なブスやデブがそれにあたり、そのような女性が一般の風俗店に勤務を希望したところで、マニア系の風俗店に行くことを勧められて不採用となるでしょう。

極端なギャルメイク、派手に染めた髪型、タトゥーなども同様です。

このほか、風俗嬢には清潔感も重要です。

男性でも女性でも、なんとなく不潔感を思わせる人というのはいるもので、不潔感を醸しているような女性はまず不採用となります。

万が一採用されたとしてもリピーターはつかないため、結局は稼げずに辞めていくことになります。

風俗業界厳しさ

本人が真面目であるかどうか、そんなことよりも容姿や性格や清潔感が重視される世界です。

タトゥーや髪型がマイナスとされるのも、それが反社会的なイメージを持つからです。

そもそも、風俗嬢になろうとする女性の多くは、学歴も手に職もない女性が多いものです。

だからこそ自己評価は低く、社会的承認欲求が強く、ヒモに依存したり、買い物に依存したりする女性が多いのです。

その反面、養ってくれる男性がいるわけでもなく、親兄弟や親せきにも頼れず、帰れる実家もないというケースはよくあります。

社会的な地位から見れば、リストラされてホームレスに転落しそうになっている孤独な中高年男性にも似たところがあります。

ホームレスの中高年男性がいくら根は真面目で職を求めようとしたところで、住所が不定であるというだけで採用されることはありません。

それどころか、リストラをされたという経歴を持っているだけで、ダメ人間としての烙印を押されてしまいます。

風俗業界厳しさ

社会とはそういうものなのです。

それと同じように、容姿がダメ、清潔感がない、反社会的なイメージを負っているなどの要素を持っている女性は、いくら根が真面目であると主張したところで不採用となってしまいます。

それ以上に、性風俗の世界は男性におけるホームレスよりも厳しい世界です。

男性はホームレスに堕ちてしまえばそれ以上堕ちていくことはありません。

しかし、性風俗の世界では、合法的な一般の風俗店に勤務できない女性がそれ以上に堕ちていくことが珍しくありません。

非合法な裏風俗、個人の援助交際を装った組織的な売春組織である援デリ、立ちんぼ(街娼)、テレクラや出会い系サイトを使った個人売春などがそうであり、堕ちていく道はいくらでもあります。

そして、同じ体を売るにしても、ランクが低級になればなるほど中間搾取と身の危険が伴います。

風俗業界厳しさ

上述の通り、風俗嬢や風俗嬢になりたい女性というのは、何らかの切羽詰った金銭的事情を抱えている人が多いものです。

借金の返済を迫られている、ヤミ金から借入をしてヤクザまがいの取り立てをかけられている、家賃が払えない、今日寝る場所もない、明日食うお金もない・・・つまり、一般的な風俗店に雇って貰えなければ本人の意思とは関係なく低級風俗へと流れていかなければならず、しかもいったん落ちてしまえば這い上がるのが非常に困難な世界なのです。

つまり風俗業界は負のスパイラルを負った世界であり、情け容赦ない格差社会であるともいえます。

そして、風俗嬢や風俗志願者に味方する人は非常に少なく、多くの場合味方など一人もいないという存在なのです。

 

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風俗嬢と貧困の例

風俗業界厳しさ

ここで、風俗嬢と貧困の関係を示す一つの好例を紹介しておきましょう。

風俗嬢のTさんは、東京で風俗嬢をしている24歳の女性です。

東北出身の女性ですが、幼いころから両親との関係が良くなく、高校を卒業した彼女は地元で就職せずに、バッグ一つで東京に出てきました。

お金、友達、住む家、仕事など、何もない状態でゼロからのスタートでした。

まず、彼女はお金も家もない状態でしたから、寮完備の仕事を探すほかありませんでした。

はじめハローワークで仕事を探しましたが、世間では就職難と言われる昨今、彼女が採用されそうな仕事など一つもありませんでした。

また、運よく採用されたとしても、給料がもらえるのは一ヶ月後であり、今日寝る場所もない彼女にとって、なんとか生きていくための道は風俗嬢しかありませんでした。

風俗業界厳しさ

最初、彼女は寮完備で日払いでお金がもらえるデリヘルに勤務しました。

しかし、寮は無料ではなく、1Kで13万円という非常に高い寮費を支払う必要がありました。

それに、最近のデリヘルは競争が激しく不景気であり、お客さんが全くつかない状態になることも珍しくありません。

これでは生活できないと判断した彼女は、そのような不利な状況のなかで頑張ってお金を貯め、自分で部屋を借りて引っ越しました。

親には風俗嬢であることは言えませんが、東京で生きていくためには風俗しかなかったため、うしろめたさなどは全くありませんでした。

なんとか普通に生活することができているため、自分は風俗嬢のなかでも恵まれていると思うほどです。

お店の同僚を見ても、長い間寮生活から抜け出せない風俗嬢もおり、そのような風俗嬢は13万円の寮費が苦しく、お客さんがつかずに携帯代も支払えないとか、ご飯にも困るという状態の風俗嬢がたくさんいるのです。

風俗業界厳しさ

それでも、お店は何をしてくれるわけでもありません。

お金に追い詰められている風俗嬢はだんだん精神をむしばまれて行き、気がすさんで顔つきも変わり、お客さんがさらにつかなくなるという悪循環に陥ってしまいます。

風俗嬢といえば、裸になることでそこそこ稼げているというイメージがあるかもしれません。

しかし、世の中にはネット難民となっていたり、携帯代や食事にも困るような貧困に陥る風俗嬢が溢れています。

特に東京では、一般的な仕事に就いている女性をみても、そこからの月給だけでは自分ひとりの生活さえ苦しいという女性がたくさんいますが、それは風俗嬢も例外ではないのです。

Tさんの例を見ても分かる通り、風俗店によっては寮を必要とする女性の心理と経済事情を巧みに利用して、二重三重に搾取していることもあります。

風俗店が用意する寮は慈善事業ではなく、風俗嬢になる女性の貧困を知ったうえで、餌として提供しているようなものです。

Tさんのように、地方から出てきて何も知らない未経験の女性を風俗として働かせるための餌なのです。

風俗業界厳しさ

一般企業が社員のために安い家賃で提供する、福利厚生としての寮とは全く異なります。

風俗店の寮の多くは、Tさんの家賃にお店の儲けを上乗せし、給与から天引きする形で徴収されます。

住める場所を用意しておくことで、幅広い層の女性を採用しやすく、さらにすぐに辞めるリスクを減らすことができます。

そしてお店に勤務させて性的サービスによる売り上げをあげ、支払う給料から家賃分の利益も上げることができるという構図です。

つまり、寮を貸し出すことによって、二重三重の利益を上げているのです。見方によっては、家を借りるためのまとまったお金を用意できない女性たちをターゲットとした貧困ビジネスとも言えます。

Tさんはお金を貯めてデリヘルから何とか抜け出し、今はセクキャバで働いています。

セクキャバとはセクシーキャバクラの略であり、お客さんがキャストの女性にキスをしたり、上半身を触ったりすることができるお店であり、彼女は週に5日、毎日4~5時間働くことで30~40万円を稼いで生活しています。

風俗業界厳しさ

そのような生活の中でも、彼女はポジティブに生きています。デリヘルにしろセクキャバにしろ、お客さんと話すことで自分は一人ではないという実感を得ることができるからです。

実家にいるときに比べればはるかにマシであり、精神的に余裕ができて今では親とも話せるようになりました。

今では、セクキャバで短時間で十分な収入を得られているため、昼の時間帯は普通の仕事をしながら、将来の道を模索しようとしています。

彼女は厳しい環境から這い上がっていますが、這い上がれずに貧困のまま働き続けている風俗嬢のほうが圧倒的に多いことは言うまでもありません。

 

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果てしなく堕ちていく風俗嬢の例

風俗業界厳しさ

次に紹介する風俗嬢は、堕ちるところまで堕ちていった元風俗嬢の例です。

横浜市に住む元風俗嬢のYさんは、高校を中退してコンビニやファミレス、キャバクラといった色々なアルバイトをしてきました。

そし22歳の時に名古屋のファッションヘルスで働き、25歳でお客さんと結婚して風俗嬢を辞めました。

その後、旦那の浮気で離婚し、29歳で再び風俗嬢になりました。その後、体を売り続けて生活してきましたが、36歳の頃には全く稼げなくなって解雇されました。

その後、何十件もの風俗店を面接しましたが、一件も採用されることはありませんでした。

一年半前に名古屋から上京して風俗嬢として働いたものの、すぐに解雇となって現在はビジネスホテル暮らしをしています。

風俗業界厳しさ

ビジネスホテル暮らしであるために住所はなく、運転免許証や保険証といった身分証明書はひとつも持っていません。

今や、女性が体を売っても簡単には稼げない時代です。

現在39歳の彼女は、加齢と不況の影響で、激安風俗店でも不採用となってしまうようになりました。

彼女の住む横浜市小金町は、かつては違法風俗店がひしめく色街だったのですが、国の浄化政策によってそれらの違法風俗店は姿を消しました。

しかし、Yさんのように体を生きることでしか生きる道がない女性が全国から集まっていた土地ですから、違法風俗店という生きる道を無くした彼女たちは個人売春などで生計を立てるほかなくなりました。

今や、かつて華やかなりし黄金町は、女性たちのホームレス地区になってしまったのです。

風俗業界厳しさ

彼女の住むビジネスホテルは1日6000円の宿泊料。

普通のシングルを1年半も借りっぱなしの状態です。

最初は友達の家を転々としたり、同じような境遇の友達とルームシェアをしたりしていたのですが、それでは何かと問題も多く、一人の時間が取れるホテル暮らしに落ち着きました。

もちろん、いつまでもホテル暮らしをする気はなかったのですが、いつのまにかそうなってしまいました。

できればお金を貯めてワンルームアパートでも借りたいと思っていますが、そのような余裕は全くありません。

普通の事務職の派遣アルバイトもしていますが、仕事が入っても週2回程度であり、日給は8000円です。

派遣だけではホテル暮らしを維持することはできないため、援助交際をしています。

風俗業界厳しさ

ホテルはお金を支払っただけ部屋に入れるシステムであるため、お金がなくて部屋に入れず、どうしようかと途方に暮れる日もしばしばです。

彼女は必要に迫られて、毎日のように売春を繰り返しています。

売春は出会い系サイトを使って自らお客さんをとる場合と、東京まで出て行って彼女が所属する援デリにお客さんを斡旋してもらう場合とがあります。

援デリとは援助交際デリバリーの略です。

女性を囲っておき、出会い系サイトのやりとりで取った客に売春を斡旋する非合法の組織であり、全国各地で増え続けています。

援デリには打ち子と言われるリーダーがおり、女性のふりをして出会い系サイトで援助交際希望の男性と知り合い、交渉がまとまれば女性が派遣されます。

女性は指定された現場に行って売春を行いますが、報酬は折半であり、例えば2万円の支払いがあれば1万円を打ち子に納めなければなりません。

打ち子は集金したお金の一部を暴力団に上納します。

風俗業界厳しさ

男性客からすれば、出会い系サイトを通じて素人女性とセックスができたという感覚を得られますが、実際には背後には業者が控えているということになります。

援デリとは、打ち子は女性が稼いだ売春料の一部をピンハネすることができ、女性は面倒な客探しをしてもらいながら危険があれば後ろ盾になってもらえるというビジネスモデルなのです。

つまり、貧困に陥った女性と業者の利害が一致している商売であるともいえます。

Yさんは売春を毎日こなすことで、なんとかホテル代を捻出してその日暮らしをしています。

派遣アルバイトと売春によって得た収入のほとんどはホテル代と携帯代に消えていき、食べることにも困る日々です。

彼女は、夜に東京に出ていき援デリで朝まで働いて始発で横浜に帰って寝るというような生活を繰り返しています。

ホテルとしてもそのような女性の滞在を好ましいとは思わないため、できるだけ3日分をまとめて支払うように催促してきます。

風俗業界厳しさ

彼女はこの上なく厳しい生活を強いられています。

だからと言って、一般の仕事は高校生や大学生を採用するのが普通であり、彼女のような女性はアルバイトにさえ採用されません。

風俗も年齢制限があるお店が普通であり、彼女は勤めることができません。

彼女の年齢ならば人妻風俗が唯一の道でしょうが、そのような風俗店では妖艶な熟女の色気を備えた女性ばかり採用するものであり、個人売春を繰り返してやつれた彼女が採用されることはありません。

援デリに所属したとしても、四十路の彼女にお客さんがつくのは一晩に一人が普通であり、二人もつけば大入りといった状態です。

手持ちのお金は全くなく、10年以上にわたって体を売り続けてきた彼女の全財産は2000円。

彼女には家もなく、仕事もなく、助けてくれる人もおらず、生きるのに必死な毎日です。彼女はなんとか今の生活から抜け出したいと思っていますが、おそらく無理でしょう。

Yさんのケースは極端に深刻なケースではありますが、このような女性がいることを知っておくことは、決して無益ではないでしょう。

 

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