風俗で働くメリットは、何といっても稼ぎやすいことです。
働きたいときに働きやすく、さらに短時間で稼げるため、働ける時間が限られているシングルマザーや女子学生に都合の良いアルバイトです。
しかし、必ずしもそうとは言えない場合もあります。
風俗店によっては「出勤制限」というものがあるためです。
出勤制限を理解しておくことは、風俗嬢として稼いでいく上で大切なことです。
本稿では、出勤制限の仕組みについて解説します。
風俗店の出勤制限とは?
風俗嬢という仕事は、自由出勤と稼ぎが魅力的な仕事です。
多くの風俗店では、風俗嬢が働きたい時間に出勤させてくれ、短時間で効率よく稼ぐことができます。
しかし、この「稼ぎたいタイミングで稼げる」というメリットが、全てのお店で必ず受けられるとも限りません。
これは、お店によっては「出勤制限」という仕組みがあるためです。
これがある風俗店では、働きたいタイミングで働けないことがあり、思うように稼げない風俗嬢も出てきます。
店舗型風俗で多い
出勤制限は、特に店舗を構えて営業している「店舗型風俗店」でよく見られる仕組みです。
店舗型風俗店の代表的なものには、ファッションヘルスとソープランドがあります。
出勤制限の仕組みを簡単に説明すると、風俗嬢の出勤のタイミングをお店がコントロールする仕組みです。
言うまでもなく、お店は売上を最大限伸ばそうと考えています。
出勤制限もそのための仕組みであり、風俗嬢の出勤を管理することで売上を伸ばそうとするものです。
店舗型風俗店では、風俗嬢の出勤状況が売上を左右します。
なぜならば、店舗型風俗店はお店の中にプレイルームを設けており、その数には上限があるためです。
前者のタイプは、特にソープランドでよくみられます。
前者のタイプであれば、店舗内に設けているプレイルームの数と、接客できる風俗嬢の数はイコールになります。
プレイルームの数を超す風俗嬢を出勤させても、プレイルームを確保できず、接客もできないため、出勤させる意味がなくなります。
例えば、店舗型風俗店Aでは20人の風俗嬢が所属しており、プレイルームは10部屋あったとします。
この場合、風俗店Aで同じ時間に出勤できる風俗嬢は10人が上限となり、残る10人は出勤したくても出勤させてもらえない状況が生まれるのです。
風俗嬢になる女性の中には、働ける時間が限られている女性も多いです。
その理由を見てみると、
- シングルマザーなので、子供が幼稚園や学校に通っている時間帯に働きたい
- 女子大生なので、授業がない時間帯に働きたい
といったものが多いです。
同じような立場の風俗嬢が多いお店では、同じ時間帯に出勤希望が多くなり、お店は出勤制限せざるを得なくなります。
出勤させる風俗嬢の選び方
このようなお店では、できるだけ効率よく稼げるように、出勤させる風俗嬢を選ぶことになります。
限られたプレイルームを割り当てるのですから、あまり稼げない(指名がつきにくい)風俗嬢を出勤させるよりも、よく稼げる(指名がつきやすい)風俗嬢を出勤させたほうが、お店の売上は伸びます。
店舗型風俗店は、風営法で営業時間が決められています。
どれだけ長く営業したくても、24時までには閉店しなければなりません。
営業時間が限られていれば、営業時間中にできるだけ売上を伸ばすためにも、プレイルームを効率よく稼働させる、つまり稼げる風俗嬢にプレイルームを割り当てたいと考えます。
お店で働く風俗嬢に出勤の希望を聞いて、同じ時間に出勤したい風俗嬢がプレイルームの数以下であれば、出勤制限の必要はありません。
しかし、そうでない場合には効率よく稼ぐためにも、指名が入りやすい風俗嬢を優先的に出勤させ、そうでない風俗嬢の出勤は見送ることになります。
出勤制限を受けにくい風俗嬢とは
指名が入りやすい風俗嬢とは、具体的には人気嬢や新人嬢です。人気嬢が選ばれやすい理由は分かりやすいでしょう。
人気嬢はリピーターが多く、指名されやすいため、プレイルームを効率よく稼働させることができます。
新人嬢が選ばれやすい理由は、少し複雑です。
新人嬢はリピーターが少ないですが、新人を好むお客さんからの指名が入りやすいです。
また、特に指名する風俗嬢を考えていないお客さんが来店すれば、
「新しい女の子が入っていますが、どうですか?」
とおすすめできます。
新人期間は、長期的にお店に売上をもたらしてくれるかどうかを左右する期間でもあります。
できるだけたくさん接客させることで経験を積んでもらえば、多くの売上をもたらす風俗嬢に育ってくれるかもしれません。
さらに、新人期間中に多くの接客をさせ、稼がせることで、新人嬢は「風俗嬢って稼げるんだな」「このお店は稼ぎやすいな」と感じます。
稼ぐために風俗嬢になったのですから、このような実感がなければ、新人嬢は早いうちに辞めてしまいます。
お店は、新人嬢獲得のために求人広告費を払っているのですから、早く辞められるのは避けたいです。
したがって、フリーのお客さんがつきやすい(お店としてもおすすめしやすい)、経験を積ませる必要がある、お店に長く在籍してもらいたいといった理由から、新人嬢も出勤制限を受けにくくなります。
出勤制限があるお店は避けるべき?
ここまで読んで、出勤制限があるお店は避けたいと思った人も多いと思います。
しかし、出勤制限は必ずしもデメリットばかりではありません。
確かに、あまり稼げない、指名が入りにくい風俗嬢にとっては、出勤の機会が制限されてしまうのですから、あまり良くない仕組みです。
しかし、逆に考えてみるとそうでもありません。
稼げる人気嬢や新人嬢は出勤制限を受けにくく、むしろ優先的に出勤させてもらえることが多いのですから、メリットのある仕組みと言えます。
出勤制限がない店舗型風俗店はどう?
それほど人気がない風俗嬢にとっては、出勤制限は嬉しくない仕組みです。
とはいえ、店舗型風俗店の全てが出勤制限をするわけではありません。
店舗型風俗店にも、出勤制限を設けておらず、出勤したい風俗嬢は全て出勤できるお店もあります。
出勤時間中、プレイルームを一人の風俗嬢が使い続けるお店では、出勤制限の必要がありますが、プレイルームを複数の風俗嬢が使いまわすお店では、出勤制限が行なわれないのです。
出勤制限がない店舗型風俗店のデメリット
出勤制限がない店舗型風俗店では、接客していない時間は待機所で待機しておき、お客さんから指名が入ればその都度プレイルームに移動して接客することになります。
ここにデメリットがあることを、良く知っておく必要があります。
ほとんどの場合、店舗型風俗店でありながら出勤制限がないお店の待機所は「集団待機」となります。
集団待機とは、待機中の風俗嬢が一つの待機所に集まって待機することです。
待機所のタイプには、このほかに
- 個室待機→風俗嬢ごとに、インターネットカフェのような個室待機所が割り当てられるもの
- 自宅待機→自宅で待機しておき、指名が入るのを待っておくもの
- 自由待機→自宅でのんびりしながら、買い物をしながらなど、待機時間を自由に過ごしながら指名が入るのを待っておくもの
などがあります。
しかし、これらの集団待機以外のタイプは、主に無店舗型風俗店で見られるタイプです。
自宅待機や自由待機は、無店舗型風俗店でなければ成り立ちません。
店舗型風俗店は店舗内で接客するため、指名が入ってから、自宅などからお店に行くのでは接客が成り立たないからです。
また、個室待機は効率が悪いため選ばれません。上記の通り、お店は限られたプレイルームを効率よく稼働させるために、出勤制限をしています。
店舗面積を個室の待機所に使うくらいならば、プレイルームを増やしたほうが効率的です。
したがって、出勤制限がない店舗型風俗店のほとんどが、集団待機となります。
集団待機を嫌う風俗嬢は少なくありません。
なぜならば、集団待機では同僚の風俗嬢と一緒に過ごすため、何かとストレスが多いからです。
風俗嬢として働いている女性の多くは、風俗嬢として働いていることに何らかのうしろめたさを感じているものです。
いくら同僚とはいえ、積極的に知り合いを増やしたいとは思っていません。
だからこそ、集団待機で他の風俗嬢と一緒に過ごし、接触することがストレスになります。
また、風俗嬢にも色々な人がいます。女性が集まる空間ですから、ベテラン風俗嬢がお局のように振る舞っていることも多いです。
そのような場合には、ベテラン風俗嬢のマナーが悪かったり、待機時間の過ごし方をとやかく言われたり、ベテラン風俗嬢以上に指名をもらっていると嫌がらせをされたりすることがあります。
つまり、集団待機では待機所での人間関係がストレスになることが多いのです。
このほか、店舗面積を効率よく使うために、待機所の面積が狭いお店もあります。
そのようなお店では、全ての風俗嬢がゆっくり待機できるだけのスペースがなく、一部の風俗嬢が座れずに立って待機時間を過ごしているケースもあります。
そのような狭い待機所では、待機時間にゆっくり休憩することができないので避けるべきです。
これらのデメリットがあまり気にならない人は、出勤制限のない店舗型風俗店で働くのも良いでしょう。
しかし、人間関係や待機所の狭さに悩みたくない風俗嬢には、集団待機はおすすめできません。
出勤制限を避けたい、集団待機も嫌だと思う人には、無店舗型風俗店がおすすめです。
無店舗型風俗店と出勤制限の関係については、以下の記事で解説しています。
まとめ
本稿では、出勤制限の仕組みについて解説してきました。
出勤制限は、人気嬢や新人嬢にとってはメリットがあるものの、そうでない風俗嬢は働きたい時間に働けないこともあり、デメリットにつながる仕組みです。
店舗型風俗店は、無店舗型風俗店にはないメリットもあり、あえて店舗型で働きたいと考えている人もいることでしょう。そのような人は、面接の際に、
- 出勤制限があるかどうか
- 出勤制限がないならば、集団待機はどのようになっているか
といったことをしっかり聞いておくようにしましょう。
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