風俗業界の中でも、特に稼げる場所として知られるのが飛田新地です。
しかし、飛田新地にはとびきりの美人が集まるということのほか、どんな女性がどんな理由で働いているのか、どんなシステムになっているのかということは、案外知られていません。
そこで、本稿では飛田新地を徹底解説していきます。
飛田新地ってなに?
この数年で、風俗嬢のレベルはかなり高くなっています。
昔ならば高級ソープランドで働くことができていたレベル風俗嬢でも、現在の高級ソープランドで働くためにはクオリティがとても足りず、今では都市部の人気デリヘルくらいでしか働けないでしょう。
現代の高級デリヘルや高級ソープランドで働くためには、非常に高いクオリティが求められます。
風俗嬢としてたくさん稼ぐためにはこのような高級店で働くほかないといわれているほどです。
しかし、高級デリヘルや高級ソープよりもクオリティが高い風俗店があります。
それは、飛田新地のちょんの間です。
ちょんの間とは、本番可能な風俗店であり、「ちょっとの間でプレイが終わる」ということから「ちょんの間」と呼ばれています。
ここは風俗店の中でも一番稼ぐことができるため、日本全国から美人風俗嬢が集まり、クオリティが異常に高くなっているのです。
AVで一本の作品に主演できるほどのルックス、スタイル、華やかさをもっている女性ばかりが働いており、元人気AV女優の桜井あゆも飛田新地出身として有名です。
もっとも、飛田新地は若い風俗嬢が働くエリアと熟女風俗嬢が働くエリアが明確に分かれており、ここで取り上げているのは若者エリアです。
飛田新地は昔から全国的に有名でしたが、2000年代に入ってから集客が飛躍的に伸びています。
この飛田新地とは、いったいどんなところなのでしょうか。
なぜ飛田新地には美人風俗嬢が集まるまるのか
まず、どうして飛田新地に美人風俗嬢が集まるのでしょうか。
飛田新地の風俗嬢のレベルは日本一、美人でなければ稼げないといわれています。
実際に、他の地方で風俗店を経営していた人の話を聞いても、明らかに美人が集まりやすいそうです。
なぜこのような状況になったかというと、飛田新地が位置する天王寺周辺の再開発が理由です。
もともと、天王寺周辺は貧困の町であり、スラム街と高級住宅街の両方が含まれており、飛田新地では貧困層と富裕層の両方をお客さんにしていました。
貧困層だけではなく、富裕層がお客さんになっていることから、昔から美人風俗嬢が集まりやすい傾向がありました。
それが、再開発によってホームレスが排除されたことによって治安が良くなり、若い女性が住みやすくなったことで、日本一と呼ばれる今の状態になりました。
お客さんは富裕層のほうが多くなり、美人風俗嬢にしかお客さんがつかなくなった結果、風俗嬢のレベルは天井知らずで上がっていきました。
稼げるとなれば、全国から風俗嬢が集まるようになりますから、自然と今のレベルにまで高まっていったのです。
実際、飛田新地に行ってみればわかることですが、若い美人女性ばかりで驚くほどです。
しかも、お店側が一生懸命美人を集めているというわけではなく、口コミで美人が勝手に集まっています。
それまでは路上でのスカウトであるとか、難波やアメリカ村でナンパしたりして集めていました。
しかし、大阪府知事が橋下徹に変わってからキャッチが禁止になると、スカウトができなくなりました。
そこで、高収入求人誌に店名を出さずに掲載し、単に「楽して稼げる」というメッセージと電話番号だけをのせて募集しました。
各都道府県においても、地元の求人誌に「大阪で楽に稼げます、寮もあります」といった感じで掲載し、女の子からの連絡を待つというスタイルです。
連絡があれば写メを送ってもらい、ルックスが合格ならば実際に面接をして採用します。
そんな風にして集められた美人風俗嬢は、たくさん稼ぐことができます。
売れている風俗嬢になると、1日で15万円も稼ぐほどです。
料金は15分で1万1000円、呼び込みのおばさんの手数料に1000円、お店と風俗嬢が折半ですから、飛田新地の風俗嬢は15分で5000円、単純計算で時給2万円の計算です。
飛田新地の風俗嬢は平均で毎日10~20本程度こなしていますから、毎日5~10万円は稼いでいることになります。
もちろん、風俗嬢がそれだけ稼ぐならお店も非常に儲けています。
風俗嬢が毎日10人出勤して働いているとすれば、お店の稼ぎは毎日50~100万円、月商1500~3000万円です。
警察からの許可はどうなっている?
しかし、風俗嬢として稼ぐためには高級デリヘルや高級ソープでなければならないというのはよく言われることで、「稼ぎたいなら飛田新地に行け!」とはあまり言われません。
これは、飛田新地の情報が外部に知られる機会が非常に少ないからです。
何しろ、飛田新地では写真撮影が禁止となっており、実際に遊んだ人でなければ内部について知ることはできないほどです。
こんな風にかけば、なんだかアンダーグラウンドな世界にも思えます。
しかし、非合法というわけではありません。
飛田新地のお店は、すべて飛田新地料理組合に加盟しています。
この組合によって自治されており、警察からの許可も一応はもらっているのです。
写真撮影禁止の制度も、女の子への配慮であって、組合の自治の厳しさの表れであるとも言えます。
ちなみに、大阪には飛田新地以外にもちょんの間が存在しますが、そのエリアはどこでも組合があって、警察から許可を得て営業しています。
飛田新地の内部の様子
では、その知られざる内部はどうなっているのでしょうか。
まず、イメージとしては遊郭です。
風俗嬢が外から見える出窓に座っていて、呼び込みのおばさんがいます。
風俗嬢からお客さんに声をかけることはなく、おばさんが通行人に声をかけます。
このように、実物を見てから選べることから、お客さんは風俗嬢選びに失敗することはなく、リピート率も非常に高くなっています。
また、大学が近くにあることから、大学生がアイドルに会う感覚で遊びに来ることも多いようです。
ちょんの間2階には3~4畳の部屋がいくつかあって、遊ぶお客さんは風俗嬢と一緒に2階に上がっていきます。
加入している組合が「飛田新地料理組合」ということからもわかりますが、ちょんの間は名目上は料亭ですから、部屋に入ると風俗嬢が茶菓子を持ってきて給仕をします。
1店舗につき、風俗嬢は3~5人待機しています。
出窓にずっと座っているのはきついため、風俗嬢は15~30分交代で座ります。
このため、飛田新地を一周してまた元のお店を見てみると、風俗嬢はみんな交代しているのが普通ですが、これが全員かわいいのです。
中には、かわいい女子大生が夏休みや冬休みの長期休暇の際に、飛田新地に出稼ぎに来ているというケースも多いようです。
プレイ時間は15分です。
普通のデリヘルなどでは60分くらいが基準になっていますが、それと比較すればかなりの短時間です。
この15分で、風俗嬢はお客さんに手コキやフェラチオをし、勃起したらすぐに挿入して射精に導きます。
他の風俗と異なるのは、風俗嬢の髪や胸などを触っていいかどうかということは、風俗嬢によって違うということです。
お客さんからクレームをつけられても首になることはありませんから、飛田新地の風俗嬢には高飛車な女の子も多いといいます。
他の風俗店の風俗嬢ならば、お客さんからリピートしてもらうために良いサービスを提供する必要がありますが、飛田新地ではそもそもお客さんの絶対数が多く、また非常に美人であることから、多少サービスが悪くても稼げなくなることがないのです。
飛田新地のちょんの間自体が昔の遊郭に似ていますが、そこにおける風俗嬢とお客さんの関係も昔の遊郭のようで、お客さんよりも風俗嬢のほうが上です。
そこで働く風俗嬢たちは、基本的に素人です。
ここでいう素人とは一般女性という意味で、テクニックとサービスに生命がかかっているソープ嬢やデリヘル嬢とは違うということです。
飛田新地で求められるのは、とびきりの美人であることと、本番行為ができることだけ、という考え方です。
だからこそ、全国から素人女性がどんどん集まり、女の子の回転率は他の風俗店では考えられないほどに早いのです。
ちょんの間の経営を回しているのは、経営者と呼び込みのおばさんであり、そこに数人の風俗嬢が入って営業されています。
といっても、経営者は裏で帳簿をつけているだけであり、女性経営者が多いといわれています。
もともと風俗嬢をしていた女性が、ちょんの間の営業権を買い取って独立し、経営しているケースが多いのです。
飛田新地のちょんの間は、多くのお店が寮完備としていますが、寮は隣町の西成にあります。
そこの安宿をお店が借りたり、安いマンションをお店が借りたりすることで寮としています。
ただし、6畳の寮に3人が住むなどのケースが多く、環境はよくありません。
また、そのようなでも寮費は取られます。
ちなみに、ひとつ裏話。
大阪府知事になった橋下徹ですが、あの人は知事になる前は飛田新地料理組合の顧問弁護士をしていました。
大阪オリンピック招致の際には、風俗を一斉浄化するために飛田新地も一時は危機にさらされましたが、それを橋下徹が守ったといわれています。
飛田新地で働く女性
飛田新地で働く女性のほとんどは、地方の女性です。
なぜ地元の女性がほとんどいないのかといえば、それは本人が店先に座ってお客さんを待つというスタイルであるため、地元の女性は働けません。
また、他の風俗店とは異なり、飛田新地にはシングルマザーがほとんどいないという特徴もあります。
飛田新地は女性のレベルが高く、25歳以下でなければ働くことが難しいため、シングルマザーでは働けないのです。
わかりやすく言えば、吉原の高級ソープで働いているような美人で、美意識も高い女性が、自分の美をもっとダイレクトに評価してもらうために飛田新地に出稼ぎに行き、店先に座っているという感じです。
単純に稼げるという理由だけでも、飛田新地の風俗嬢たちは前向きに働けるのですが、自分の美を売っているという実感が他の風俗よりも強いことからも、すごく前向きに働いている女性ばかりです。
衣装やメイクもすべて自前であり、ヘアメイクと服装をばっちりと決めて座ります。
お店から「ああしろ、こうしろ」といわれることもなく、ドレスアップをして本番をするだけですから、お店が教えることもありません。
だからこそ、飛田新地の風俗嬢たちは自分の美しさだけで稼いでいるという実感が強いのでしょう。
風俗嬢への報酬は、毎日現金で支払われています。
5~10万円という大きなお金を稼ぐのですが、30分座って、15分接客して、少し休憩してまた座るというスタイルなのですから、かなり気楽に働けることがわかります。
なにしろ、これがキャバ嬢ならば8時間働いて、同伴やアフターもこなさなければならないわけですし、デリヘル嬢ならばお客さんのもとに出向いて、60分フルでサービスをして、初めて報酬がもらえるのです。
労働内容としても簡単で、高収入なのですから、風俗嬢にとってはたまらないでしょう。
飛田新地にまつわる怖い話
飛田新地には素人女性が集まると聞けば、気軽に働けそうな感じにも聞こえます。
しかし、別の言い方をすれば「素人女性でも働かせることができる」ということでもあり、借金を背負った女性を働かせるという、人身売買のようなこともいまだに行われているといわれています。
借金が返済できなくなると、金融業者が飛田新地専門のスカウトマンに女性を売ることがありますし、ホストにハマった女性が貢げなくなると、そのホストがスカウトマンに売ることもあるのです。
なぜお店ではなくスカウトマンが買うのかといえば、スカウトマンはその女性を飛田新地の経営者に紹介し、数百万円で売ることができるからです。
お店としては、紹介された子がかわいくなければ買わなくてもいいのですから、スカウトマンを介してかわいい子ばかりを集めることができるというわけです。
もし200万円で買ったとしても、1日10万円稼げる風俗嬢ならば20日で回収することができます。
しかし、売られた女の子は、どうして逃げずに働くのでしょうか。
それは逃げられないように管理されているからです。
飛田新地に出勤すれば、出窓で常にみられているのですから、逃げることはできません。
そして、風俗嬢の身分証明書などをお店が預かることで、逃げることができなくなります。
また、風営法の改正によって、身分証明書のほか住民票が必要となり、経営者はそれを3年間保存する義務があるため、飛田新地で働く女性は個人情報をすべて明かさなければ働くことはできません。
情報をすべて握られているのですから、借金を追って売られた女性が逃げても、逃げ切れるものではありません。
だから、逃げずに働かざるを得ないのです。
とはいえ、このような悪習が残っているからといって、飛田新地が怖い土地ということではありません。
まず、このようなケースは今では稀です。
そして、借金が返済できなくなった女性が、飛田新地で働くことに縁を持ったことで、かなりの高収入を得ながら働き、借金を早期に返済してしまうことも可能なのです。
借金に困って普通のデリヘルで働くよりは、かなり良い条件であるといえます。
まとめ
飛田新地での仕事は、きれいにドレスアップをして、サービス時間は本番だけ15分程度で済ませるというものです。
それで1万1000~2万円という料金です。
時間を延長して30分とすれば、料金は倍になるシステムです。
女子大生が夏休みに飛田新地で1か月アルバイトをし、日給5万円を稼いだとすれば、週5日働いた場合、日給5万円×22日=110万円という大きな金額を稼ぐことができるのです。
夏休みに泊まり込みでリゾートバイトをしても、20万円くらいしか稼ぐことはできないのですから、これは非常に稼げるといえます。
もし、あなたも自分の容姿に自信があるならば、飛田新地で働くというのもアリかもしれません。