風俗嬢も、一般の会社員と同じように、仕事の際には名刺を利用しています。
風俗嬢にとっては、リピートをいかに獲得していくかということが非常に重要なことであり、リピーターを獲得するためのツールとして、名刺が欠かせないのです。
といっても、風俗嬢の名刺と一般の会社員の名刺では、いくつかの違いがあります。
本稿では、風俗嬢ならではの名刺やその効果、工夫すべき内容について書いていきます。
風俗嬢と名刺
風俗嬢は、営業の一環として、お客さんに名刺を渡すことがよくあります。
キャバクラなどでもそうなのですが、キャバクラや風俗嬢といった「リピーター命」の商売においては、いかに次の指名につなげていき、ひいては固定客にするかということが非常に重要になります。
そのためにも、名刺というツールは必要不可欠なものなのです。
風俗嬢たちは、たった一枚の名刺に様々な工夫をしています。
リピートにつなげるための様々な工夫をしているのはもちろんのことですが、同時にプライバシーを守ることもきちんと意識されています。
では、その工夫とは具体的にはどのようなものなのでしょうか。
名刺のデザインと内容、渡すときの状況からポイントを見ていきましょう。
名刺デザイン
多くの風俗嬢は、どのようなデザインの名刺を使っているのかと言うと、お店がまとめて作った名刺を支給し、それに手書きのメッセージを書いて渡すという風俗嬢が多いようです。
お店としても、風俗嬢に固定客がつくことによって売り上げを伸ばしていけるわけですから、名刺の重要性はよく認識しています。
そこで、お店でまとめて作成した名刺を渡し、活用させるようにしているのです。
しかし、本当に売れる風俗嬢はそれだけでは満足しません。
名刺業者に依頼して、ひと手間かけた自分専用の名刺を作るのです。
お店が支給する名刺というものは、どの風俗嬢が持っていてもおかしくない普遍的なデザインとなっているため、一言で言うと個性がありません。
「お店から支給されている名刺」という雰囲気がどうしても伴うのです。
それを、名刺業者に依頼して自分でデザインすることによって、動物柄や花柄の名刺にすることによって、個性を出すことができます。
風俗嬢は風俗嬢でも、歴史ある吉原のソープで働いている風俗嬢などになると、地域や仕事と絡めた名刺として、江戸時代の花魁をイメージした色気ある名刺を利用するソープ嬢が多いようです。
このように、単に可愛いデザインにするばかりでなく、自分の風俗のジャンルや地域性が特殊であれば、それを名刺に盛り込むのも効果が高いのです。
名刺業者にも色々ですが、風俗嬢の名刺に力を入れている業者もあります。
そのような業者では、風俗嬢が仕事で使う名刺であるという認識のもとにデザイン案を提供しています。それだけに、女性らしいデザインが豊富であるばかりか、営業ツールとしての機能を高めることにも強みがあります。
例えば、裏面にはメッセージを書く欄を設けており、そこもまた独特な可愛いデザインとしているのです。
このほか、名刺は名刺でも、その形状が美容室やマッサージ店などのポイントカードのように見えるフェイク名刺も豊富です。
これは、お客さんに彼女や奥さんがいた場合、風俗遊びがバレないように名刺をすぐに捨ててしまうものなのですが、フェイク名刺にしておくことで捨てられないように配慮したものです。
せっかく名刺を渡しても、捨てられてしまえば何の意味もないので、このような風俗嬢ならではの名刺もあるというわけです。
あまりにもいいデザインが多いため、どれにすればよいか分からないという風俗嬢もいると思います。
そのような場合には、3~4種類の名刺を作り、お客さんに選んでもらうようにするのがおすすめです。
お客さんに選んでもらうことによって、それが会話のネタになることもありますし、お客さんは自分で選んだ名刺であるため、捨てにくくなる可能性が少しアップするのです。
また、数種類の中からお客さんに選んでもらうと、次第に人気のある名刺と人気のない名刺、効果の高い名刺と効果の低い名刺が分かってくるものです。
その情報をもとに、徐々に名刺の種類を狭めていくのです。
このように、名刺にはリピーター確保が第一目的であるものの、使い方によってはコミュニケーションツールにもなります。
これは、お店から支給されている名刺では絶対にありえないことです。
ここに、自分でデザインした名刺を利用するメリットがあるのです。
名刺の内容
さて、名刺デザインが重要であることが分かりましたが、名刺の内容も同じように重要です。
普通、名刺と言えば会社名や部署名、本人の名前、連絡先などが記載されているものですが、風俗嬢の名刺は本名や連絡先が書いていないという点で大きな違いがあります。
また、手書きのメッセージの有無も、普通の名刺とは異なる点だと言ってよいでしょう。
名刺は名刺でも、風俗嬢たちは風俗嬢である立場をわきまえた内容の名刺を作っているのです。
内容における注意点は、主に以下のようなものです。
連絡先を書かない
普通、名刺には電話番号やメールアドレスが書かれているものです。
これは、取引先が連絡を取りたい際に、担当者に連絡を取りやすくするためです。
しかし、風俗嬢は仕事柄、プライバシーを守るために、お客さんと一線を引く必要があります。
そのために、連絡先を載せないのです。
また、ビジネスの名刺は捨てると相手に失礼になりますし、その後の取引を考えると名刺はぜひとも取っておくべきものですから、きちんと保管されるのが前提となっています。
しかし、風俗嬢の名刺になると、ある意味名刺は捨てられることが前提となっています。
お客さんに奥さんや彼女がいれば、捨てられる可能性はかなり高くなりますし、そうではなくとも風俗遊びをしていることはあまり公にしてメリットのあることではありませんから、捨てられることの方が多いのです。
お客さんの中には、帰り道で路上などにポイ捨てしてしまう人も多いわけですが、その時に自分の連絡先が記載されていれば、知らない人に連絡先が知られてしまう可能性もあります。
だからこそ、連絡先は印刷しないのです。
しかしながら、連絡先を全くのせないというのでは、内容が非常に寂しいものになってしまいます。
また、お客さんがコミュニケーションを取りたいと思っても、それが不可能になります。
したがって、売れている風俗嬢の中には、仕事用の携帯電話を持ち、その番号を記載していることがあります。
メールアドレスは、フリーメールなどを利用することで対応が可能です。
また、LINEなどのメッセージアプリを仕事用に作っておき、そのIDを記載しているのです。
最近では、LINEを日常的に使う人が多く、LINE IDは一つの携帯番号につき一つしか取得できませんから、LINEをプライベートで使い、類似のメッセージアプリであるカカオトークを仕事用に使うという風俗嬢もいます。
この他、営業用にブログやツイッターをやっている風俗嬢であれば、ブログURLやツイッターアカウントを載せるということもあります。
ツイッターでつながると、お客さんは親近感がわくものですし、ツイッター内のダイレクトメールでやり取りをすることもできますから、それを連絡手段にしても良いでしょう。
これらの連絡先を掲載すると、お客さんとお店以外の場所でやり取りする機会を持つことができるため、リピート率は上がります。
お店の名刺を利用しているため、連絡先が一切分からない風俗嬢と、個人的なやり取りが可能な風俗嬢がいれば、後者を指名したいと考える風俗嬢のほうが多いのです。
ただし、お客さんからお店以外の場所で会いたいといわれても、それは避けるべきです。
お店以外で会うようになると、お客さんは「この子はお店に行かなくても会える(お金を出さなくても会える)」と考えるためリピートにつながりませんし、トラブルに巻き込まれる可能性もないではありません。
したがって、お客さんと個人的に会うことは避けましょう。
メッセージはあらかじめ書かない
風俗嬢の中には、せっかく自分でデザインした名刺を持っているにもかかわらず、意外なところで台無しにしてしまう風俗嬢もいます。
それは、お客さんに渡す前、たとえば待機時間などに、何枚もまとめてメッセージを書いたものを渡してしまうのです。
確かに、そのようにすれば合理的で、手間がかかりません。
しかし、会う前にあらかじめ書いているということは、特定のお客さんに向けたメッセージでないことは明らかですし、プレイを通して思ったことを書いているわけでもあります。
ですから、お客さんにとっては全く特別感がなく、せっかく手書きをしても、あらかじめ名刺にメッセージが印刷されているものと全く効果が変わらなくなってしまうのです。
面倒くさいかもしれませんが、やはりプレイが終わった後に、その感想を含めて名刺を書きましょう。
書いている姿はお客さんも見るでしょうから、自分にメッセージを書いてくれていることは明らかであり、特別感を味わうこともできます。
書く内容に注意
そして、書く内容にも注意しましょう。
本音を言えば、また指名してほしいと書きたいところでしょうが、それを真面目に書いてはいけません。
例えば、「また指名して下さね!今度は180分コースで♡オプションもいっぱいつけてね♡」などと書けば、お客さんはウンザリすることでしょう。
むしろ、こんなことを言われてしまえば、60分コースで遊びたくても、ケチに思われてしまいそうだと感じ、リピートできなくなってしまいます。
売れる風俗嬢は、このような露骨なことは書きません。
遊んでくれたお礼を書き、感想を書き、次回も待っていますとだけ伝えるのです。
その中で、風俗嬢ごとに工夫されたメッセージを記載するのです。
では、具体的にはどのようなメッセージなのでしょうか。
いくつか例を挙げてみると、以下のようなものになります。
今日はありがと♡♡♡
来てくれてすごく嬉しかったヨ
生理終わったらM字だね♡
今日はありがとお♡
○○のおもちゃだね♪
またいつでも遊びに来てね♡
今日は来てくれてありがとう♡
いっぱいホメてくれて嬉しかったです
また会いたいな…。
今日はありがとう♡
ちゃんとイカせてあげれなくてごめんなさい
次は絶対!!
またゆっくりにゃんにゃんしようね♡
今日はありがとうございましたーっ♡
またヒマがあったら来て下さいねっ♡
待ってます♡
今日は〇〇と遊んでくれて本当にありがとう!
あさだちはかなしばりな笑
友達はNY行ってしまうけど、君は東京の人やからまた遊べるね
また来てくれるの待ってるよー♪
今日は〇〇と遊んで下さってありがとうございます♡
すごくやさしくて〇〇もいっぱい気持ち良くなっちゃいました♡♡
もっと一緒にいたかったのにSな方が好きだからうれしくなっちゃった♡
また会いたいです♡
今日はあそんでくれてありがとう♡
50分あっという間だったね
早く帰ってゆっくりするんやでー笑
また時間があればあそびに来てね♡
パパへ
とても気持ち良かったです。
楽しかったです、
今度はためて来てね♪
またおしりとおっぱいもみもみしにきてね♡
ありがとう♡
今日は楽しかったです!!
たくさん気持ち良くなってくれてたら嬉しいな♡
また是非遊びに来てね
今日は来てくれてありがとうっ
短い時間やけどたのしんでってねー!
次はもっと満足させるけんまた来てね♡
今日はありがとうございました♡
楽しんで頂けましたか??
〇〇はとっても楽しかったです♪
又一緒にエッチな事しようネ♡
あなたみたいな変態豚野郎はもう勘弁です(笑)
どうしても来たいならそれなりの覚悟をしてから来て下さいね
今日は写真指名ありがとうございました☆
満足してもらえて良かったです♡
ぜひぜひまた会いに来てください。
今日と明日はゆっくり休んでネ♡
手元にある資料のなかからいくつか選びましたが、その風俗嬢のキャラクターが出ているものも多く、興味深いものです。
そして、どれも露骨にリピートしてほしいと伝えていないのもポイントです。
あなたのキャラクターに会わせて、露骨ではなく、お客さんがまた指名したいと思えるメッセージを書くようにしましょう。
誰に渡すか
風俗嬢の中には、「名刺なんてどうせ渡しても捨てられるし・・・」と考えて、渡さないという風俗嬢も少なくありません。
しかし、名刺の1枚の単価は非常に安いものですし、それを渡すことで少しでもリピート率が上がるものであるならば、渡した方が良いに違いありません。
したがって、特別な理由がない限りは、多くのお客さんに名刺を渡すということが、基本的な方針になると言えます。
しかし、お客さんの中には名刺を拒否する人もいます。
特に、お客さんに奥さんがいる場合には、名刺を渡そうとしても受け取らないことがあります。
そのような場合には、強いて渡す必要はありませんから、黙って引き下がりましょう。
逆に言えば、お客さんが特に拒否しない場合には、すべてのお客さんに渡すべきです。
また、プレイの中で乱暴な印象を抱いた、どうしても生理的に無理だったなど、リピートされるのが怖い、ストレスになりすぎるなどの場合には、リピートしてもらうよりもしてもらわないほうがメリットがあるわけですから、その場合にも名刺を渡さなくて良いでしょう。
名刺が欲しいといわれても、持ち歩いていないといえばOKです。
まとめ
風俗嬢にとって、リピーターは大きく稼いでいくための生命線とも言えます。
お店から支給された名刺を利用するのはもちろんのこと、できるだけ自分でデザインした個性ある名刺を使うようにしましょう。
そうすることによって、自分の名刺を使う前と使った後とでは、リピート率にも必ず変化があるはずです。