風俗嬢として働くことによって、金銭感覚が狂うことがあるといいます。
良心的なお店では、風俗嬢にそうアドバイスしてくれるお店もありますが、これは事実です。
風俗嬢として働いたことがある女性が、昼の仕事に移った後に風俗に出戻ることが多いのも、金銭感覚が狂っているため、昼の仕事の給料では満足できないからです。
では、実際にはどのように狂ってしまうのでしょうか。
本稿では、金銭感覚の狂いの実例を紹介していきます。
金銭感覚が狂うとこうなる
風俗嬢たちにインタビューをしていくと、金銭感覚が狂っているなと思わせるエピソードが多々見られます。
筆者が実際に聞いた話を紹介していきましょう。
「衝動買いは良くしましたね。引退した今なら高いと思うものも、平気で買うんです。例えば洋服を買う時、今は『欲しいけど2万円は高いな~』とか、『今日は出しても1万円まで』とか考えるんですけど、現役の時は3万円くらいまでなら全然迷うことはなかったです。
ブランド物は好きですよ。それも、高ければ高いほど欲しくなっちゃいます。高級ブランドっていいじゃないですか。特にバッグとか。もちろん、簡単に買いまくってたら友達とか親に風俗やってることバレるので、一人で行ったときに買ってます。
なんか、もったいないっていう感覚がなくなりますよね。例えばお菓子買ってネカフェとかに行くじゃないですか。その時、これもこれもってたくさん買うんですけど、当然1~2個しか食べられないんですよ。そしたら、持って帰るのめんどくさいし、全部おいて帰っちゃう。ネカフェの店員さんが、食べてもいいし。
ご飯食べに行ったら、食べたいの全部頼んじゃう。結局全部は食べれないんだけどね。友達と居酒屋とか行くとテーブルが豪華になって楽しくなるし、いいんじゃない?金銭感覚が狂ってるのかな?
疲れるの嫌いだから、すぐタクシー使う。荷物持って歩くの嫌だしね。ちょっとの距離でも使いますよ。電車とかバスとかありえないです。徒歩5分ならタクシー。
パチスロで負けてたらキリないです。10万円とか突っ込んでた時期もあります・・・
金銭感覚が狂ってるのかどうか知らないけど、太っ腹になるよね。なんか面倒な支払いとか自分でやっちゃう。割り勘とかめんどくさいじゃん。ならあたし払うよってなる。
ペットかな。子犬買ったよ。30万円。
お財布にいっつもたくさん入ってる。数えたことないけど。
ホストもブランドも興味ないから、そんなにたくさん使ってないと思う。でも、お金もたまってない。なんやかんや使ってるんだと思う。わからないけど。
時計かな。200万円くらい。
一番高かったのはディオールのバッグかな。でも15万円くらいだったよ。もっとバッグほしいな。
同じ店の子がねずみ講みたいなことやってて、しつこいから買っちゃった。30万くらいの浄水器でした。
実家の猫ちゃんに猫タワー買った。3万円くらい。庶民でしょ。
おうちは広いですよ。観葉植物マニアなので。日当たりのいい3LDKに一人暮らし。最初ワンルームだったけど、広いところに移ってたら今はそんな感じ。家賃も一人暮らしの人より高いから、金銭感覚狂ってるって言えるかもしれないですね。
以上のように、数万円くらいならば全く躊躇せずに使い、数十万円のものでもそれほど高いとは感じていないようです。
また、特に高額な買い物をしていなかったとしても、徒歩5分の距離でタクシーを使ったり、食べきれないほどの食べ物を買ったりしてしまうというのは、金銭感覚が狂っているといえるでしょう。
また、上記のことを読んで、「それほど狂っていない」と思った風俗嬢も、以下のようなことがないか考えてみてください。
- 時給1000円のアルバイトはやっていられない?
- 月収20万円はありえない?
- 1日3万円稼ぐのって簡単?
- 10万円って少ない?
以上のような質問にYESと答えてしまうならば、金銭感覚が狂っている可能性が高いです。
貯金はどれくらい?
狂うくらいのお金があれば、それなりに貯金もしているのでは?と思う人もいるでしょう。
10万円くらいポンと使うなら、ポンと貯金に回すこともできるのではないか、という意見です。
このことも、実際の意見を聞いてみるのが分かりやすいでしょう。
貯金なんてほとんどないよ。生活費結構かかるし、遊ぶし、パチスロ好きだし。
借金返済しなきゃいけないんで。借金なくて貯金もあったら風俗嬢やってないです(笑)
毎月半分以上は貯金してますよ!毎月30万円くらいかな?今500万円やっとくらい貯まったよ。別に理由があって貯金してるんじゃないけど、不安なの。ゼロがあと一つ増えたらいいなぁ。
少しはありますよ。もう7年もやってるから、多少はね。
ぜんぜんない。ヤバい!ってわかってるけどなかなかね・・・
貯金はない。お金の使い道が把握できてないから。ザルだねって、友達に言われる。
あんまりできてないですね。シングルなんで、結構お金かかるんです。でも、子供のための貯金って思って、ちょっとずつ貯めてます。
ほとんど貯金してる。バッグとか化粧品とか、洋服とか欲しいものあるんですけど、風俗嬢にしては我慢してる方じゃないかな。20代のOLって貯金100万円くらいが普通ですよね?それは超えました。
貯金2万円しかない。頑張って稼ぐよ。
大学に通ってて、学費と生活費で結構かかります。実家にも入れてるしね。貯金するけど、学費でなくなっちゃうよ。
一応200万円はいつも貯金してる状態です。体壊したとき、1年くらいはもつでしょ?
以上のように、貯金をしている風俗嬢もいれば、していない風俗嬢もいることが分かりました。
貯金をしていない風俗嬢にも、借金返済や学費のために貯金ができないパターンもあれば、浪費で貯金ができないパターンもあるようです。
借金返済や学費で貯金ができない場合はともかく、やはり浪費で貯金ができないというのは問題でしょう。
金銭感覚が狂っているから、貯金もできないのです。
貯金は将来のためとか、万が一の場合に備えてするものなので、貯金をする気があるかどうか、実際に貯金できているかどうかによって、金銭感覚のまともさを伺い知ることができるともいえます。
お金を簡単に貸してしまう風俗嬢
風俗嬢の中には、お金を簡単に貸してしまい、いつの間にかお金がなくなっている人も少なくありません。
風俗の先輩に貸してって言われて10万円貸した。友達にもちょこちょこ貸してる。多分、全部で50万円くらい。返して欲しいけど、お金に余裕ありそうには見えないし、強く言ったら嫌われそうで言えない。
「店の子に3万円貸したよ。携帯代払えないって言ってたから貸してあげました。
元カレに10万円貸したことあります。別れる時に返してって言ったら『無理』って言われたから、元カレのお母さんに言って無理矢理返してもらいました(笑)
元カレが借金してたの、100万円くらい。それ立て替えてあげた。月5万円返してもらって、ちゃんと全部かえって来たよ。
弟に20万円貸しました。返すって言ってくれてるけど、別にあげたつもりだからあんまり気にしないでいいよって言ってます。
実家に貸してます。積もり積もって、もう何百万円になるのかな。
貸したっていうのか分からないけど、友達にご飯おごったりしてて、全部で10万円くらいになるかな。『今度おごるから』って言われておごってるから、貸したみたいなもんだよね?全然おごってくれないけど(笑)
親とか友達に何万円。大きなお金は貸しません。あと、返ってこなさそうな人にも。相手は選びます。
上記のように、彼氏や友人、家族にお金を貸す風俗嬢は多いようです。
それも、数万円という少額ならまだしも、場合によっては100万円以上貸していることもあるのです。
風俗嬢をしていると知っていたり、高級バッグを持っていることを見てお金がありそうだと思い、お金を借りようとする人がいます。
話を聞く限りでは、「それって彼氏じゃなくてヒモなんじゃ・・・」「それって本当に友達?」と思ってしまうようなケースも多々あります。
お金を無制限に借りられて、その気になれば踏み倒せる便利な存在と思われている可能性があります。
特に、彼氏という存在には注意が必要です。
ホストを彼氏だと思っていたら、その彼氏は同じような関係の女性が複数いて、たくさんのお金を借りっぱなしにしていたという話も、たまに聞くことがあります。
恋愛をすると盲目的になりやすいものですが、お金の面で頼られやすい関係の人にこそ、気を付けるべきなのかもしれません。
また、同僚にも注意してください。
お金が返ってこない可能性が最も高いのは、同僚の風俗嬢です。
なぜならば、プライベートで付き合いのない同僚に貸していたところ、突然お店を辞めて別のお店に移ってしまい、返してもらえなくなったというケースがしばしばあるからです。
まとめ
以上のように、風俗嬢はお金の使い方が狂っている場合が多く、貯金できていない人も多いことがわかりました。
それもそのはず、無計画にお金を使ってしまう癖があったり、簡単にお金を貸したりしているようでは、お金が貯まるはずはありません。
特に危ないのは、細かな支払いを無意識に繰り返しているうちに、お金を使いすぎるという狂い方です。
高級品を買うのが好きな場合には、我慢をすればなんとかなるものですが、細かい買い物を繰り返している場合には、気づけばお金がなくなっているということが多くなるものですから、改善も難しくなるのです。
もちろん、金銭感覚が狂っているのは、風俗嬢だけに限らないでしょう。
ちょっと仕事で成功した人ならば、高級車に乗ることがありますし、高級レストランで食べることがありますし、いい家に住むこともあります。
これも、一般の人からすればやはりお金のかかる生活をしているのですから、金銭感覚が狂っているといえます。
本質的に問題なのは、金銭感覚が狂っていることではありません。
それが収入に見合っていれば、収入相応の感覚になるのが普通で、それが時に人から「狂っている」と思われるのも仕方のないことです。
ならば、なぜ風俗嬢の金銭感覚が狂うのが好ましくないのかと言えば、風俗嬢はいつまでもできる仕事ではないからです。
年齢と共に商品価値が落ちていくのが普通の仕事ですから、20代の前半には100万円稼げていた人が、30代に差し掛かると50万円になり、そこから稼ぎが徐々に低下していくということにもなりかねません。
その時、20代前半に狂った金銭感覚が染みついていると、生活に苦労することになります。
人生全般に不安な影を落とすことになります。
だからこそ、風俗嬢はできるだけ金銭感覚を狂わせないようにする必要があるのです。
あまり金銭感覚を狂わせないためには、一般の仕事をしている友達と一緒に買い物や食事にいき、庶民感覚を味わうのが良いでしょう。
その感覚に合わせようとしていれば、金銭感覚が大きく狂うことはないと思います。
その上で、できるだけ貯金に励みましょう。
何に使ったか分からない買い物など、所詮はそれほど重要な買い物ではなかったのですから、それは貯金に回すのが賢明です。
人にお金を貸すよりも、将来の自分のために銀行に積立貯金でもしておいた方がずっと良いでしょう。
最近はスマホアプリで家計簿を簡単につけられますし。
まずは1ヶ月かけて、お金の流れを把握してみるのがおすすめです。