風俗嬢の大きな悩みの一つに、身バレがあります。
「身バレ」とは、お客さんに自分のプライベートを特定されたり、友人などに風俗嬢であることがバレたりと、風俗で働くにあたって人に知られたくないことを知られてしまうことを意味します。
身バレを防ぐために重要なことは、プライベートでの生活圏からある程度距離のあるお店で働くことです。
しかし、遠すぎる場合にも通勤が大変になるという問題が生じます。
では、風俗嬢たちはどれくらいの時間をかけて通勤しているのでしょうか。
本稿では、現役風俗嬢の意見も交えつつ、お店との適切な距離を探っていきます。
お店と距離をとることの大切さ
風俗嬢のほとんどは、家族はもちろんのこと、知人や友人にもバレないように働いています。
風俗嬢になる理由は様々であり、やむにやまれない事情から風俗嬢になっている女性もたくさんいますが、そのような事情を理解できない人もたくさんいるため、風俗嬢であることを黙っているのが普通です。
むしろ、黙っているというよりも、ひた隠しに隠すと言った方が正確でしょう。
そのため、お店のお客さんから自分のプライベートを知られたり、知人や友人などに悟られたりしないために、色々な対策をします。
お客さんにプライベートを知られてしまうと、それが原因で身バレにつながったり、ストーカーになったりする危険があります。
また、風俗街に出入りする姿を見られてしまったり、知り合いがお客さんになってしまったりすれば、これも身バレにつながります。
このため、身バレ対策のためには、プライベートでの生活圏と、風俗嬢としての活動圏との間に、一定の距離を保つことが必要となります。
これは、普段から風俗嬢っぽい振舞いや考え方を避けたり、金銭感覚を一般的なものに保ったりと、精神的に距離を保つだけではなく、ある程度離れたお店で働くことで物理的に距離を保つことも大切です。
精神的にも物理的にも距離を保つことが重要ですが、より重要なのは物理的な距離でしょう。
プライベートでの生活圏からある程度離れたお店を選んでおくと、お店の関係者やお客さんに出くわしたり、お客さんから自宅を特定されたり、働いている最中に知り合いに見られたりする危険性が低くなります。
しかし、風俗嬢になるにあたって、どれくらい離れているお店を選べばよいのかわからず、悩んでいる女性もいることと思います。
実は、どれくらい離れているのが良いかということに関しては、一定した基準はありません。
「近すぎても離れ過ぎてもいけない」くらいのことはよく言われるのですが、現役風俗嬢の意見を聞いてみても、色々な意見が見られるのです。
現役風俗嬢の意見
参考までに、現役風俗嬢の意見を集めてみたので紹介しておきます。
3時間以上かかるケース
静岡市から川崎市まで車通勤してた。横浜町田インターまで1時間→保土ヶ谷バイパス→横浜新道→第一京浜→川崎のソープまで家から三時間半。首都高速はこわくて無理だった。ちなみに電車は気分悪くなるので乗れません。
通勤に3時間以上もかけるのは普通ではなく、これだけの時間をかけるのにはいくつかの理由が考えられます。
まず、身バレにかなり慎重になっている可能性があります。
通常、片道3時間以上も離れている場所に出勤するのは時間も体力も消費が大きいため、寮に入るなどするのが一般的です。
しかし、過去に身バレによって大きな問題になったり、ストーカー被害に遭ったりした経験がある風俗嬢ならば、慎重になるあまりこのように遠くのお店を選ぶケースもあります。
なおかつ、家庭の事情などから遠くへ引っ越すことができない可能性も考えられます。
また、昼間は地元の会社で昼職などをしている場合にも、同様のケースが考えられます。
昼職での仕事を辞めたくないと考えていれば、地元を離れて寮などに入ることはできません。
昼職をしているからこそ、なおさら身バレ対策には慎重になる必要があるため、遠くのお店を選ぶこともあるでしょう。
昼職を中心に考え、月に数回だけ出稼ぎ気分で風俗嬢として働くならば、このように遠くへ出勤するのも選択肢の一つとなり得ます。
1時間以上かかるケース
急行止まらない駅→急行乗り換え→山手線→タクシー→途中から歩いてお店。徒歩入れるとお店着くまで1時間半くらいです。
家から駅までチャリ20分、ひとつめ降りる駅まで30分、そこからさらに乗り換えで30分。
小田急線の駅で吉原まで通っているけど、徒歩含めて1時間15分かかります。
横浜まで約一時間。遠いけど仕方ない。
電車などを使って通勤し、1時間以上の時間をかけるとなれば、それなりに離れたお店を選ぶことができます。
電車の時速は100㎞以上ですから、電車に1時間も乗って通勤すれば、途中停車の時間などを考えても100㎞程度離れた場所まで行けることでしょう。
100㎞も離れてしまえば、自分のプライベートの生活圏からは遠く離れることができます。
知人などにバレてしまう可能性も低くなりますし、お客さんからも特定されにくくなります。
30分程度かかるケース
山手線にある駅近くに住んでいるけど、徒歩含めて40分。
私は千葉栄町で働いてるけど、店まで40分くらい。都内の電車の人の多さに疲れたから。
山手線乗り換え無しの20分。近いし楽。
1時間以上かける人が多い一方で、30分程度をかけて通勤するというケースも同じくらい多く見られました。
プライベートでの生活圏がそれほど広くない人は、30分くらい電車で移動するだけでも、十分に身バレ対策ができることもあるでしょう。
また、通勤時間が短いため、通勤が辛いということもありません。
数分しかかからないケース
アパートから徒歩三分。いわゆる寮です。
身バレ対策のために、ある程度距離のあるお店を選ぶ人は、時間をかけて通勤することになります。
しかし、身バレをそれほど気にしていない人は、お店から近い寮に住むため、通勤時間は数分で済みます。
地元から上京してきて身バレすべき友人もいないなどの場合には、特に身バレ対策をする必要もなく、また通常の賃貸物件に住むことが難しいことも多いため、手っ取り早く寮を選ぶことがあります。
寮に住んでいれば、お客さんがストーカーになったときにも、お店にすぐに助けを求めることができるため、それほど気にする必要もありません。
30分~1時間台がおすすめ
風俗嬢の意見を集めてみると、最も多い層は30分程度の層と1時間台の層でした。
このくらいの通勤時間であれば、身バレ対策にもなりますし、あまりに遠いというわけでもありません。
近すぎる場合には要注意
風俗店の寮に住む場合を除けば、これ以下の通勤時間になると、色々な危険が考えられます。
プライベートの生活圏と丸被りすることになりますから、知人や友人に見られてしまったり、知人がお客さんになったりすることで、身バレする可能性があります。
もちろん、お客さんから自宅などを特定され、ストーカーなどの厄介なトラブルに発展することも考えられます。
このほか、近くに住んでいるのをいいことに、お店の人手が足りない時に出勤要請をされてしまい、想像以上に忙しくなってしまうこともあるかもしれません。
自分の環境や性格も考える
次に、30分程度でいいのか、1時間以上かけたほうがいいのかということに関しては、自分の環境や性格を考える必要があります。
まず、自分のプライベートでの生活圏を考えて、30分も離れれば問題ないというのであれば、30分程度離れたお店を選ぶのが良いでしょう。
しかし、生活圏が広い人は、1時間程度離れたほうが良い場合もあります。
同時に、自分の性格面も考えるべきです。
通勤に1時間以上もかかるような場合、人によっては通勤がとても面倒臭く感じてしまい、遅刻や当日欠勤を繰り返す原因にもなりかねません。
そのような人は、自分の生活圏との距離を考えつつ、できるだけ通勤時間が短くなるように工夫する必要があります。
お店選びも大切
このほか、お店選びもきちんと行う必要があります。
風俗街は繁華街にあることが多いものですが、繁華街から近い場所は家賃が高くて住めない、実家住まいのために遠くのお店を選ばざるを得ない、身バレ対策のために遠いお店を選びたいなどの場合には、遠方のお店を選ぶことになります。
このような理由から通勤時間が1時間も2時間もかかるような場合には、仕事が終わった後に電車で帰宅できないケースも考えられます。
このような事情をかかえた女性が働くにあたっては、電車のない時間帯に仕事を終えた場合には送迎してもらえるのか、終電に間に合うように退勤できるかどうかといったことを、きちんと確認したうえでお店を選ぶ必要があります。
風俗店の多くは送迎サービスを行っており、無料で自宅まで送ってくれる場合も多いですが、遠方の場合には送迎の対象外になったり、有料になったりすることもあるため、しっかりと確認しておきましょう。
時は金なり
ここまで読んで、通勤時間を考えるにあたっては、身バレ対策だけではなく、色々な点に注意して考えなければならないことが分かったと思います。
しかし、これらのことを前提としたうえで、通勤時間はできるだけ短くなるように配慮しましょう。
上記でも書きましたが、通勤時間はモチベーションに大きく影響します。通勤時間があまりにも長くなってしまうと、通勤がおっくうになってしまうからです。
これは、単に面倒くさいというからというだけではなく、通勤が長ければそれだけ稼ぎの効率が悪くなるからでもあります。
風俗嬢は、高時給を稼げる職業です。60分15000円でバック率50%のお店で働くならば、時給7500円を稼ぐことができます。
指名料やオプションのバックが付くことで、時給10000円程度になることもよくあります。
つまり、風俗嬢としての1時間には1万円の価値があることになります。
通勤時間は、性的サービスをしているわけではありませんが、風俗の仕事のために消費している時間です。
どちらも風俗のために消費している時間なのに、稼ぎにならない通勤時間は非常にもったいなく、これがモチベーション低下につながることがあります。
無駄に通勤時間を長くするよりも、通勤時間を短縮して実働時間を長くした方が、より大きく稼げることは言うまでもありません。
モチベーションの点からも、稼ぎの点からも、通勤時間が長いことは好ましくないのです。
よく「時は金なり」と言いますが、風俗嬢もこのことをよく考え、必要以上に通勤時間を長くしないことが大切です。
体力面も考えよう
さらに、通勤時間が長ければ、それだけ体力も使います。
通勤中、電車の中でゆっくりできればいいのですが、座れない場合には立った状態で通勤することになります。
また、たくさんの人が乗車している電車では、一層体力を奪われるものです。
風俗嬢は、肉体を使って性的サービスをする仕事であり、一般にイメージされているよりもずっと体力を使う肉体労働です。
このため、通勤時にはできるだけ体力を消耗しないようにし、仕事を終えてぐったりしているときには、それ以上の体力消耗をできるだけ避ける必要があります。
このように、体力面から考えても、通勤時間は短い方が好ましいと言えるのです。
まとめ
本稿によって、風俗嬢の通勤時間は、30分~1時間程度が好ましいことが分かりました。
ただし、最も大切なことは、お店と適切な距離をとることによって、風俗嬢として働く上での問題の芽を摘み、できるだけストレスなく働くことです。
そのために、身バレ対策になる距離を保ちつつ、できるだけ通勤時間を短くすることが大切です。
本稿を参考にすれば、皆さんそれぞれに適した通勤時間も見えてくることと思います。