指名する風俗嬢が決まっていないお客さんのことを、フリー客と言います。
フリー客をつけてもらえば、一生懸命接客することで、そのお客さんが本指名客になってくれて、安定的な稼ぎにつながることもあります。
しかし、お店がフリー客を振り分ける方法には一定の基準があり、フリー客を回してもらいにくい風俗嬢もいるものです。
そのような風俗嬢がフリー客を回してもらうためには、どうすればよいのでしょうか。
本稿では、フリー客を回してもらうための方法を解説していきます。
フリー客の重要性
風俗嬢という仕事は、完全出来高制です。
極端な話、出勤しても1回も接客することができなければ、稼ぎはゼロです。
コースやオプションによってお客さんが支払うお金が決まり、50%なり60%なりのバックを受け取れるのですから、まずは接客しなければ話にならないのです。
つまり、稼ぎを伸ばしたいと思うならば、接客回数をいかに増やしていくかということが重要になるわけですが、そのために重要なのがフリー客の存在です。
フリー客とは、指名する風俗嬢を決めずにお店を利用するお客さんのことです。
指名する風俗嬢が決まっていないため、お店に「おまかせします」とか「おすすめの子いる?」とか聞きながら、風俗嬢を決めていくのです。
フリー客を回してもらえば、まずその接客分の稼ぎが得られます。
しかし、それ以上に大切なのが、フリー客は指名する風俗嬢が決まっていないからこそ、気に入られれば本指名客になってくれるかもしれないということです。
風俗嬢として大きく稼ぐためには、たくさんのフリー客に接客することではなく、本指名客をたくさん獲得して、出勤すれば安定して指名が入るという状況を作ることが大切です。
その前提として、フリー客に接客して指名客になってもらうことが重要なのです。
以上のことから、今日の稼ぎをもうちょっと増やしたいという場合にも、指名客を増やしてしっかり稼いでいきたいという場合にも、フリー客への接客が重要となるのです。
しかし、フリー客をどの風俗嬢につけるかを決めているのはお店です。
いくら風俗嬢がフリー客に接客したいと思っても、接客させてもらえるわけではありません。
では、どのようにすればフリー客を回してもらえるのでしょうか。
フリー客をつける優先順位
まず知っておきたいのは、お店がフリー客をつけるとき、つけるべき風俗嬢の優先順位はあらかじめ決まっているということです。
フリー客が入った時、お店のスタッフはどの風俗嬢につけようかと考えます。
スタッフの間で、「あの子につけてみよう」という話し合いが軽く行われることもありますが、あらかじめ決められた優先順位を基準として、フリー客をつけているのです。
その優先順位は、
- 実力があり、フリー客をリピーターにできる風俗嬢
- 新人風俗嬢
- 暇な風俗嬢
となっています。
実力のある風俗嬢は強い
まず、フリー客を最優先してつけるのは、実力があって接客技術が高く、お客さんを満足させることができ、フリー客をリピーターにできる風俗嬢です。
そもそも、フリーで入ったお客さんというのは、指名する風俗嬢が決まっていないのです。
人によっては、普段からよく指名する風俗嬢が決まっているものの、他の風俗嬢とも遊びたいと考えて、フリーで入ってきたのかもしれません。
しかし、特定の風俗嬢を全く決めていないお客さんもいるわけです。
お店としては、売上を伸ばしていくためにも、そのようなフリー客をお店の常連にしたいと考えています。
常連にするためには、そのお店の特定の風俗嬢を気に入り、本指名客になり、リピートしてくれるようにしなければなりません。
このことから、フリー客からリピーターへと育てて、お店の売上を伸ばすためにも、満足度の高い接客ができる風俗嬢を最優先するのです。
新人風俗嬢もつけてもらいやすい
新人風俗嬢も、複数の理由から、フリー客を回してもらえることが多いです。
まず、フリーのお客さんがお店に問い合わせて、「いい子いない?」などと尋ねたとき、お店は「新人の子が入ってますよ」などと答えることが多いです。
新人をつければ、お客さんがあまり満足できなかったとしても、風俗嬢が新人だから仕方ないという考えも出てきますから、お店の低評価にはつながりにくいです。
また、風俗未経験の新人ならば、まだ業界のことが良くわかっておらず、ウブな雰囲気もあります。
これがお客さんに好まれることも多いですから、新人をつけておけば間違いないという考えもあって、新人にフリー客を回すのです。
このほか、風俗嬢になったばかりの新人は、お金が必要な理由があって風俗嬢になっていることが多いものです。
思ったほど稼げないという印象を持たれてしまうと、そのお店を早い段階で辞めてしまう可能性もあります。
そうならないためにも、新人にフリー客を優先的に回して、稼げる仕事だという実感を持ってもらい、長く続けてほしいという理由もあるのです。
さらに言うと、風俗嬢になったばかりの新人はまだ経験が浅いため、経験を積んで早く一人前になって売上に貢献してほしいという気持ちもあります。
これも、フリー客を優先させる理由だと言えます。
以上のような理由から、新人期間中は風俗嬢にとって非常に大切な時期だと言えます。
フリー客を優先的に回してもらえるのですから、ただラッキーと考えて普通に接客するのではなく、一生懸命に接客してリピーターを獲得することが重要です。
そうすれば、稼ぎは大きくなりますし、お店からも信用されて、新人期間が終わってからも、フリー客を回してもらいやすくなります。
暇な風俗嬢につけることもある
しかしながら、実力のある人気風俗嬢は指名が入って忙しいことも多いですし、新人風俗嬢も新人を好むお客さんの指名が入って忙しいことが多いです。
そのため、フリー客が入った時に、人気風俗嬢も新人風俗嬢も接客中ということがあります。
そこで、特に優先してフリー客をつけるべき風俗嬢がいない場合には、暇な風俗嬢にフリー客をつけることになります。
もちろん、これは仕方なくそうしているのです。人気嬢にフリー客をつける理由からも分かると思いますが、お店はフリー客をリピーターにしたいと考えています。
暇な風俗嬢は、実力があまりなく、お客さんの満足度も低いからこそ暇なのでしょう。
フリー客をそのような風俗嬢に回しても、リピーターになってもらえる可能性は低いです。
お店からすれば、暇な風俗嬢にフリー客をつけるのはもったいないことなのですが、優先的につけるべき風俗嬢がいないという理由だけで、仕方なく暇な風俗嬢に接客させているのです。
したがって、暇な風俗嬢は、フリー客を回してもらいたい、もっと稼ぎたいと考えたとしても、それは難しいと考えてください。
お店ができるだけフリー客を回したくないと考えているのですから当然です。
フリー客を回してもらえる機会が少なければ、本指名客をゲットできるチャンスも少ないわけで、どうしても稼ぎは安定しませんし、伸びていきません。
このような風俗嬢は、稼げないことに嫌気がさして、お店を辞めていくことも多いです。
このような暇な風俗嬢にも、必ず新人時代はあったはずですし、それなりにフリー客を回してもらえていたはずです。
しかし、その時代に何も考えずに接客したことで、後々暇になってしまうのです。
フリー客も回してもらえないほどに暇な風俗嬢は、とりあえずお店を変わる必要があるでしょう。
新しいお店に移れば、また新人としてデビューすることになります。
その期間は、新人好きのお客さんから指名を受けることもありますし、フリー客をつけてもらえることも多いと思うので、しっかり接客して本指名とお店の信用を勝ち取ることで、稼げる風俗嬢になれる可能性があります。
フリー客をつけてもらうためには
フリー客をほとんどつけてもらえないならば、お店から信用されておらず、暇になっている可能性が高いです。
その場合には、上記の通り、お店を移って新人として仕事を再開するのが良いでしょう。
このとき、単に新人のメリットを活かしてフリー客を獲得していくことだけではなく、その前提となるお店の選び方にも工夫するべきです。
暇になっている風俗嬢は、お客さんの満足度も低く、リピーターを獲得できず、お店の信頼もないということが多いわけですが、その原因が風俗嬢だけではないことがあります。
例えば、風俗嬢の働き方そのものは大きな問題ではないものの、その風俗嬢のキャラクターとお店のコンセプトが合っていないとか、風俗嬢のレベルに見合わないお店で働いていることが原因というケースがあります。
特に、お店のコンセプトとのミスマッチは大きな問題です。
お店のコンセプトを好むお客さんが主要な客層となるのですから、そのコンセプトに合っていない風俗嬢は、人気が出なくて当然なのです。
また、レベルが見合っていない場合にも同様です。
そのお店の中でもレベルが高い風俗嬢か、平均レベルの風俗嬢に指名が集まり、レベルに見合わない風俗嬢には指名が付きにくく、人気も出にくいのが普通です。
このような理由から暇になるケースは意外に多いものですから、単にお店を変えるのではなく、コンセプトがマッチしているお店を選ぶのはもちろんのこと、自分のレベルに見合うお店を選びましょう。
もし、接客などにあまり自信がない場合には、自分のレベルよりもワンランク下のお店を選ぶのがポイントです。
そうすれば、そのお店の平均レベルより高めになるのですから、お客さんからも人気が出やすいです。
お店も「かわいい子いない?」と聞かれた時、優先的にフリー客を回してくれるようになるでしょう。
結局のところ、フリー客をつける優先順位とは、実力があってリピートされやすいとか、新人であるとか、それぞれの風俗嬢が持っているセールスポイントを根拠としているのです。
コンセプト的に問題がなく、容姿レベルがそのお店の中で高い水準にあれば、それは分かりやすいセールスポイントとなって、フリー客を回してもらいやすくなります。
ですから、フリー客をたくさん回してほしいと思うならば、コンセプトがマッチしている、ワンランク下のお店に移るのが、一番手っ取り早い方法だと言えます。
スタッフとの関係も大切
ここまで読んで、すぐにお店を変えるほど暇ではないという風俗嬢もいると思います。
その場合、お店を変えずにフリー客を増やしていくことになります。
ひとつひとつの接客を大切にして、時間をかけてお店からの信用を勝ち取っていくというのが王道ですが、もっと簡単にフリー客を回してほしいならば、スタッフとの関係を大切にすべきです。
そもそも、フリー客をどの風俗嬢につけるかを決めているのは、お店のスタッフです。
単純に考えて、同じくらいの実力の風俗嬢が二人いて、どちらかにフリー客をつけようとするとき、一方はスタッフと仲が悪く、一方はスタッフと仲が良いならば、仲が良い風俗嬢が優先的にフリー客を回してもらえるでしょう。
もちろん、スタッフと仲が良いというだけでは限界があります。
いくら仲が良くても、実力のある風俗嬢や新人風俗嬢がいれば、そちらが優先されるでしょう。
しかし、それ以外の場合を考えると、良い関係を築いていることで優先的に選ばれることがよくありますから、実践してみる価値があります。
フリー客を回してもらうためには、基本的に店長と良い関係を築いておくべきですが、店長以外にお客さんを振り分けているスタッフがいるならば、そのスタッフとも関係を築いておきましょう。
関係を築くといっても、特別なことをする必要はありません。
自分からしっかりと挨拶をしたり、きちんとお礼を言ったり、積極的にコミュニケーションを取ったりするだけです。
風俗嬢の中には、風俗業界の人と関わりたくない、男性を信用していない、スタッフを見下しているなどの色々な理由から、スタッフと良い関係を築けていない人が非常に多いです。
そんな中で、良い関係を築くように努力するならば、「いい子だな」という印象は簡単に持ってもらえることでしょう。
もし、コミュニケーションをとっていくことが難しいならば、とにかく真面目に働く姿勢を見せたり、写メ日記を頑張って更新したりすることで、スタッフに気に入られるようにしましょう。
そうすれば、フリー客をつける時にも、「真面目に頑張ってくれてるし、あの子につけよう」と考えてくれるかもしれません。
まとめ
本稿で解説した通り、風俗店がフリー客をつける時には、ある程度決められた優先順位が基準となっています。
そのため、フリー客に接客する機会を増やしたいと考えているならば、頑張って働いてリピート率をあげたり、スタッフと良い関係を築いたりして、お店からの信用を高める必要があります。
もし、そのような努力も意味がないほど人気がなく、お店からも期待されていないならば、思い切ってお店を移るのが良いでしょう。
コンセプトにマッチできて、レベル的にも問題ない、あるいはワンランク下のお店を選ぶならば、フリー客を回してもらえる頻度は高まります。
それぞれが置かれている状況によって方法は異なりますが、フリー客への接客を増やしていくことは可能なのです。