風俗嬢は、一般的な昼職とは、仕事内容も、社会的な認識も大きく異なる仕事です。
敢えてその仕事に就いていることには、色々な理由があります。
風俗嬢は、見知らぬ男性とエッチなことをする仕事ですから、それをせずに済むならば、しないという女性がほとんどでしょう。
ならば、風俗嬢になる理由は何なのでしょうか。
また、それぞれの理由で働いてみた正直な感想は、どのようなものなのでしょうか。
一番はお金
風俗嬢になる理由の中でも、最も多いのがお金のためという理由です。
風俗嬢は、一般的な仕事よりもかなり稼ぎやすい仕事であるため、お金が必要な人にとっては都合の良い職業です。
もっとも、一口に「お金のため」といっても、3つのパターンが考えられます。
それは、
- 本業だけでは生活できなかったから
- 風俗嬢になるしかなかったから
- ただお金がほしいから
という3つの理由です。
本業だけでは生活ができなかったから
男女平等が叫ばれて久しいですが、どうも平等の方向性が違うのではないかと思うことが多々あります。
女性専用車両を設けたり、女性専用ローンを設けたりと、平等というよりも区別している例が多く、男女の雇用機会や給料が平等化する気配はあまり見られません。
もちろん、昔に比べれば雇用機会や給料も改善されたでしょうが、それでも女性の貧困は深刻化しつつあるのが現状です。
結婚や子育てを後回しにしてキャリアを追えば、女性でも活躍し、たくさんの給料を得ることができますが、そうしなければたくさんは稼げず、貧困に陥る女性もたくさんいます。
実際、アパレル店員、美容師、介護士といった、女性が多い仕事の給料は安い傾向があります。
そのような女性が、本業だけの収入では生活することができず、風俗嬢になるケースが非常に多いです。
本業がある以上、副業にたくさんの時間を費やし、本業に影響を与えるわけにはいきません。
だからこそ、自由な時間に働くことができ、短時間で効率よく稼ぐことができる風俗嬢が選ばれるのです。
副業として風俗嬢を始めてみたところ、本業よりもずっとラクにたくさん稼げることを知り、本業がバカバカしくなり、専業風俗嬢になる女性もたくさんいます。
風俗嬢になるしかなかったから
これは、昔ながらの理由です。
例えば、たくさんの借金を負ってしまい、とても普通の職業では返済できないので、風俗嬢になって稼いで支払うというものです。
ただし、風俗嬢になるための借金のレベルは下がってきていると思います。
昔は、親が数千万円レベルの借金を作ってしまい、それを返済するために仕方なく風俗嬢になるなどのケースが見られました。
自分が作った借金の返済にしても、数百万円の借金を作って、その返済のために風俗嬢になっていたのです。
裸になってお金を稼ぐということは、女性にとってそれほど重大な意味を持っていたのです。
しかし最近では、数十万円や100万円程度の借金を返済するために、風俗嬢になるケースが増えてきています。
これは、社会道徳の変化によって、裸になって稼ぐことがそれほど悪とはされなくなり、風俗嬢になるためのハードルが下がったからです。
これは、借金以外にもよく現れています。
親世代の貧困によって、大学進学の資金を出せない仮定が増えています。
その場合、学費を自分で稼ぐために風俗嬢になる、女子大生風俗嬢が増えています。
短時間で効率よく稼げる風俗嬢は、学業との両立に最適です。
年間100万円程度の学費と生活費を稼ぐために、風俗嬢になることを決意しているのです。
奨学金を借りるという選択肢を敢えて択ばずに風俗嬢になる女性も多いのですから、これもハードルが低くなっていることの現れです。
このほか、シングルマザーの風俗嬢も多いです。
シングルマザーは、子供を育てながら働く必要があるわけですが、昨今の待機児童問題に象徴されるように、子供を預けることができず、自由に働けないケースが多いです。
また、親に預けるなどして自由に働けても、女性の雇用機会は少なく、パートや契約社員として働くことができても、月に十数万円しか稼げないことが多いです。
シングルマザーが子供を育てながら、十分な生活費を稼ぐためには、風俗嬢が適しています。
短時間で効率よく稼ぐことができ、託児所完備のお店も多いです。
ただお金がほしいから
本業だけでは生活できない、どうしてもたくさんのお金が必要というのではなく、それほど深刻ではない理由から風俗嬢になる女性もたくさんいます。
例えば、
- ラクしてたくさん稼ぎたいから
- 若いうちにしかできない仕事で、たくさん稼いでおきたいから
- 整形したいから
- お気に入りのホストにナンバー1になってほしいから
- 老後資金を貯めておきたいから
といった理由です。
特に多いのが、ラクして稼ぎたいとか、昼職はきつい割に稼げなくてバカバカしいからといった理由です。
そのような女性が、風俗で稼げなくなった時には悲惨な末路を辿るケースも少なくないのですが、脱ぐことへのハードルが下がり、女性の働き方に問題が多い現代では、女性の正直な気持ちなのかもしれません。
その他の理由
もちろん、お金がすべてではありません。
時間が理由になっていたり、興味や憧れが理由になっていることもあります。
時間が自由
自由な時間で働けるという理由から、風俗嬢になる人は多いです。
上記でシングルマザーについて書きましたが、シングルマザーも時間的な縛りが強いですから、自由な時間に出勤できるということも大きな理由になっています。
このほか、元々虚弱体質の女性は、正社員としてフルタイムで働きたくてもそれが難しく、しばしば休日を取りながら風俗嬢として働くことがあります。
また、精神疾患を患っている女性も同様です。
ひどい鬱になると、仕事に行きたくてもどうしても外に出られなくなる人がいます。
出勤しなければと思って玄関まで行くと、吐き気がして動けなくなったりするのです。
パニック障害なども、仕事をまともにこなせなくなる病気で、芸人の中川剛(中川家の兄)もパニック障害で舞台に立てない時期があったことで有名です。
社会は残酷なもので、本人がそう訴えても怠けや甘えと見ます。
鬱だからといって、当日欠勤を繰り返す人はクビにするのが普通です。
風俗嬢として働いていれば、比較的症状が軽い日にだけ出勤して生活費を稼ぐことができます。
精神疾患の治療は、とにかく無理をしないことが重要ですから、その意味でも自分のペースで働ける風俗嬢は向いているといえます。
ただし、風俗嬢になったことで精神疾患になる女性もまた多いので、これは難しいところです。
その他の少数意見
このほか、少数意見がちらほら見られます。
- 風俗嬢にあこがれがある
- エッチが好きだからエッチなことをしてお金をもらいたい
- 背徳感を味わいたい
- 親を困らせるため
- 自傷行為の一環として
- お客さんやお店のスタッフが優しくしてくれるから
- お客さんがちやほやしてくれるから
少数意見ながらも、年々、このようなアブノーマルな動機を見かけることが多くなった気がします。
それは、
- アブノーマルな動機から風俗嬢になる女性が増えているのか
- 本来アブノーマルな動機から風俗嬢になる人は一定数いたものの、最近になってツイッターなどの手軽に発信できる媒体が増えた結果、目にする機会が多くなったのか
のどちらか分かりませんが、ともかく一定数存在しているのは事実です。
男性でも女性でも、アングラなことに刺激を求める人はいるものです。
昭和初期でさえ「エログロナンセンス」などのブームが存在していますし、人間社会の一部において、常にそういうものを求める層があるのだと思います。
とはいえ、自由な時間が確保できるからと言って、あるいは興味や憧れがあるからと言って、稼げないならばやらない人が多いでしょうから、やはりお金も同時並行的に大きな理由となっていると思います。
風俗嬢の正直な気持ち
では、色々な理由で風俗嬢になった女性たちが、実際に風俗で働いてみて、どのような感想を抱いたのでしょうか。
働いてみて感じたことや、働き続けて感じたことなどとして、匿名掲示板に投稿された感想をまとめてみました。
ネガティブな感想
怖かった。
好きでもない人に迫られるんですから、当たり前ですけど。
→これが最も多い感想です。
好きな男性としかエッチなことをしないのが普通ですが、そのような女性が風俗嬢になり、好きどころかキモい男性や汚いおじさんから迫られるのです。
気持ち悪い、怖い、嫌だなどのネガティブな感想を抱くのは当然で、働いたことを後悔する人もいます。
とにかくキスが気持ち悪かった。
→これも普通です。
イケメンの男性や好きな男性とならば、キスしたいと思うのが普通ですが、風俗で相手にするのは大抵キモい男性やおじさんです。
おじいさんの場合もあります。
女性の中には、特にキスを特別なものと考える人もいます。
セフレに体は許してもキスはさせないという女性も少なくありません。
しかし、キスを特別視していても、風俗でキスをするのは必須ですから、鳥肌を立てながらでもキスしなければなりません。
集団待機で緊張した。
新人イジメとかあるんじゃないかと思って。
なかったけど(笑)
→風俗店の待機室には、集団待機、個室待機、自宅待機がありますが、集団待機では大部屋に風俗嬢が待機し、ピリピリしている風俗嬢も多いです。
新人ゆえにわからず粗相をしてしまい、怒られるのではないかと緊張する人も多いようです。
ソープで働いてみて、(給料からの)引かれものが多くてがっかりだった。
お昼に出前とってくれて喜んだのに、給料から引かれてたとか。
→ソープランドでは、個人事業主という建前で働いているため、入浴剤やローション、ボディソープといった備品は自分で購入します。
ソープ嬢になろうと思って稼ぎを試算してみて「こんなに稼げるんだ!」と喜んでいたら、意外と出費が多くてがっかりしたという意見がよく見られます。
お客さんが勃たなくて焦った。
→風俗嬢を初めてまだ間もない頃は、接客がぎこちなく、テクニックもないのが普通ですから、お客さんがあまり興奮せず、なかなか勃起しないこともあります。
風俗では射精することが大きな目的であり、勃起しなければ射精は困難です。
時間内に射精できなければ、お客さんはお金を無駄にしたことになります。
それは新人風俗嬢でも良くわかっていますから、かなり焦ることになるのです。
汚いと思った。
家に帰って、お風呂でしつこく洗った。
→お客さんがキモく、不潔なことが多いですし、精神的にも自分が汚されたと感じることがあります。
その場合には、お風呂で体を強迫的にゴシゴシと洗って、慣れるまではそれが辞められないケースもあります。
性犯罪の被害に遭った女性にも、同様の行動がみられる場合が多いので、これは心理的なものだと思います。
どちらでもない感想
とにかく、初めてで勝手もわからないし、必死になってたら終わった。
ラクだとか嫌だとか、そんなこと考える暇もなく。
→風俗嬢になると、マニュアル講習などを受け、一応のサービス内容は把握しています。
しかし、まだ知識として知っているだけで、体験的に知っているわけではありませんから、どうしても必死になってしまうものです。
挨拶の次はシャワー、シャワーしたらベッド・・・などと考えながらやらなければなりません。
また、例えばフェラチオするにしても、自分がこれまで彼氏などとやってきたようにすればいいのか、もっと工夫すべきなのか、そういうことも分かりませんから、とにかく必死になり、考える余裕がなかったという感想です。
こんなもんかって感じ。
可もなく不可もなし。
→全くの新人なのに「こんなもんか」としか感じない風俗嬢もいます。
このような感想を抱く風俗嬢は、まず胆が据わっている、感覚が鈍い、慣れているなどの場合が挙げられます。
風俗嬢になる前から援助交際などを経験している女性に多いです。
しかし、風俗嬢という仕事の辛さを誇大妄想している場合などは、「あ、こんなもんでいいんだ」という安堵から、ニュートラルな感情を抱くことがあるようです。
男ってバカだなと思った。
アンアン言ってたら喜んでお金払うんだから。
→風俗嬢は、演じる仕事でもあります。
感じていなくても感じている演技をするのはもちろんのこと、性癖をさらけ出すお客さんを、本心では気持ち悪いと思っていても受け入れる演技をする、お客さんのことを嫌っていても笑顔で接客する、お客さんがキモくても、むしろ好きだと演技をするなどなど。
「お客さん、モテそうだね」などと言いながら笑顔で接客し、喜ぶお客さんを見て、内心では「キモいんだよ、バーカ!」などと思う風俗嬢はたくさんいます。
ポジティブな感想
たくさん稼げてびっくりした。
アルバイトで1日働かないと稼げないお金が1時間で稼げるんだもん。
→時給1000円のアルバイトを8時間こなせば8000円です。
しかし、サービス料金が1時間15000円でバック率が60%のお店で働けば、1時間で9000円も稼げてしまいます。
あまりにもたくさん稼げることにびっくりする風俗嬢は多いです。
お金に困らないのってこんなに快適なんだって感動しました。
→風俗嬢を始めるまでは貧困状態にあり、その月の家賃、公共料金、携帯代、食費など、生活のために最低限必要なお金に困っていた女性もたくさんいます。
それに不自由しなくなった時の感動は、非常に大きなものです。
筆者も、昔は貧乏しており、最低限の生活費に事欠いていました。
今ではそれに困らない生活をしていますが、言い表せない喜びがあります。
貯金がどんどんたまっていくのが嬉しかった。
→貧困に困っていた経験がある風俗嬢の感想です。
いつも空っぽの預金残高をみて、悲しい気分になっていたのでしょう。
それが、風俗嬢になって稼げるようになり、貯金残高が増えていくのを見れば、非常に嬉しく感じるものです。
やがて、今まで見たこともない残高になったり、色々な支払いを口座引き落としに設定して便利な生活を送ったりすると、「夢にまで見た生活が、風俗嬢になったおかげで実現した」とさえ感じることも多いです。
また、極端な貧困を味わっていなかった人でも、お金が貯まるのは誰でもうれしいものです。
風俗嬢の楽しみを聞くと、「貯金残高が増えていくのを見ること」と答える女性が少なくないことも、その表れだといえるでしょう。
風俗やったおかげで、借金完済できた。
肩の荷が下りて泣いちゃった。
→すでに述べた通り、借金を理由に風俗嬢になる女性は多いものです。
借金を抱え、毎月の返済に頭を悩ませていた女性が、風俗嬢として働くことで、返済を続けながらもそれなりに余裕のある生活が可能となり、ついに借金を返済できた時、嬉しく感じるのは当然のことです。
これと類似したものとして、
借金のせいで生活がボロボロだったけど、風俗で稼げることが分かったら返済の目途もついてホッとした。
というポジティブな感想も見られます。
子供を大学まで行かせてあげられてよかった。
→風俗嬢の中には、シングルマザーや主婦をしながら、子供に内緒で風俗嬢をやっている女性もたくさんいます。
そして、子供にお金で不自由させたくないという思いから働いていることがほとんどです。
そのような風俗嬢が、風俗で稼ぐことで子供に不自由させることなく養育し、希望通りに大学にも進学させてあげ、その子が大学を無事卒業したならば、感無量の思いでしょう。
風俗嬢でなければそれができなかった可能性があると考えると、「やってよかった」と思う女性もいるのです。
人から見られる仕事だから、風俗嬢になってから綺麗になったって言われる。
うれしい。
→この人の言う通り、風俗嬢は見た目も売りにする商売です。
それだけに、以前はそれほど美容に関心がなかった女性でも、より多くの指名を取って稼ぐためにも、綺麗になることを心がけるようになります。
また、風俗を始めてお金を稼げるようになると、生活に余裕ができ、綺麗になることに感心が湧くという場合もあると思います。
お金がない状態では、なかなかエステに行ったり、好きな化粧品を買ったりすることはできませんが、風俗で稼げばそれができるようになります。
自由出勤なのが嬉しい。
だるくて出勤できないときに当欠もできるし。
→上記の通り、虚弱体質の人や精神を患っている人にとって、自由出勤で当日欠勤も認められるということは、やはりありがたいようです。
お客さんって女性を道具としてみるような、ひどい人かと思ったけどそうでもない。
結構大切に扱ってくれる人も多いし。
→キモい人やおじさんなどと接することで、気持ち悪い、不潔だなどと感じてしまう風俗嬢も多いのですが、そんなお客さんが意外に優しくしてくれたことで、「案外いい人じゃん」といった感想を抱く人もいます。
乱暴にされそうだと不安に思っている場合には、「案外優しいし、やっていけそう」とホッとすることもあるようです。
お客さんがちやほやしてくれるのが嬉しい。
→お気に入りの風俗嬢にひどいことをするお客さんは、ほとんどいません。
したがって、指名をたくさん取れるようになれば、たくさんのお客さんからちやほやしてもらうことができ、それが自己肯定感を高め、それほどストレスにもならずに働けるようになります。
また、あまり良くない家庭環境で育った女性が風俗嬢になると、お客さんに優しくしてもらえたり、必要とされたりすることで、自分の居場所がやっと見つかったと思う風俗嬢もいます。
まとめ
風俗嬢は、お金、時間を始めとし、色々なことを理由に働くことを決意しています。
決意と言っても、昔ほど働くハードルは高くありませんから、良い稼ぎ口だと考える女性が多くなっています。
働いた結果、ネガティブな感想を抱く人もいますが、ポジティブな感想の多さにも驚かされます。
ポジティブな感想を抱く人は、一昔前に比べて確実に多くなっていますが、これは風俗嬢の職場環境が改善されていることが関係していると思います。
風俗で働く理由は色々、抱く感想も色々です。
これから風俗嬢になりたいと考えている女性の参考になればと思います。