仕事が嫌になったから、目標のお金が貯まったから、借金を返済し終えたから・・・と言った理由から、風俗嬢そのものを辞めたいと思う女性がいると思います。
また、店長が嫌い、お客さんがストーカー気質で困る、お店の客層が悪いなどの理由から、別のお店に変えるために今のお店を辞めるという人もいるでしょう。
そのような時に悩むのが、「円満退職するためにはどうすればいい？」ということや、「今のお店の指名客がもったいないな・・・」ということです。
本稿では、このような悩みを解決していきます。
どんなトラブルになる？
まず、辞める時にはどんなトラブルになるのかを知っておきましょう。
よくあるトラブルには、以下のようなものがあります。
辞めさせてもらえない
風俗に限らずありがちなのは、引き延ばし工作にあってなかなか辞めさせてもらえないというものです。
今は駄目だよ。
辞められたらお店回らないし。
次の子が入るまでは待ってね。
などと言われると、自分にはそうする責任があるかのように感じてしまい、なかなか辞められないのです。
もちろん、これはお店の一方的な理由ですから、風俗嬢側がそれに付き合う必要はありません。
しかし、それでも辞めると言えば怒られてしまいそうで、辞められないという風俗嬢は多いものです。
引き留められて辞められない
引き延ばしではなく、説得されて引き留めようとするお店もあります。
お店としては、ひとり風俗嬢が減ればそれだけ売り上げは減り、新しい風俗嬢を探すのにもまたお金が必要になりますから、一度は説得してみることが多いです。
よくある説得は、
他のお店に移ったら指名も減るし、稼ぐのは大変だよ。
昼職は稼げないから大変だよ。
焦って辞めて後悔するよりも、一度考え直した方がいいと思うよ。
といったものです。
店長の誠意から出ている説得の場合もあるため、むげにはしにくいものですが、感情に負けて説得されることがないようにしたいものです。
辞める意思が固まっているならば、店長のペースに巻き込まれないことが大切です。
「ちょっと考えてみます」などと言って、一旦はその場をやり過ごしたくなりますが、それを言ってはいけません。
その場で辞めるとしっかり伝えましょう。
交渉される
売り上げが大きい風俗嬢は、特に引き留めに遭いやすいです。
お店は大きく売り上げを失うことになりますし、同じようにたくさん売り上げてくれる風俗嬢を見つけるのは容易ではないからです。
したがって、お店のランカーなどが辞めようとした場合には、
バック率を上げるから、考え直してくれないかな？
などと交渉を受ける場合が多いです。
バック率が低いと思って辞めたいと考えていたならば、その交渉に乗っても良いかもしれません。
しかし、「待遇を考え直す」などの曖昧な言葉ならば、それほど待遇が良くならないことも多いです。
また、一人だけ待遇が良いということは、他の風俗嬢への配慮からも好ましいことではありませんから、お店はそれほど思い切りよく待遇を変えてくれるとは考えにくいです。
したがって、基本的には退店の意向を変えない方が良いでしょう。
辞めてもサイトに写真が掲載されっぱなし
お店を辞めても、サイトの女の子一覧に写真が掲載され続けることがあります。
顔出しをしていた場合などは、それを早く消してほしいと思うのですが、お店としても女の子は少しでも多いように見せかけたいものですから、できるだけ先延ばししようとすることがあるのです。
また、その風俗嬢がまだ在籍していると勘違いして問い合わせてくるお客さんに、「今日は休みです」といって別の風俗嬢をあてがい、売り上げを確保することもできます。
この場合、退店させてもらえないわけではないのでマシな方なのですが、お店と連絡を取りたくないため、「消してほしい」と伝えることもなかなか難しいものです。
しかし、お店としてもいつまでも載せ続けていても意味がありませんから、そのうち削除するものです。
それほど気にする必要はないでしょう。
脅される
このようなお店はほとんどないのですが、まれに脅してでも続けさせようとするお店があります。
例えば、
お金に困って、『働かせてください』ってお願いしてきて、お金が貯まったからサヨナラなんて筋が通らないよ。
恩を仇で返すつもり？
お前なんか風俗以外でやっていけるはずがないのに、辞めたいなんて馬鹿なこというな。
今辞められたらお店が困るんだけど？損害賠償請求してもいいなら辞めていいよ。
といった脅し文句が代表的なものです。
しかし、これらの脅し文句はどれも無意味なものです。
日本では、職業選択の自由といって、仕事を辞めるも続けるも本人の自由であることが憲法で認められています。
違法行為を犯してお店を辞め、お店に被害を与えたというならば、損害賠償請求もあり得るでしょうが、辞めたいから辞めるというだけで損害賠償請求などありえません。
また、雇用主と被雇用主という関係で、雇用契約に基づいて働いているのですから、恩とか仇とか、仁義とか、そういう話を持ち出してくることはおかしなことです。
脅してくるお店は、無茶苦茶な論理で縛ろうとしてくることがほとんどです。
怖くて従ってしまいそうになるかもしれませんが、冷静に考えたらおかしいことだと気づき、従わないことが大切です。
お店との連絡は一切断ち、しつこく連絡をされて脅されるようならば、弁護士か警察に相談しましょう。
これはやっちゃダメ
ただし、風俗嬢側がトラブルの原因を作ってしまうこともあります。
例えば、以下のようなことがトラブルの原因になることがあります。
飛ぶ
飛ぶとは、何も言わずにいきなり音信不通になり、お店を辞めようとすることで、いわゆるバックレ、ブッチです。
お店から脅されているなどの場合には、最終手段としてこれもありなのですが、最初からやってしまうのは非常にまずいです。
なにしろ、お店はその風俗嬢がお店にいることを前提としてシフトを組んでいるわけですから、一人飛んでしまうと、その計画を変更しなければなりません。
予約を入れているお客さんが怒ることにもつながります。
したがって、お店に大きな迷惑をかけることになりますから、最悪の場合には損害賠償請求もあり得るのです。
実際に損害賠償を求められた話はほとんど聞いたことがなく、そこまでの心配はないでしょうが、社会人として非常識ですし、話して辞めればいいだけのことですから、きちんと手順を踏んで辞めましょう。
直接伝えない
店長に直接話して伝えるのが嫌だからといって、メールやラインで辞めますと伝え、音信不通になってしまう風俗嬢もいます。
これは、一応伝えているため、厳密にはバックレではありませんが、お店からすればほぼバックレと変わりません。
辞めたいと相談してくれれば、お店も、「じゃぁ今月いっぱいで」などと交渉し、その間に新規の求人をかけることもできます。
お店にその余地と与えないような辞め方は、やはり問題が大きいです。
極端な嘘をつく
ただ辞めたいだけの場合、嘘をついて辞めたいと伝えることがあります。
このとき、それほど嘘っぽくない嘘をつくのはいいと思います。
例えば、学生をしながら風俗をやっている人が、「勉強にもっと専念したいから」などという理由は、本人にその気がなくとも、納得できる理由です。
しかし、「病気になったから」という大袈裟な嘘をついてしまうと、診断書を見せて欲しいと言われて困ることがあります。
嘘をついたとわかれば、やはりすんなりとは辞めにくくなるものです。
適当に接客する
お店に辞めることを伝え、「じゃあ、今月いっぱい頑張ってね」などと言われて合意できれば上出来です。
しかしその後、「どうせ今月までだし、リピーターもいらないし、指名が減っても関係ないや」などと考え、適当に接客してしまう風俗嬢もいます。
これは、トラブルの原因になります。
たしかに、風俗嬢にはどうでもいいかもしれませんが、お店は評判が落ちることにもつながりますから、非常に心証が悪くなってしまいます。
辞め方はこう伝える！
辞めることを伝えずに辞めたり、変な伝え方をしたりすると、上記の通りトラブルの原因になります。
正しい伝え方をして、できるだけスムーズに辞められるようにしましょう。
伝えるのは早めに
これは、基本中の基本です。
風俗店では、一般職とは違って、「辞める1ヶ月前までに確実に伝えること」といった、かっちりとした決まりはありません。
それでも、繁忙期に抜けないようにするとか、できるだけ早めに伝えることは大切です。
「今日で辞めます」「今週までで辞めさせてください」といった伝え方をすると、お店も対応に困り、どうしても引き留めざるを得なくなります。
店長に伝えよう
辞めることを伝えるのは、必ず店長にしてください。
まずは話しやすいスタッフに相談するという風俗嬢は多いのですが、それが店長に伝わってしまうと、事前に対策を練られてしまう可能性があります。
いつ伝える？
伝えるタイミングは、閉店後が良いでしょう。
24時間営業のデリヘルなどであれば、お客さんが少ない時間帯に伝えるようにします。
このとき、「店長、ちょっと相談があるんですけど・・・」と切り出せば問題ありません。
しっかりと伝える
辞めると伝えた時、店長は必ず「どうして辞めたいの？」「辞めた後はどうするの？」などと聞き、そこから引き留める糸口を見つけようとします。
辞めたい理由が待遇ならば「お店としても考え直す」、辞めた後のことを考えていなければ、「具体的に考えつくまで、とりあえず続けたら？」などと言ってくるのです。
そう言われてしまうと、あまり考えのなかった風俗嬢ならば、「それもそうかな」などと思い、続けてしまうものです。
ですから、きちんと辞める理由や辞めた後のことを考えておき、しっかりと伝えることが大切です。
お客さんはどうする？
辞める時に悩むのは、お店との関係だけではありません。
お客さんとの関係でも、悩むことがあります。
というのも、せっかく今のお店で指名を獲得して、稼ぎもそれなりに安定しているのに、新しいお店に移ったならば、またイチから指名客を獲得していかなければならないからです。
これは、こうすべきと一概に言うのが難しい問題です。
このことについて、現役風俗嬢たちは以下のように考え、対処しているようです。
デリヘルからホテヘルとか、デリヘルからソープとか、そういう感じでお店移るなら、お客さんに教えて問題ないと思う。
同じ業種か、それ以上のサービスをするならね。
お客さんが付いてきてくれたら、正直助かる。
でも、デリヘルからオナクラみたいに、ソフトなお店に移るなら教えない方がいいよ。
デリになれたお客さんが、手コキだけで満足するはずないんだから。
色んなこと要求されて、オナクラにいった意味なくなる。
お店が嫌で辞めるなら、お客さんに教えるかな。
でも、お客さんが嫌で辞めるなら絶対に教えない。
嫌なお客さんにまで伝わったら、お店移る意味なくなっちゃう。
格安店のお客さんが高級店に来るとは思わなかったから。
店長がうざいし、バック安いからお店変えた。
お客さんは全部つれてった☆
以上のように、お客さんに伝えて辞めること自体は問題ないですし、移った先のお店で稼ぎやすくするためにはいい方法だと思います。
しかし、よりソフトなお店に移る場合には、客層が違うのですから、ソフトなお店のお客さんを新たに開拓していった方が良いでしょう。
もちろん、お客さんがうざい、ストーカーがいるなどの理由でお店を移るなら、情報が漏れないためにも、誰にも教えない方が賢明です。
このような時、お客さんと情報を共有するためにも、普段から相手を選んで連絡先を交換しておくのが好ましいでしょう。
キャバ嬢ではありませんから、積極的に営業メールなど送る必要はありませんし、何かの時に連絡を取れるようにしておく感覚で、サブアドを交換しておくのです。
まとめ
風俗嬢は、辞めることに苦労することが多いです。
普通の会社でも、有能な社員が抜けることは嫌がるものですが、会社全体でその穴を埋めることはできます。
しかし、人気風俗嬢が辞めるとなると、その風俗嬢を目当てにしていたお客さんが離れ、売り上げが落ちてしまいます。
そして、他の風俗嬢がその穴を埋めることはできないのです。
したがって、お店はできるだけ辞めさせまいと、色々なアクションをかけてくることと思います。
しかし、風俗嬢側からトラブルの原因を作らないようにしながら、きちんと辞める手続きを踏んでいけば、最終的には辞められることでしょう。
