風俗嬢が風俗店を辞めるとき、その理由にはどのようなものがあるのでしょうか。
もちろん、辞める理由は人それぞれ違いますし、同じように見えても細かな部分で異なると思います。
しかし、大きくとらえれば、辞める理由をいくつかのパターンに分けることができます。
本稿では、風俗嬢が引退する理由を解説していきます。
風俗嬢の引退
風俗嬢は、いつまでも続けられる仕事ではありません。
それに、風俗嬢だってほかの仕事に従事する人と同じように、何かを機に仕事を辞めて家庭に入ったり、転職したりすることは普通にあることです。
お客さんからすると、お気に入りの風俗嬢がいつまでも風俗嬢でいるかのように錯覚しているため、急にお店からいなくなってしまったら「あの子はどうしたののだろう?」などと妙に気になってしまうものです。
これは、お客さんや世間が風俗嬢に抱きがちなイメージが関係しているものと思われます。
つまり、「風俗嬢はなんらかの不幸な事情を抱えた女性であり、風俗嬢にならなければならない特殊な理由がある。だからかなりの長期にわたって風俗で働く(はず)」というようなイメージです。
確かに、ドラマや漫画で見るような、ステレオタイプの風俗嬢というのは、途方もない借金を負わされた不幸な女性で、利息を返すためだけに風俗で働き、いつまでたっても風俗と縁が切れないというものです。
だからこそ、このようなイメージを抱かれがちなのです。
しかし、ドラマや漫画のような風俗嬢もゼロではないでしょうが、ごくごくまれな存在であり、普通の女性と大きく異なるということはありません。
風俗嬢たちも何かをきっかけに引退し、普通の社会に戻っていくものです。
では、具体的にその理由というのはどのようなものなのか。
いくつかの例を見てみましょう。
結婚して辞める
結婚を機に風俗嬢を辞めて、家庭に入る女性は結構いるものです。
例えば、私が知っているある風俗嬢は、24歳の時に一般のサラリーマンと結婚しています。
相手の男性は、もともと彼女が働いていたソープのお客さんでした。
風俗嬢とお客さんの関係から始まり、次第に親密になってデートなどもすることになり、めでたく結婚することになって風俗嬢も辞めたのです。
ほかにも、できちゃった婚というケースも見られます。
ある風俗嬢は、風俗嬢として働き始めてから彼氏ができ、同棲しているうちに妊娠したのです。
そうなればもう結婚しないわけにはいきませんから、風俗を辞めて結婚することになりました。
しかしその後、彼女は離婚をしてシングルマザーになり、風俗嬢に返り咲いたそうです。
昼の仕事の影響で辞める
ある風俗嬢は、デリヘルで働いていましたが、昼は普通にOLとして働いていました。
東京在住の女性でしたが、ある時昼の会社から地方への転勤を命じられることとなりました。
このような場合には、転勤を拒否して昼の仕事を辞め、専業風俗嬢になるか、もしくは風俗嬢を辞めて転勤するかになります。
彼女は、いずれは昼の仕事一本でいこうと思っていたため、風俗嬢を辞めて転勤しました。
兼業風俗嬢の中には、このような理由から風俗店を辞めなければならなくなる人も多いと思います。
転勤先でも風俗嬢はできますが、またリピーターがゼロの状態から始めることになるため、悩ましいところです。
風俗嬢としてかなり稼げているならば特に悩むでしょうが、自分のライフプランと照らし合わせ、正しい選択を心がけたいものです。
病気になって辞めた
ある風俗嬢は、20代からずっと風俗嬢として働き、35歳になってもまだまだ元気に働いていました。
それも、90分で5万円の高級デリヘル店で働いていましたから、かなりの好待遇で働けていたのです。
しかし、35歳のときにがん検診で子宮頸がんが見つかり、療養のために風俗嬢を辞めることになりました。
子宮頸がんの原因には諸説ありますが、一つに男性から移るウイルスによるという説もあります。
もちろん、この説に否定的な見解を示す医者もたくさんいますから、確実なことではありません。
しかし、そのような説もあることを、知識としては知っておくべきでしょう。
親にバレて辞めさせられた
ある風俗嬢は、学生をしながら風俗嬢として働き、学費を捻出していました。
大学進学に当り、親から援助が受けられなかったからです。
しかし、あるとき風俗嬢として働いていることが親にバレてしまいました。
親は悲しみ、学費を払うから辞めてくれと懇願され、辞めることになりました。
稼げないから辞めた
ある風俗嬢は、たくさん稼ぎたいと思って風俗嬢になったものの、もともとルックスがそれほど良くなかったため、格安風俗店しか採用してくれませんでした。
1回のプレイが40分で4000円であり、このうち2500円が彼女の収入になります。
しかし、出勤の度に2人くらいしかお客さんが付かず、収入は5000円くらいにとどまりました。
彼女は、日給5000円くらいしか稼げないのであれば、普通の仕事をやった方がマシだと考え、風俗嬢を辞めていきました。
以上が、風俗嬢を辞める理由の代表的なものです。
もちろん、風俗嬢がお店を辞める理由は、人によってそれぞれ異なるでしょうし、上記以外の理由で辞める人も多いと思います。
しかし、結婚、親バレや彼氏バレ、昼の仕事の影響、稼ぎの問題が辞める理由の大半を占めていると考えてよいでしょう。