風俗のジャンルの一つであるデリヘルは、店舗数が最も多く、営業時間も規制されていないため、多くの女性にとって選びやすい風俗です。
デリヘルと、他のジャンルの風俗の大きな違いは、お客さんの自宅まで出向いてサービスする「自宅派遣」があることでしょう。
様々な理由から、自宅派遣を嫌う風俗嬢も少なくありません。
しかし、デリヘルでしっかり稼いでいくためには、自宅派遣を正しく考え、うまく付き合っていく必要があります。
特に、深夜勤務を希望する女性にとって、自宅派遣が欠かせません。
本稿では、デリヘル(特に深夜のデリヘル)で働く風俗嬢が自宅派遣を受け入れるべき理由と、自宅派遣NGでも稼ぐ工夫について解説します。
デリヘルの派遣先は自宅とホテル
風俗のジャンルは様々ですが、大きく分けると、
- 店舗と構えて営業している店舗型風俗
- 店舗を構えず営業している無店舗型風俗
の二種類があります。
風俗業は、風営法という法律で規制されており、特に店舗型風俗に対する締め付けが厳しくなっています。
このため、現在の風俗業界では、店舗型風俗店の新規出店が難しく、新規に開業する風俗店のほとんどが無店舗型のデリヘルです。
デリヘルは規制が緩く、深夜帯でも営業することが許されています。
このため、働ける時間が限られている女性でも働きやすいです。
また、デリヘルは店舗数が最も多く、各店舗が差別化を図っています。
このため、それぞれの店舗に様々な特徴があり、自分に合うお店を選びやすいこともメリットです。
デリヘルと他の風俗の大きな違いは、お客さんのもとに派遣され、サービスすることです。
店舗型風俗店は店舗内で接客するのに対し、デリヘルはお客さんの自宅や、お客さんが休憩・宿泊しているホテルに出向いて接客します。
お客さんの自宅にも派遣されるのが大きな特徴と言えますが、自宅派遣を嫌う風俗嬢は少なくありません。
自宅派遣を嫌う風俗嬢は多い
なぜ、自宅派遣が嫌われるのでしょうか。
これは、お客さんの自宅で不快な思いをすることも多いからです。
実際に、筆者が自宅派遣について風俗嬢にインタビューしたところ、
- 「自宅派遣のいいところなんて一つもない。汚い家がほとんど」
- 「ペットの毛がすごくて、とにかく汚かった」
- 「部屋はゴミだらけで布団は万年床のせんべい布団。汚くて汚くて地獄だった」
- 「トイレもお風呂もカビだらけ」
- 「部屋の異臭がすごかった。お風呂もぬるぬる。トイレは流れない。布団は黄ばんでた」
- 「部屋の中を普通にゴキブリが歩いてた」
- 「電気・ガスが止められてて、プレイ前にシャワーも浴びられなくて、すぐ帰った」
- 「エアコンがない部屋で、夏だったから暑くて熱中症になるかと思った」
などの意見が続出しました。このような体験から、自宅派遣を嫌ってデリヘル以外の風俗に移った人という人もいました。
店舗内のプレイルームやホテルでは絶対に考えられない、自宅派遣ならではの苦労があるため、自宅派遣は嫌われるのです。
※自宅派遣の苦労について、詳しくはこちら
自宅派遣NGもできるけれど・・・
もっとも、デリヘルで働くにあたって、自宅派遣をNGにすることもできます。
多くの風俗店では、風俗嬢の働きやすさに配慮しています。
基本プレイ以外のオプションも、やりたくないものはNGにすることができますし、どうしても接客したくないお客さんはNGにできます。
同じように、自宅派遣をNGにしておき、ホテル派遣だけで働くこともできます。
かなり稼ぎにくくなる
しかし、自宅派遣をNGにするならば、かなり稼ぎにくくなることを覚悟しなければなりません。
これは、自宅派遣をNGにすると、お客さんが利用しにくくなり、接客の機会が大幅に減ってしまうためです。
自宅派遣をNGにしていなければ、お客さんは自宅派遣・ホテル派遣のどちらも利用できます。
一方、自宅派遣をNGにしていると、お客さんはホテル派遣しか選ぶことができず、選択肢は単純に1/2になってしまいます。
しかし、選択肢が1/2になるからといって、接客の機会も1/2になるわけではありません。
接客の機会は、1/2を大きく下回ることとなります。
なぜならば、デリヘルを利用するお客さんは、ホテル派遣よりも自宅派遣を希望するお客さんが多いからです。
以下のように、お客さんの立場を考えてみると、ホテル派遣を希望する人の少なさが分かります。
ホテルに泊まるついで
お客さんに限らず、普通の人であれば、一年を通じてホテルを利用する回数は限られており、自宅で過ごす方が圧倒的に多いです。
このように単純に考えても、ホテル派遣より自宅派遣の頻度が多いことが分かるでしょう。
実際のホテル派遣のケースを見ても、
- 出張でホテルに宿泊しているお客さん
- 飲み会などで終電を逃し、ホテルに宿泊したお客さん
などが多いです。
デリヘルの利用客全体でみると、このようなお客さんは非常に少数派です。
また、特に出張の際に利用するお客さんがそうですが、このようなお客さんはデリヘルを利用するためにホテルに泊まっているのではなく、ホテルに泊まるついでにデリヘルを利用しており、リピーターにもなりにくいです。
お客さんの少なさと、リピートの少なさの二つの理由から、稼ぎにくいことが分かるでしょう。
自宅に呼べない理由がある
自宅に呼べない理由がある人も、ホテル派遣を希望することがあります。例えば、
- 実家で暮らしており、家族がいるため自宅に呼べない
- 既婚者であり、奥さんがいるため自宅に呼べない
- 同棲している彼女がいるため、自宅に呼べない
といったケースです。
しかし、このようなお客さんも、デリヘルの利用客全体でみると少数派です。
そもそも、風俗店を利用する男性の多くは単身者です。
そして、このようなお客さんは、同居する人への配慮から、利用の頻度自体も少ないです。
あえてデリヘルを利用する必要がない
以上のように、デリヘルを利用するお客さんのうち、あえてホテル派遣を希望するお客さんは少数派です。
さらに、あえてホテル派遣を選ぶ立場のお客さんは、必ずしもデリヘルを利用する必要はありません。
デリヘルのホテル派遣だけではなく、店舗型風俗などを利用してもよいのです。
実際、そのようなお客さんも非常に多いです。
出張でホテルに宿泊しているお客さんは、その土地の店舗型風俗を利用することがあります。風俗街が有名な土地であればなおさらです。
家族や奥さん、彼女などへの配慮から自宅に呼べないお客さんも、わざわざホテルに行ってデリヘルを呼ぶのではなく、店舗型風俗を利用することがよくあります。
このように、デリヘルのホテル派遣の利用者層は、他の風俗ジャンルに分散やすいことからも、自宅派遣NGでは稼ぎにくくなります。
デリヘルのメリットがなくなるかも
以上のように、自宅派遣をNGにしていると、接客の機会が大幅に減ってしまいます。
風俗嬢は完全出来高制の仕事ですから、これは非常に稼ぎにくくなることを意味しています。
特に、デリヘルで働いている風俗嬢の中には、深夜しか働けない人が多いです。
深夜はデリヘルの出勤時間で最も稼ぎやすい時間帯ですから、深夜しか働けない人にとって、デリヘルはありがたい存在です。
しかし、深夜に働く風俗嬢ほど、自宅派遣NGのデメリットが大きくなります。
なぜならば、深夜に利用するお客さんのほとんどが自宅派遣を希望するからです。
何といっても、お客さんにとって自宅派遣の最大の魅力は、風俗嬢が自宅まで来てくれることです。
お客さんが移動する必要はなく、電話一本でサービスを受けられます。
深夜にわざわざホテルまで行って、デリヘルを利用したいと思うお客さんはほとんどいません。
まず、深夜は「あとは寝るだけ」という時間ですから、疲れもあります。
動きたくない、自宅まで来てほしいと思うのが普通です。
ホテルに行くにしても、深夜であれば電車もありませんし、タクシーも深夜料金になっています。お酒を飲んでいる人も多く、車で行くこともできません。
つまり、深夜にわざわざ移動したくない、また移動する手段もあまりないことから、自宅派遣を希望するお客さんがほとんどなのです。
深夜は、デリヘルで最も稼ぎやすい時間帯ですが、自宅派遣NGにしていることによって、たちまち稼ぎにくくなってしまいます。
「深夜に稼げるデリヘル」と「自宅派遣NG」は、とても相性が悪いのです。
深夜しか働けない、それでも自宅派遣が嫌なら・・・
とはいえ、深夜しか働けない事情があり、どうしても自宅派遣は嫌と考える人もいるでしょう。
その場合、稼ぎにくくなるのは間違いありませんが、全く稼げないわけではありません。
深夜は自宅派遣のお客さんが多いですが、ホテル派遣のお客さんもいるのです。
そのような女性は、自宅派遣NGの大きなデメリットを、他の部分でカバーすることを考えましょう。
自宅派遣NGでも稼ぐ工夫には、消極的な工夫と積極的な工夫、そして中間的な工夫があります。
消極的な工夫
消極的な工夫とは、
- 出勤時間を長くする
- 派遣エリアが広いお店を選ぶ
- 派遣エリアにホテルが多いエリアのお店を選ぶ
などの工夫です。
これは、ホテル派遣のお客さんから指名される頻度を増やすものではありません。
接客の頻度は変わらずとも、出勤時間や派遣エリアを工夫することで、接客回数を増やすことが目的です。
消極的な工夫は、誰でも簡単にできる工夫であり、それなりの効果も期待できます。
ただし、ホテル派遣を希望するお客さんは、自宅派遣NGの風俗嬢の中から選ぶわけではありません。
たくさんの風俗店と風俗嬢の中から選び、ホテルに派遣してもらうのです。
したがって、出勤時間や派遣エリアを工夫しても、稼ぎにくさは変わりません。
積極的な工夫
積極的な工夫とは、ホテル派遣の接客頻度を高めるための工夫です。
ホテル派遣のお客さんから選ばれやすくなる、あるいは基本的に自宅派遣を好むお客さんでも、あえてホテル派遣で利用してくれるようになれば、自宅派遣NGでも稼ぎやすくなります。
積極的な工夫は、消極的な工夫よりもハードルが高いです。
しかし、だからこそ稼ぎにくさをカバーできるとも言えます。
具体的には、可能なオプションを増やすことが挙げられます。
風俗のオプションは色々ですが、中には多くの風俗嬢がNGに指定するものもあります。
そのオプションにこだわるお客さんは、指名できる風俗嬢が少ないため、オプションのNGを減らすことで、競合する風俗嬢が減っていきます。
つまり、オプションを理由に、あえてホテル派遣でも利用するお客さんを増やすことができれば、接客の頻度が増えて稼ぎやすくなります。
また、オプションには有料のものも多いです。
NGになりやすいオプションほど料金は高く設定されているので、オプション料金でも稼ぐことができます。
柔軟なNGも考えてみよう
以上のように、自宅派遣NGでも稼ぐ工夫は色々ありますが、勤務時間が長くなったり、プレイがハードになったり、負担も大きいです。
そこで、消極的な工夫と積極的な工夫の中間として、
「信頼できるお客さんだけ、自宅派遣を受け入れる」
という方法がおすすめです。
このように柔軟に対応することで、稼ぎにくさはかなりカバーできます。
そもそも、自宅派遣が嫌な理由は、お客さんの自宅が汚かったり、設備に問題があったりするためです。
そのような問題がなければ、自宅派遣もOKと考える人が多いことでしょう。
具体的には、基本的には自宅派遣NGとしておき、ホテル派遣で接客したお客さんの中から、
- お客さん自身に清潔感があって、自宅も清潔そうだと思えた
- お客さんとの会話から、快適な家に住んでいることが分かった
- 何度もリピートしており、信頼できる
といったお客さんのみ、自宅派遣をOKとするのです。
このようにすれば、自宅派遣で嫌な思いをすることも少ないでしょう。
自宅派遣OKの場合と比べると、稼ぎにくいことは間違いありませんが、全て自宅派遣NGとするよりも稼ぎやすくなります。
まとめ
嫌な思いをした経験のある風俗嬢も多く、何かと嫌われる自宅派遣ですが、それをNGにすれば稼ぎにくくなります。
稼ぐことが一番の目的であれば、自宅派遣はできるだけ受け入れるべきです。
もし、自宅派遣がどうしても嫌ならば、
- 深夜以外も働けるならば、自宅派遣のない風俗を選ぶ
- ホテル派遣でも稼げる工夫をする
など、色々な方法を考えてみましょう。そのために、本稿が皆さんのお役に立てば幸いです。
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