風俗店にピンハネされる位なら個人で売春した方がいい?

AV女優が地上波のバラエティ番組をにぎわせることがあるように、現代では性を売りにする女性の社会的地位が随分と向上しました。

それだけに、風俗嬢として働く女性や、個人売春を行う女性も非常に多くなったと言えます。

性を売りにしようと思ったとき、風俗嬢と個人売春のどちらにするか迷う女性も多いことでしょう。

本稿では、そのことについて検討していきます。

何をもって売春とするのか

風俗嬢と個人売春どっち?

今や風俗嬢を蔑視する風潮は昔に比べればかなり和らぎ、働いている風俗嬢自身も、不幸にまみれて働いているということは少なくなり、喜々として自ら風俗業界に飛び込む女性も非常に多くなりました。

しかし、それでも性というものを扱っている以上、やはり一般社会とは距離のあるものです。

例えば、風俗嬢をやっている女性は自己紹介の際に堂々と風俗嬢であることを言いにくいでしょうし、風俗通いをしている男性にしても、公然と風俗が好きだと言うことはできないものです。

この根底には実に様々な要素が絡み合っているのですが、性風俗と売春の区別が曖昧であることも原因の一つであるように思います。

風俗嬢と売春婦は、どちらも性的サービスを売っている女性ではありますが、そこには意識的にも、実質的にも、明らかな違いがあります。

風俗嬢をしている人の大多数は「自分は風俗嬢であって売春婦ではない」と思っているでしょうし、風俗で遊ぶ男性も「自分は買春をしているのではなく、風俗遊びをしているのだ」という意識を持っていることでしょう。

風俗嬢と個人売春どっち?

では、実際にはどうなのでしょうか。

風俗の歴史を学べばすぐにわかる事なのですが、よく「売春は人類最古の職業」などと言われます。

はるか昔から性を売る女性は世界中にいましたし、日本でも安土桃山時代には遊郭が生まれ、そこでは性的サービスが行われていました。

江戸時代には吉原の遊郭が非常に有名で、「花魁」などと呼ばれていたことは、すでに知っている人も多いことでしょう。

第二次世界大戦終結後しばらくまでは、現在の風俗嬢のようにお店に所属して売春する女性は、風俗嬢とは言わずに「娼妓」とか言われており、お店に所属せずに個人で売春をする女性たちは「淫売婦」などと呼ばれていました。

現在でも、個人売春をする女性は非常に多く、女子高生が「援交(援助交際)」や「割り切り」などという売春をしていることがあり、お金を稼ぐ手段があまりない女子高生や女子大生などが行っています。

風俗嬢と個人売春どっち?

そのような姿はだれでも簡単に見つけることができます。

例えば、スマホの出会い系アプリなどを見れば、女子高生や女子大生が「お金に困ってます。分かる人お願いします。新宿です」などとプロフィールに書き込んで売春の相手を探しているのをすぐに見つけることができます。

個人売春の勧誘は非合法であることから隠語も生まれており、「ホ別ゴ有2でどう?(ホテル代は別。コンドームは付けてのプレイで2万円でどうか)」というような言葉でやりとりがなされています。

このような個人売春は社会問題としても取り上げられやすく、ネガティブなイメージが非常に強いものです。

「淫売婦」などと言う言葉には、個人売春を行う女性に対しての侮蔑がよく表れているでしょう。

風俗嬢と個人売春どっち?

それに比べると、性風俗店に所属して非本番行為を行う「風俗嬢」という表現は、どこかイメージが良く、風俗嬢・AV女優・キャバ嬢などを取り上げて様々な記事を手掛けてきた私からすると、かなりクリーンな印象を受けるほどです。

しかし、広辞苑で売春の意味を調べてみると、「女が報酬を得て男に身を任せること」とあり、売春婦に関しては「売春をする女」となっています。

つまり、性的サービスを提供することによって金銭を受け取ることであり、だからこそ風俗嬢と売春婦の境界が非常に曖昧なのです。

そればかりではなく、最近では一口に性的サービスといっても細分化されており、風俗店で働く風俗嬢や個人で客を見つけて個人売春をする売春婦だけではなく、ストリッパーやAV女優といったエンターテイメントの要素も大きい中で性的サービスを提供している女性もいます。

広義に捉えるならば、AV女優にしても出演料という報酬を受け取ってAV男優やAV監督に身を任せているのですから、売春と言えなくもありません。

しかし、風俗嬢・売春婦・AV女優・ストリッパーなどには曖昧ではあるものの、確かな違いがあります。

 

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風俗嬢と売春婦の違い

風俗嬢と個人売春どっち?

あえて区別をするならば、風俗店に勤務して非売春行為を行なっているか、個人で売春行為を行なっているかで区別するのが最も分かりやすいでしょう。

風俗嬢はお店から守られた状態で客との取引が行われるため、さまざまなリスクが低減されます。

自分から積極的に客を探さなくとも、お店に足を運んでくれた客を客としてサービスの提供が可能です。

これに対して個人売春はさまざまなリスクが伴います。

例えば、先述のスマホアプリでのやり取りのように、個人で客を探さなければなりません。

また、お店が絡んでいるという意識が客には全くないため、危険な客に遭遇してしまった場合には、性病をうつされる、約束とは違うことをされる(コンドームを付ける約束をしていたのに付けずに中出しをされるなどの望まないプレイの強要)、お金をきちんと受け取れないなどといった様々なリスクを背負うことになります。

風俗嬢と個人売春どっち?

客から見ても、風俗嬢と売春婦に対するイメージには全く違うものがあります。

風俗嬢はお店に所属して働く女性であり、性病の心配はなく、サービスも一定以上のものを受けることができ、それなりに愛想もよく、テクニックもあり、好みのルックスの風俗嬢を選ぶことができ、支払った料金相応の満足が得られるというイメージです。

逆に売春婦では、性病の心配があるかもしれない、個人でやっているだけにほかの客から性病をうつされているかもしれない、サービスが悪いかもしれない、愛想が悪いかもしれない、テクニックがないかもしれない、ネットで載せている写真が詐欺写メかもしれない、料金は割高であり料金相応の満足が得られないかも知れないというネガティブなイメージがあります。

しかし、お店に所属している風俗嬢はプロであるのに対し、個人売春をしている売春婦は素人であることから、個人売春を行う女子高生や女子大生を目当てにあえて買春を行う男性がいることも事実です。

 

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性を売るには風俗嬢になるべき!

風俗嬢と個人売春どっち?

カラダを売ってお金を稼ぎたいと考えている女性が、風俗嬢と売春婦のどちらになろうかと迷っているならば、絶対に風俗嬢になるべきと言えるでしょう。

確かに、個人売春ではもらえる報酬が高めであり、お店に所属せずに客を選べることで知り合いと遭遇する可能性が低いなどといったメリットもあるでしょう。

しかし、個人売春には上述の通りの様々なリスクがあります。

ネットで出会った男性とチャットで話し、優しそうな人だと思って援助交際をするようにしたところ、決めていた以上の時間のプレイや望まないプレイを強要されたり、お金をもらえずに逃げられたり、暴力を振るわれたり、性病をうつされたりといった話はよく聞きます。

それだけではなく、個人売春は違法行為であるため、警察に捕まってしまう可能性もあります(実際に、警察に逮捕されたケースもあります)。

風俗嬢と個人売春どっち?

これに対し、風俗嬢でもそのようなリスクはゼロではないものの、かなり低くなると言っていいでしょう。

風俗嬢はお店にとっては商品であり、風俗嬢が傷つくことはお店にとっての損害であるため、お店が守ってくれるのです。

例えば、望まないプレイの強要をすれば、風俗嬢が精神的なダメージを受け、お店を辞めてしまう可能性があり、そのようなことをお店は避けなければなりません。

だからこそ、危険な客はあらかじめ出入り禁止にしていたり、危険そうな客(泥酔している客など)の入店は禁止するなどの措置を取っています。

したがって、性的サービスを売りにしたいと思っており、尚且つどのような働き方が良いものかと迷っているならば、個人売春を行うことは考えずに風俗嬢になった方が良いでしょう。

さまざまなメリットを享受しながら働くことができます。

 

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