個人売春はリスクだらけで割にあわない理由

性を売るセックスワーカーにも色々で、風俗嬢をする女性、AV女優をする女性、個人売春をする女性と色々でしょう。

本稿を読んでいる皆さんはそのような働きに興味を持っていることでしょうが、このうちどれを選ぼうとしているでしょうか。

もし個人売春に興味を持っているならば、本稿を読んで考え直す必要があります。

個人売春はリスクが大きすぎるのです。

個人売春はデメリットが大きい

個人売春、暴力団

カラダを売って稼ぎたいと考えたとき、風俗嬢にならずとも個人売春をすればいいと考える女性も多いことでしょう。

実際、当サイトの他の記事でも述べている通り、近年の風俗嬢のクオリティはかなり高いものとなっており、一般以上のルックスやスタイルがなければ稼ぐことが難しいことも少なくなっています。

ならば、そんなところで競争をするのではなく、個人売春をすればよいのではないかと考えるのです。

実際に、風俗嬢になりたくてもなれなかった女性のうち、一定数は個人売春に流れています。

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個人売春を始める動機として考えられるものを挙げれば、

  • 風俗嬢になりたかったがなれなかった女性
  • 風俗嬢になれたものの、他の風俗嬢との競争が激しいため生活できない女性
  • 本業だけでは生活できない女性
  • 風俗店などの縛りを受けずに自由に稼ぎたい女性
  • 特定の愛人を探している女性

などが挙げられます。

個人売春ならば、風俗店のように少なくともスタート地点に立つまでに何らかの競争にさらされることはないため、だれでも手軽に始めることができます。

より具体的に言うならば、ルックスやスタイルが風俗嬢として性を売れるだけのレベルに達していないブス、精神疾患などによってコミュニケーション能力に問題があって風俗嬢になれない女性、時間にだらしがなく風俗店をすぐクビになる女性、働ける時間に制限の多いシングルマザー、セックスが好きな素人や人妻、自分が選んだ相手だけに売りたい女性などが個人売春を行なっています。

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しかし、多くの女性が個人売春を行なっているからとはいえ、個人売春は明らかな違法行為です。

完全なる地下経済での経済行為であり、周辺には暴力団などのアウトローが取り仕切る世界があります。

完全に個人の責任で行う行為であり、誰からの助けも得られないため、身体的なリスクも伴います。

客からお金を回収できないリスクもありますし、逮捕されるリスクもあります。

また、お店に来客した人を相手にする風俗嬢とは違い、自分で客を探さなければならないため、非合理な働き方であるともいえます。

確かに、風俗嬢とは違って売上は全額自分のものとなりますが、メリットと言えばそれくらいのものであり、デメリットの方がはるかに大きいのです。

安定して稼ぎたいと思っているならなおさらであり、風俗嬢と比べて非常に劣った働き方であると言わざるを得ません。

 

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個人売春の手段

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個人売春の手段には色々な物があります。

出会い喫茶、出会い系サイト、援デリ、愛人クラブ、テレクラ、路上客引きなどであり、最近では出会い系サイトが主流になっているでしょう。

それぞれについて見ていきます。

出会い喫茶

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出会い喫茶とは、2007年くらいに生まれた業態であり、近畿地方以東に点在しています。

男性と女性に会話の場を提供する会員制のお店であり、男女は直接顔を合わせて会話をするのが特徴です。

店内には男性席と女性席があり、男性側が気に入った女性をトークルームに招待します。

そしてトークの結果、交渉が成立すれば外出料をお店に支払い、デートをします。

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つまり、出会いの場というのはあくまでも建前であり、実際には売春目的の女性が集まっており、トークルームでプレイ内容や金額の交渉が行われています。

明らかに売春目的であるものの、出会い喫茶は以前は風営法の適用外でした。

しかし2011年からは、児童買春の温床になることなどから、風営法の適用を受けるようになっています。

出会い喫茶に出入りする女性はほぼ決まっており、その点ではお店と雇用契約を結んでいないものの、常にお店にいて客を獲得しているのですから、風俗嬢に似た点があると言えるかもしれません。

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出会い喫茶の形態も様々です。

以前は男性がマジックミラー越しに女性を選ぶというものがほとんどでしたが、最近では男女の立場を変え、女性がマジックミラー越しに男性を選ぶ、逆ナンパ喫茶というものが人気となっています。

逆ナンパ喫茶では、女性が男性を選ぶことができるため、外見的に劣る女性でも営業力さえあれば客を得られるようになったからです。

出会い系サイト

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出会い系サイトは、2000年代に入って携帯電話が普及したことに伴って広まった携帯です。

はじめは純粋に男女の出会いの場であったものの、すぐに売春の温床となりました。

特に、未成年売春や性犯罪の温床になったことによって、2003年には出会い系サイト規制法が設けられ、出会い系サイトの運営者は利用者の年齢確認を行うことが義務付けられました。

このほか、2008年の改正では、事業者に対して都道府県公安委員会に届け出を行うことも義務付けられました。

これらの厳しい規制により、悪質な出会い系業者は廃業に至っています。

また、事業者の方でも純粋な出会いを求める男女のために、売買春目的のユーザーを強制退会させるなどの措置を取っていますが、あまりにも売買春目的の男女が多いため、いたちごっことなっています。

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出会い系サイトは危険な方法です。

一つ事例を挙げると、2012年7月の事件があります。

この事件は、広島の中古車販売業者と大阪の知人が共謀し、17歳の少女を使って売春させていたというものでした。

元々中古車販売業者の男性と少女は出会い系サイトで知り合っており、援助交際の相手を探していた少女に客を装って近づき、「誰の許可を得ているのか、犯罪行為だ」などと脅し、自分たちの監視下で働かせていたのです。

少女は監視カメラ付きの寮に住むことを強要され、20日間で24回の売春を強制させられました。

このような行為は「援助交際狩り」といい、アウトローによって行われているものです。

事件のように、監禁されて売春させられるケースは珍しいものですが、個人売春をしている女性が脅されて何らかの害を被ることは珍しくありません。

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例えば、アウトローが管理する援デリで働くことを強制されるなどのケースです。

違法行為であるがゆえに、アウトローに付け込まれる女性が後を絶たないのです。

ちなみに、スマホが主流となった現在では、無料で使える出会い系アプリも流行っています。

このようなアプリでも売春行為は常態化していますが、無料で利用できるがゆえにあらゆる人間が入ってきやすく、客を得られやすい反面、危険にさらされることも多くなります。

 

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援デリ

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援デリは、この数年で問題となっている組織です。

援デリとは援助交際デリバリーのことであり、出会い系サイトで個人売春をしている女性を囲って組織化し、援デリの管理下で働かせ、顧客に援助交際をデリバリーするのです。

システムは以下の通りです。

まず、打ち子といわれるグループリーダーが、女性になりすまして援助交際を希望する男性とやり取りします。

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交渉がまとまれば、実働部隊である女性を客に振り分けるのです。

女性は指定された現場に行って売春をし、報酬は折半です。

3万円の客であれば15000円が打ち子の稼ぎとなります。

つまり、利用者の男性は素人の女性と援助交際をしていると思っていても、実際には背後に売春組織がいるという構図になっています。

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そして、打ち子の稼ぎの一部は暴力団などに上納されています。

女性側からすれば、援デリ組織に客探しを代行してもらい、危険があった時にはアウトローが後ろ盾になってくれ、その代わりに半分がピンハネされるということになります。

風俗嬢でも折半ということは多いため、一見悪くない条件にも見えるかもしれませんが、暴力組織と関わっている状態が健全であるはずはなく、常に何らかの危険が付きまといます。

愛人クラブ

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愛人クラブとは、男性会員に女性会員を紹介するというシステムです。

男女どちらも入会審査をクリアする必要があり、条件はクラブごとに異なるものの、身元がしっかりしていることが最低条件であるため、得体のしれない怪しい存在がいないというメリットがあります。

男性会員は入会金と紹介料を支払うことでサービスを利用します。

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紹介後にクラブが関知することはないものの、基本的には売春が行われています。

利用料はピンキリですが、入会金が2~3万円、紹介料が女性1人に付き15000~2万円程度です。

このほか、女性とデートする際の食事代やホテル代や、女性に交通費などの名目で与えられるチップがあり、実質的にはチップが売春による女性の収入になります(相場は2~3万円)。

入会金が10万円以上の高級クラブも多く、そのようなクラブでは弁護士や医師やスポーツ選手といった高所得者に利用され、女性はキャビンアテンダントやモデル、タレントの卵などを揃えています。

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費用が高いクラブは、当然ながら社会的地位が高い男女が集まる傾向があるため、安全性も高くなります。

愛人クラブは性的サービスを提供するのではなく、あくまでも紹介所という建前であり、男女は自由恋愛をしているということになっているため、もし紹介された女性が相手の男性を気に入らなければ、女性側からキャンセルすることもできます。

女性のほとんどは売春目的ですが、純粋に社会的地位の高い交際相手を求めて利用する女性も存在しています。

テレクラ

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テレクラは個人売春の舞台としてはかなり古く、80年代半ばに生まれた業態です。

かつてはテレクラで待つ男性に比べて女性の方が少なかったため、女性の奪い合いが起こっていましたが、2000年代になってからは女性のコールが男性を上回ることも多くなっています。

もっとも、ネットを使える女性ならばテレクラを利用する必要はないため、情報弱者の売春手段と考えられます。

路上客引き

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路上客引きは歌舞伎町、池袋、横浜黄金街などの一部の繁華街の特定の箇所で行われている売春方法です。

しかし、行われる場所が特定されていることから警察の取り締まりに会いやすく、度々摘発を受けて衰退しています。

また、最近では援デリなどの新しい業態に客が奪われることによっても、衰退が加速しています。

路上客引きもかなり危険な行為です。

繁華街はアウトローとも近しいエリアであるため、そのような場所で日常的に路上客引きをしていれば、いずれアウトローの目に留まって不当な要求をされることは目に見えています。

 

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個人売春は割に合わない

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他の記事でも述べている通り、性風俗では低価格が進んでおり、1990年代以前と2000年代以降を比較すれば、平均して収入は半分程度に落ち込んでいます。

これは風俗嬢だけではなく、個人売春でも同じことです。

女性のスペックや地域にも依りますが、1回のセックスが15000~2万円で成立しています。

女性はなんらかの手段によって客を見つけるところから始めなければならないことがほとんどであるため、あらかじめ来店する客の傾向やサービス内容が決まっている風俗嬢に比べて稼ぎにくいと言っていいでしょう。

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個人買収だけで生活しようと思えばかなり大変なことであり、肉体的にも精神的にも長続きはしないでしょう。

また、完全なる違法行為であるため、何らかのトラブルに遭遇しても社会の助けを得ることは難しくなります。

したがって、常にリスクをまといながら働き、しかも孤立無援であり、心身ともに健康を害する可能性は高く、また警察からの摘発を受ける可能性もあるのです。

このように考えれば、個人売春は到底割に合う仕事ではありません。

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唯一の例外を上げるならば、特定の人物だけを相手にする愛人稼業であれば、個人売春も良いでしょうが、そのような働き方はごく一部だけが可能なものです。

今後も、個人売春の低価格化は進んでいくことでしょう。

そうなれば、売上が上位の風俗嬢、売上が下位で生活が苦しい風俗嬢、何らかの問題があり風俗嬢にもなれずに個人売春を繰り返す売春婦では、皆同じく性を売りにするセックスワーカーであるにもかかわらず、非常に大きな格差があるということになります。

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また、個人売春を行う女性はルックスやスタイルが平均以下の女性や、それなりに年を取っている女性が多く、ここにも貧困問題があると言えます。

そのため、行政やNPOや支援団体などが売春を女性の貧困問題と捉えて議論していることもありますが、ほとんど不毛な議論です。

そのような議論は売春の是非に終始してばかりだからです。

したがって、社会がセックスワーカーの貧困を解決してくれるとは期待しない方が良いでしょう。

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なんにせよ、個人売春は危険を伴う割に合わない仕事であり、風俗嬢として働けば少なくとも危険は回避しやすくなります。

そして、働くお店を慎重に選んだり、コミュニケーション能力などのセックス以外の部分を磨くことで、それなりに稼げる水準に達している風俗嬢もいます。

そのようなケースを学びながら風俗嬢として働く方が、個人売春よりもずっと合理的な働き方なのです。

 

 

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