一般的な職業ならば、名刺は必須のツールです。
自己紹介を兼ねて名刺を渡し、名前と連絡先を明記していることで、後日の取引を円滑にする効果を持っています。
また、それ以前にマナーとしても重要な意味を持っています。
風俗嬢は一般的な職業ではありませんが、風俗嬢たちも名刺を活用しています。
では、風俗嬢たちはどのような名刺を使っているのでしょうか。
風俗嬢と名刺
キャバ嬢などでは、お客さんに接客する際に名刺を渡すものです。
風俗にはあまり縁がない人に案外知られていないことですが、風俗嬢もキャバ嬢と同じように名刺を渡しています。
お客さんに覚えてもらい、リピートしてもらうためにも名刺は有効なツールです。
キャバ嬢ならば携帯のメールアドレスやLINE、電話番号などを交換して営業するものですが、風俗嬢はそれらの交換をすることはほとんどありません（仕事用の携帯電話を持っている場合は別です）。
したがって、お客さんとメールや電話をして覚えてもらうということができなくなるため、少しアナログなツールではあるものの、名刺が指名を獲得するための有効なツールとなっているのです。
では風俗嬢は名刺にどのような工夫をしているのでしょうか。
名刺のデザインや内容、渡す人の選び方などを知ることができれば、名刺の効果はアップします。
また、高級デリヘルの名刺事情なども紹介するので、是非参考にしてみてください。
名刺にどのような工夫をするか
風俗嬢の営業ツールになる名刺。
仕事用の携帯電話を持っているプロ風俗嬢でもなければ、電話やメールで営業を行うことはないのですから、一般の風俗嬢にとっては名刺は頼みの綱であるともいえます。
だからこそ、名刺には色々な工夫がなされています。
彼女たちの名刺のデザイン、内容、渡す相手などには、リピートにつなげるための工夫、プライバシーを守るための工夫などが隠されています。
では、風俗嬢の名刺にはどのような工夫がなされているのでしょうか。
デザイン
スタンダードな名刺は、それほど工夫がなされていないものです。
お店が作成した名刺を風俗嬢に支給し、その名刺に風俗嬢本人がメッセージを書き込むことができるというデザインです。
この時のメッセージは手書きですることが多いのですが、これは手書きゆえのぬくもりを演出するためです。
メッセージ一つで指名率が変わってくるため、このメッセージは工夫した方がいいでしょう。
しかし、お店から支給された名刺にメッセージを添えるというのは多くの風俗嬢がやっていることであり、それだけでは中々他の風俗嬢に差をつけることはできないものです。
そのため、努力家の風俗嬢になると、ひと手間かけて自分専用の名刺を作っていることがあります。
では、どのようなデザインの名刺を作っているのでしょうか。
これは風俗嬢の個性に応じて千差万別ですから、それを一つ一つ取り上げることはできませんが、全てに共通していることは、それを受け取ったお客さんが「お店から支給されている名刺だな」と感じることがないようなデザインの名刺だということです。
動物柄などを用いることで、女の子らしさだけではなく、ひと手間かけていることを伝えることができます。
吉原のソープランドで働くような風俗嬢になると、また一味違います。
吉原と言えば江戸時代から続く歴史ある色街ですから、それを利用して花魁をイメージした、セクシーで色気のあるデザインが用いられることが多くなります。
名刺を作る際には、自分でパソコンで作る風俗嬢もいるでしょうが、やはりプロの手を借りるのが一番でしょう。
風俗嬢の名刺も請け負っている名刺屋さんに依頼すれば、色々な配慮をした名刺を作ってもらうことができます。
例えば、名刺の裏に手書きのメッセージを書いても可愛さが損なわれないよう、メッセージを書く用のデザインをしてもらえます。
また、お客さんに彼女や奥さんがいる場合には、「いかにも」という感じの名刺は嫌われるため、ヘアサロンやエステのポイントカードに見える「フェイク名刺」なども作成が可能です。
実際にこのようなこだわりの名刺を利用している風俗嬢は、いくつか（概ね3～4種類）の名刺を用意しています。
その中からお客さんに選んでもらうことによって、会話を盛り上げたり親しくなるきっかけを作ることができるからです。
このことから、名刺はお客さんの指名を獲得するためのツールであるだけではなく、新規のお客さんとのコミュニケーションツールとしての側面も持っていることが分かります。
内容
名刺は、デザインだけではなく内容も大切です。
デザインありきでは名刺の効果は落ちてしまいます。
風俗嬢の名刺は、一般の職業の名刺とは大きく異なる点があります。
それは、名刺には本名が書かれておらず、具体的な連絡先も書かれていないということです。
また、上記の通り手書きのメッセージが添えられていることも、一般的な職業とは異なる点です。
一見、何も考えずに作られているようにも見える名刺ですが、内容にも気を配っています。
例えば、電話番号やメールアドレスを記載していないということは、名刺を渡しながらもお客さんとの関係に一線を引き、プライバシーを守るための配慮です。
これはお客さん本人にプライバシーをさらさないということだけではなく、名刺が捨てられた時にその連絡先を悪用されないための配慮でもあります。
仕事関係で取引先などからもらった名刺を捨てる人はいませんが、風俗嬢の名刺となれば簡単に捨ててしまうものですから、そのような配慮も必要なのです。
しかし、だからと言って連絡先を全く載せないのであれば、名刺があまりにも寂しくなってしまいますし、お客さんとのコミュニケーションを取ることができません。
そのため、仕事用の電話番号やメールアドレスを載せている風俗嬢もいます。
といっても、風俗嬢の中には仕事用の携帯電話を持っていない人も多いものです。
そのような風俗嬢は、自分の仕事用のブログを開設し、定期的に更新してコメント欄などからコミュニケーションを取れるようにしておき、仕事用のブログのURLを名刺に載せるようにしています。
また、ブログではなくツイッターなどであれば、ツイッター内のDMでもコミュニケーションが取れるようになるため、ツイッターアカウントを取得して、IDを載せておくのも良いでしょう。
名刺にブログURLやツイッターIDを載せるということになじみがなく、それで受け入れられるだろうかと心配している人もいるかもしれませんが、お客さんの多くは風俗嬢と連絡先を交換するのはNGであると理解しているため、問題ありません。
名刺に書き込むメッセージも内容に含まれますが、メッセージのポイントは以下の通りです。
メッセージはお客さんの前で書く
合理性を追求するならば、あらかじめまとめてメッセージを書いておき、それをお客さんに渡した方が良いでしょう。
そうすれば、手間がかかりません。
しかし、この方法ではお客さんに特別感はなくなります。
目の前で自分向けのメッセージを書いてもらえるからこそ、特別感が出てくるのです。
特別感を出すためのメッセージであるのに、あらかじめメッセージを書いてしまえば特別感はなくなり、何のためにメッセージ入りの名刺を渡しているのか分からなくなってしまいます。
そのため、面倒だと思うかもしれませんが、サービスが終わってからその都度メッセ―ジを書き込んで渡すようにしましょう。
露骨なメッセージを書かない
次に、「また指名してください」などの露骨なメッセージは控えることです。
風俗嬢の本音としては、また指名してほしいとか、長いコースで指名してほしいといった思いがあるでしょう。
しかし、これではお客さんに特別感はありません。
自分を指名してくれたお礼と感想を書き、「また会いに来てくださいね」といったコメントを添えるのが良いでしょう。
この流れの文章を、お客さんの前でその都度手書きすることによって、特別感を出していきましょう。
渡す相手
風俗嬢の中には、「風俗嬢の名刺なんて持っていても迷惑だろうし、渡しても捨てられてしまうのがオチだから渡さない」という人もいるものです。
また、「リピートしてくれそうな人にだけ渡す」という人もいます。
しかし、どのようなお客さんもリピートしてくれる可能性がゼロではないのですから、全ての人も渡すのが吉です。
キャバ嬢にしても、全てのお客さんに名刺を渡すのは基本とされています。
渡すか渡さないかを考える必要さえありません。
渡さなくてよいケースがあるとすれば、それはお客さんが拒否したり、不快になることが分かっているなどの特別な事情がある時だけです。
例えば、お客さんが奥さんや彼女への配慮から名刺の受け取りを拒否した場合には、渡さなくても構いません。
高級店の名刺はどんなもの？
次に気になるのは、高級風俗の名刺です。
どんなきらびやかな名刺なのだろう？と興味を持つ人もいると思います。
高級風俗の風俗嬢も名刺を配っていますし、工夫もしています。
しかし、一般的な風俗店と比較すれば異なる点があります。
それは、デザインは高品質で素朴であるということです。
高級店のお客さんは社会的地位が高い人ばかりです。
そのため、目立つようにと華美な名刺を渡してしまうと、却って嫌われてしまいます。
お客さんに合わせて、あえて一般的な名刺のような雰囲気を持った素朴な名刺にし、なおかつ高品質なものとし、デザインは少しだけ入れて目立ちすぎないようなものを利用しています。
社会的地位の高いお客さんが、風俗を利用していることができるだけばれないように配慮した結果、このような名刺になっているのです。
まとめ
これから風俗嬢になろうとしている女性は、「風俗嬢に名刺なんていう堅苦しいものは必要ない」と思っているかもしれませんが、そんなことはないのです。売れる風俗嬢ほど、名刺にこだわりを持っています。
お店から支給されたものではなく、自前で用意した名刺を使うことによってデザインにこだわり、内容もプライバシーを守りつつ寂しくならないようにしています。
そして、どのようなお客さんにも、基本的には名刺を渡すように心がけています。
お客さんのなかにも、風俗嬢との出会いを大切にしたいと考えている紳士は多いものですから、名刺を渡すのはぜひとも徹底したいものです。
指名が伸び悩んだときには、一度名刺に問題がないか考えてみるのも良いと思います。
