メンズエステとは、性風俗店の一種でありながら抜き行為が行われない、非常にソフトな風俗店です。
このため、性風俗未経験の女性や、ソフトなお店で働きたいと考えている女性などに人気があります。
しかし、メンズエステはお店によって、サービスと禁止行為の境界が曖昧であったり、制服の露出度が違ったりすることがよくあるため、面接や研修の際には注意しておく点もたくさんあります。
そこで本稿では、メンズエステで働きたい女性が期待通りの働き方をするために、面接から入店までの流れや注意点について解説していきます。
メンズエステの面接
メンズエステで働くためには、他の風俗店で働く時と同様に、まず風俗業界専門の求人サイトでお店を探し、条件がよさそうなお店を見つけたら電話やメール、LINEなどで面接に応募し、面接を受けるという流れとなります。
面接に必要なもの
メンズエステの面接は、店舗や事務所で行います。
面接当日に持ってくるものは、応募の際に聞くことができると思いますが、普通のアルバイトとは異なり、履歴書は必要ないことが多く、身分証明書は必ず写真付きの身分証明書が求められます。
健康保険証のような、顔写真の入っていない身分証明書は認められず、運転免許証やマイナンバーカード、パスポートなどが必要となるのですが、これは確実に身分確認を行うためです。
性風俗店では、未成年を働かせることは法律違反であり、もし未成年を雇ったことで摘発されれば、営業停止処分を受けることとなり、損失を被ってしまいます。
しかし、中には未成年でありながら、手っ取り早く稼ぎたいと考え、姉の身分証明書などを使って年齢をごまかし、面接を受けようとする人もいます。
もし、それを見破れずに雇ってしまえば大変です。
そこで、お店は面接の際に、必ず顔写真付きの身分証明書を求めます。
これによって、他人の身分証明書を使うことを防ぎ、年齢を確実に確認するようにしているのです。
身分証明書以外に必要なものがあれば、それも忘れずに持って行きましょう。
面接での説明はよく聞こう
面接では、希望条件を聞かれたり、働き方の説明を受けたりと、色々な確認が行われます。
この時、自分の希望する働き方ができるかどうかを、きちんと聞くようにしましょう。
メンズエステは、本来ならば抜き行為を禁止しており、風俗嬢に対するおさわりも禁止であり、風俗嬢がちょっとエッチな服装できわどいマッサージをするという風俗店です。
しかし、お店によっては、抜き行為を黙認している場合もあります。
抜き行為を黙認しているお店では、お客さんも抜き行為を前提として遊びに来ることが多くなります。
そのようなお店で働くと、お客さんには手コキを要求したり、風俗嬢におさわりしたりすることが違反行為という認識がないのですから、「こんなはずじゃなかった」ということになりかねません。
また、そのようなお店で働き、お客さんの要求をかたくなに断っていれば、お客さんからの指名は受けられず、思っていたよりも全然稼げないかもしれません。
したがって、お店が仕事の流れを口頭で説明するときには、あくまでも抜きやおさわり禁止を前提として話を進めているのか、曖昧な感じで話しているか、「中にはエッチなサービスをしてる子もいる」などという感じで話を進めるか、といったことに注意しましょう。
本当に健全なお店では、抜き行為やおさわりがないことを強調してきます。
メンズエステで働きたいと考える女性は、抜き行為やおさわりが禁止の環境で働きたいと考えているのですから、健全なお店では女の子を安心させるためにも、この点を強調するのです。
このため、健全なお店の面接では、「メンズエステはエッチなサービスは禁止ですから、お客さんから要求されても絶対にしないでください」「お客さんからエッチなサービスを迫られたら、スタッフに連絡してください」などの説明があるはずです。
したがって、エッチなサービスがない健全店であることに触れず、曖昧な説明をしたり、エッチなサービスがあると言ったりするお店では、面接結果にかかわらず入店しないようにしましょう。
合否の知らせ方
面接の結果、合否が決まります。
採用の場合には、色々な説明が終わった段階で、
「いつから働きたいですか?」
と具体的な話を進めていくことになります。
しかし、具体的な話をすることなく、「結果は後日連絡します」などと言われた場合には、ほぼ不採用だと考えて良いでしょう。
入店までの流れ
面接の結果、お店が採用したいと考えていれば、以下の流れに移ります。
施術ルームの見学
まず、施術ルームの見学を行います。
不採用の場合には、ルームを見せても意味がありませんが、採用を考えている場合には施術ルームを案内するのが普通です。
もちろん、施術ルームが埋まっている場合などには、ルームの見学ができない場合もあります。
また、派遣型のメンズエステでは、ラブホテルやお客さんの自宅に派遣されて施術するため、施術ルームの見学はありません。
施術ルームの見学の際には、ルームの様子をよく見ておきましょう。
特に店舗を構えて営業しているお店では、隣の施術ルームとの境界が、簡易的な衝立やカーテンだけで仕切られているような場合もあります。
この場合には、待機中にあまりゆっくりできないというデメリットがあります。
一方、マンション型のメンズエステならば、完全な個室になっています。
日程の調整
施術ルームの見学を済ませたら、具体的な日程を調整していきます。
既にメンズエステの経験がある女性であり、簡単な確認だけで問題なく接客できるならば、すぐに接客を開始することができます。
しかし、全くの未経験の女性は、接客の流れを把握したり、マッサージ技術を習得したりするために、講習を受ける必要があります。
多くの場合、4時間程度の講習を2回に分けて行い、その後にデビューすることとなります。
したがって、研修も踏まえた日程調整を行い、入店に向けた予定を立てていきます。
パネル写真の撮影
パネル写真とはお店のホームページに掲載する写真のことです。
この写真を撮影するタイミングは、お店によって異なります。
大手グループならば、ビルのワンフロアを貸し切っており、一室を撮影のためのスタジオにしていることがあります。
このような場合には、面接日に撮影を済ませることもあります。
また、プロのカメラマンに依頼して撮影する場合には、別日に撮影することになるでしょう。
この辺は、お店によって異なるため、説明に従いましょう。
なお、撮影の際にはお店の制服を着て撮影することになります。
したがって、制服の露出度などもこの時に確認することができます。
衣装もお店によって異なり、タンクトップにミニスカート、ワンピース、下着姿にTシャツなど、露出後も様々です。
どのお店も、基本的に露出度は高いため、露出度が低いお店を探すことは難しいと言えます。
しかし、実際に衣装を着てみて、どうしても無理そうだと思えば、お店を変えることを検討することもできます。
ちなみに、パネル写真は顔など特に隠さずに写真に写りますが、実際にホームページに掲載される際には、加工して顔を隠して掲載します。
しかし、加工レベルにも色々あり、顔全体にモザイクをかける、顔全体をスタンプなどで隠す、首から上をカットして隠す、目だけにモザイクをかける、鼻と口にだけモザイクをかけるなど様々です。
この点は、写真の加工レベルにお店で定める一律の基準があるならば、それを教えてくれるでしょうし、風俗嬢ごとの許容度によって加工レベルを変えるならば、どこまで公開するかをお店が聞いてくるでしょう。
自分が希望する通りに加工してもらえない場合には、お店を変えるべきと言えますが、そのようなことはほとんどないので安心して下さい。
講習
未経験の女性は、後日、講習を受けることになります。
上記の通り、4時間の講習を2回などのカリキュラムになるのが普通です。
メンズエステの講習では、講師の女性が指導してくれます。
店長やスタッフが練習台になることもありますが、特にモデル男性が練習台になることもあります。
講習では、講師の女性が一から教えてくれるため、未経験者でも安心です。
講師が練習台の男性に施術するのを見て学び、それを真似てみて、練習台の男性から力の強弱やポイントを教えてもらいます。
もちろん、接客の手順の中での気遣いの方法や、オイルなどの道具に使い方や、お客さんの違反行為を防ぎながら興奮を冷めさせないテクニックなども教えてもらうことができます。
もし、面接の説明では抜き行為がないと説明したにもかかわらず、講習の途中にそれらしい指導をされた場合などには、お店を変えたほうが無難です。
また、講習が丁寧なお店は良いお店であり、講習が適当なお店はそれほど良くないお店であるという傾向がありますから、講習を受けてみてイマイチな印象を持ったならば、それもデビューを考え直すきっかけになるかもしれません。
接客デビュー
講習で接客技術を学んだら、いよいよデビューです。
未経験の女性は、最初のうちはうまくできないかもしれませんが、経験によって満足度を高めていくことができるため、あとは努力次第です。
まとめ
以上のことをまとめると、面接を受けてから入店し、デビューに至るまでには、未経験者の場合、どんなに早くても2日程度の時間はかかると言えます。
しかし、経験者であり、技術的に問題がないとされ、その日から入店できる女性の場合は、面接を受けて即日デビューということもあり得ます。
本稿で紹介した通り、本当にソフトなメンズエステで働きたいと考えているならば、面接から入店までの流れの中で、おかしな点がないかどうかを十分にチェックすることが大切です。
時間をかけて入店したものの「こんなはずじゃなかった」という結果にならないように、本稿を参考にしながら面接や講習を受けてもらえればと思います。