インターネット時代の風俗店の悩み

インターネットの匿名掲示板では、閲覧者同士で色々な情報のやり取りが行われています。

風俗店や風俗嬢に関する掲示板も存在し、そこではお店の情報や風俗嬢の情報がやり取りされています。

その情報を見ることで、よりよいお店や風俗嬢を探そうとする利用者は、それなりに多いのです。

しかし、それらがすべて本当の情報であればよいのですが、嘘の情報が書き込まれることも珍しくありません。

風俗嬢という一個人が、誹謗中傷にさらされることもあります。

本稿では、風俗業界とインターネットの関係を見ていきます。

インターネットと掲示板

インターネット風俗店

インターネット社会の現代では、誰もが簡単にインターネットを利用することができます。

知らない人と気軽にコミュニケーションをとることができますし、情報を収集することも、自分から情報を発信することも可能です。

情報の発信ということに関しては、掲示板などはその最たるものです。

2ちゃんねるなどが有名ですが、基本的にネットの掲示板は、誰でも匿名で書き込むことができます。

このことには、メリットもデメリットもあります。

インターネット風俗店

匿名での書き込みができるため、そこでは、発言者が名乗らないまま様々な書き込みをしています。

匿名で書き込めるメリットは、人の目を気にせず、自分の考えていることを率直に話せることでしょう。

しかし、デメリットもあり、匿名ゆえに好き勝手なことも言えるわけで、それが根も葉もない誹謗中傷や、故意に流されたニセモノの情報、自作自演のレビューなどを生み出し、それを情報源とする人を混乱させる原因にもなっています。

風俗店においても、このような匿名掲示板とは縁が深いものです。

風俗愛好者が集まって情報交換をする掲示板は、風俗関係者も利用しているのです。

 

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風俗関係者が匿名掲示板を利用するケース

インターネット風俗店

いくつか例を挙げていけば、まず、発言者を特定することができないことから、お客さんを装って、いい評価を書きこむお店が結構多いということです。

実際、デリヘル店の店長に話を聞いたところ、このように話す店長がいました。

インターネット風俗店

掲示板ね、使いますよ。

例えば、新人が入ったら、『最近○○(店名)に新人入ったけど、あの子いいね。遊んでみたけど風俗経験ないみたいで、初々しくてかわいかったよ。最高だったね』とか書き込むんですよ。

見られても見られてなくても、簡単に書き込めるわけだし、これ見て悪い印象を抱く人はいないわけですから。

それを見た人が、一人でも二人でもお客さんとしてきてくれたら、もうけものですからね。

このように、お客さんを装って自分のお店の宣伝をすることもよくあり、掲示板の本来の意義から考えると、あってはあらないことでしょう。

しかし、これはまだマシなほうで、ライバル店を貶めるために、根も葉もないことを書き込むということも普通に行われています。

中には、それを信じて別のお店に流れるお客さんもいますし、書き込みに傷ついて、精神的に病んでしまう風俗嬢もいます。

あるお店の店長と、風俗嬢の実体験を見てみましょう。

インターネット風俗店

ほんと、書きたい放題でひどいですよ。

なぜか僕が前科もちの犯罪者って言われてたり、ドライバーが覚せい剤やってるって言われたり。

ほんとひどいもんですよ。

今のところ実際に被害はないですけど、これ読んでいい印象抱くお客さんなんていないでしょ。

少なくとも、たくさんなるデリヘル店の中から、あえてウチを選ぶってお客さんは減ってるんじゃないかな。

女の子にしても、それを真に受けて怖がって、お店に入ってこなくなるってこともあるかもしれない。

書き込んだやつが分かれば文句も言えるけどさ。

でも、こればっかりは手の打ちようがなくて、ほんとに困ってるね。

(デリヘル店長の体験談)

インターネット風俗店

普通のデリヘルなのに、『本番させてくれた』とか『ナマでさせた』とか。

あたしの名前、名指しで書き込まれた。それ見てくるお客さんがいて、『なんで本番させないの?』って言ってきて。

デリヘルなんだから、本番なんかしないに決まってるじゃん。

なのに、その書き込みが原因で本番目的のお客さんばっかりになっちゃって、怖くなって出勤できなくなっちゃった。

結局そのお店はやめて、名前を変えて働くために別のお店に移ったんだけど、復帰するまでに3か月もかかっちゃった。

(デリヘル嬢の体験談)

インターネット風俗店

掲示板に『○○(店名)の○○(風俗嬢の名前)を指名したら性病移された!』とか書かれたの。

もちろん、そんなの嘘だよ。

でも、あたしのお客さんの中にもその書き込み見てた人がいたんだろうね。

指名が結構減ったの。

久しぶりに来たお客さんも『もう治ったの?』なんて言ってくる人いたし。

馬鹿じゃねーのって思ったよね。

(デリヘル嬢の体験談)

インターネット風俗店

このように、風俗店だけではなく、風俗嬢が個人的に誹謗中傷にさらされることもあります。

ちなみに、風俗嬢が個人的に攻撃されている場合、風俗店が店ぐるみで他店の風俗嬢を攻撃するということはなく、風俗嬢が風俗嬢に対して攻撃することがほとんどのようです。

例えば、あるお店をクビになった風俗嬢が、逆恨みをしてそのお店やそのお店の風俗嬢を攻撃するというケースが見られます。

 

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お客さんが匿名掲示板を利用するケース

インターネット風俗店

もちろん、匿名掲示板に書き込むのは、風俗店関係者よりもお客さんの方が多いものです。

内容としては、風俗店の出勤情報や在籍情報が本物であるかどうか、ある風俗嬢が前に働いていた風俗店では何という源氏名だったか、引退したあの風俗嬢は今どうしているのか、風俗店の女の子の本番の有無、生本番ができる風俗嬢であるかどうか、ナマ中出しができる風俗嬢であるかどうかといった情報です。

このような情報は、風俗店のホームページにはもちろんのこと、風俗情報誌や風俗サイトでは得られない情報です。

インターネット風俗店

そのため、風俗店や風俗嬢を選ぶ際には、インターネット掲示板の情報を参考にしているお客さんも結構います。

と言っても、お客さんの情報だからと言って、その書き込みがすべて真実というわけではありません。

ガセネタもたくさんあります。

特に、本番ができる、生本番ができるといった情報は、それを断られたお客さんが、怒って腹いせに書いているというケースがよくあります。

インターネット風俗店

もちろん、悪質な書き込みについては、風俗店も黙ってみているだけではなく、何とかしなければならないと考えています。

しかし、それを防ぐための有効な手段はなく、どうしようもないというのが現実的なところです。

あるデリヘル店の店長も、このように語っています。

インターネット風俗店

正直言って、何もできません。

ウチの店のデタラメな投稿を見つけても、何もできない。

掲示板の管理人に消してくれって頼んだら消してくれるのかもしれないけど、消してくれない掲示板かもしれないし、消してもらってもまた書かれたらどうしようもない。

書かれるたびに削除依頼を繰り返してたら面倒だし、『本当のこと書いたら消されるって、あのお店どうかしてる』なんて言われることもあるかもしれませんし。

でも、人のうわさも七十五日っていうじゃないですか。

古い投稿を覚えている人ってそんなに多くないと思うんです。

それに、掲示板に書かれていることを鵜呑みにしない人もかなりいるだろうし、店側としてはお客さんを信じて、ウチを選んでくれるお客さんを待つしかないですよ。

インターネット風俗店

あと、ウチを信じてくれたお客さんは大切にすることですね。

僕らが誠実に向き合うことだけです。

よその店がウチを攻撃したって、それに応戦することはないんです。

そんな喧嘩したって、キリないですから。

ウチはウチで、正々堂々と女の子の質とプレイ内容と料金で勝負していきますよ。

足の引っ張り合いしたって、みっともないでしょ?

誠意をもってちゃんと仕事してたほうが、よっぽどお客さんはついてきてくれると思ってます。

インターネット風俗店

風俗業界だけではなく、匿名掲示板の悪意ある書き込みで傷つく人は多く、社会問題にもなっています。

ツイッターなどのSNSを見ても、有名人がちょっとした失言で、何千人、何万人という人の悪意にさらされるのを見ても、悲惨なものです。

もちろん、すべての書き込みが嘘というわけではなりませんが、投稿者の素性がわからないというシステムである以上、匿名掲示板の内容はそれほど信頼できるものではないといっていいでしょう。

 

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まとめ

インターネット風俗店

皆さんも、風俗嬢として働くうえで、このような悪意にさらされる可能性もゼロではありません。

上記の通り、誹謗中傷を受けたときに対応する方法がない以上、匿名掲示板は見ず、自分が書き込むこともなく、一切かかわらないようにするのがよいでしょう。

 

 

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