風俗嬢は、一般的な職業とは様々な点で異なります。
労働力を提供するという点では他の職業と同じであるものの、そこに性的な要素が加わるという点において大きな違いがあるのです。
それだけに、風俗嬢になった女性は様々な心身の変化にも遭遇します。
では、風俗嬢になる以前と以後では、体にあるいは精神にどのような変化が現れるのでしょうか。
身体的変化
風俗嬢として働くと身体的な変化が起こる、と書けばなにか空恐ろしいことのように聞こえるかもしれませんが、風俗嬢は性というデリケートな部分を切り売りし、さらに重労働でもありますから、多くの場合に身体的な変化が起こります。
実際、身体的変化を実感している風俗嬢は全体の約7割にも及んでいるのです。
残りの3割についても、その症状が軽微であったり、それほど多く出勤しないなどの理由から変化を感じていないだけであって、普通に働いていれば何らかの変化を感じるのが普通と言えるでしょう。
では、実際にはどのような変化が起こるのでしょうか。
実感の多い順に列記するならば、肌荒れ、痛み、体の状態の変化、体調を壊しやすくなった、生理不順、性病、過労、その他の病気、不規則な生活、生理周期などが挙げられます。
これらの変化について、個別に見ていきましょう。
肌荒れ
肌荒れは、風俗嬢に最も多く見られる症状です。
風俗嬢になる前はほとんど肌に悩みがなかった人でも、風俗嬢になると肌荒れに見舞われることが多くなるのです。
この原因には、第一にシャワーが考えられます。
風俗嬢はお客さんにつくたびにシャワーで体を洗うことになるため、皮脂が過度に落ちてしまうなどして肌が荒れてしまうのです。
ソープランドなどではローションを用いたプレイを行いますが、ローションの多用も人によっては肌荒れの原因となります。
このほか、待機の時もプレイ中も、基本的には空調のついた部屋にいることになるため、乾燥によって肌が荒れることがあります。
痛み
肌荒れに次いで多いのが痛みですが、これはプレイ内容が原因となっていることが多いようです。
例えばお客さんに胸を触られすぎることによって乳房や乳首が痛くなったり、激しい指入れによって膣が痛くなることもあります。
素股によっても膣の痛みを感じることがあります。
また、体位によっては普段使わない筋肉を使うことになるため、筋肉痛になることもあります。
このように、お客さんとプレイすることによって体の表面的な部分で痛みを感じることは多いものです。
このほかの痛みとして、「のどが痛くなった」「子宮が痛くなった」などといった内面的な痛みを訴えることもありますが、これは性感染症による痛みとも考えられます。
子宮が痛くなるのは激しい指入れによるものとも考えられますが、もしそうでない場合には性感染症から子宮内膜症になっている可能性もあります。
子宮内膜症が進行すれば出産できなくなる恐れもあるため、子宮の違和感には要注意であると知っておくべきです。
のどの痛みについては、もし風邪をひいているわけでもないのに喉が痛かったり、咳が出たりしているのであれば、のど淋などの性感染症の疑いがあります。
これはフェラによってお客さんに移り、感染の拡大にもつながりかねないことであるため、病院で診察を受けるべきです。
「あの風俗嬢から性病をうつされた」などという噂が立ってしまえば、指名が減ってしまいます。
体の状態の変化
体の状態の変化といえば多岐にわたりますが、ひとくくりにしました。
これは例えばフェラを頻繁にするようになったため顔痩せした、セックスという重労働を繰り返したことで痩せた、あるいはストレスからよく食べるようになって太った、膣が強くなった・弱くなった、筋肉がついた、といった変化です。
体調を壊しやすくなった
これは風邪をひきやすかったり、お腹を壊しやすくなったり、疲れやすくなったりといったことです。
これは、毎回シャワーを浴びることによって免疫が下がりやすくなっていることが原因の一つでしょうし、裸でいる時間が長くなったことも原因といえるでしょう。
これに続く性病や他の病気もここで合わせて解説しておくと、これもシャワーが原因となっていることが多いものです。
お客さんにつくたびにシャワーを浴びて膣を洗っていると、膣の保護成分も流れてしまって免疫が低下してしまい、性病その他の病気になりやすくなるのです。
その他
その他、不規則な生活とありますが、これは出勤シフトが自由であるだけにその日によって昼間だけ働いたり、夜遅くまで働いたりするために、寝る時間や起きる時間がバラバラになって生活が不規則になるのです。
そのような不規則な生活をしていると、どうしても生理不順や生理周期の変化、過労などの症状も出てくるのです。
精神的変化
次に、精神的変化を見ていきましょう。
精神的変化も身体的変化と同様に多く、6~7割の女性が実感しています。
しかし逆に見れば、3~4割の風俗嬢は精神的変化を実感していないということにも注目したいものです。
世間一般のイメージでは、風俗嬢になると性的搾取を受け、男からおもちゃにされ、心がボロボロになっていくというイメージを持たれるものですが、実際には3~4割の人が難の変化も感じていないのです。
精神的な変化とは具体的にはどの様なものなのでしょうか。
よく挙げられるものとしては、ストレスが溜まる、不安定になる、性的なことへの感覚が変化する、自信がつく、余裕が出る、精神的に強くなる、男を見る目が変わる、金銭感覚が狂うなどがあります。
これらの変化も以下に見ていきましょう。
ストレスが溜まる、不安定になる
これは、精神的変化の中でも最も多いものです。ストレスやそれによる不安定な状態は色々な要因から起こります。
例えば親に隠して風俗嬢をやっていることへの罪悪感、お客さんとの関係、お店との関係、同僚との関係などであり、これらが複合的に影響していることも多いでしょう。
性的なことへの感覚の変化
次に多い変化は、性的な感覚が変化していることを実感するというものです。
日常的に性的行為を行なっていることから性欲が減退したり、プライベートでのセックスの頻度が低下したり、プライベートでセックスをするときにも仕事を思い出してしまう、などの変化が見られます。
自信がつく、余裕が出る、精神的に強くなる
これは、例えば彼氏とのセックスの際に自信を持てる、余裕を持ってセックスに臨めるというものです。
また、裸一貫で自力でたくさんのお金を稼ぎ出すことができれば、それも自信や余裕になるでしょう。
このほか、色々なお客さんに接客して嫌な思いもしながら働くことで、精神的に強くなる女性も珍しくありません。
男を見る目が変わる
一口に男を見る目が変わると言っても、その内容は様々です。
ある風俗嬢は男性不信になったと言いますし、逆に性を通じて「男は結局みんな一緒」であると悟り、お客さんも一般男性も同じようにみなすようになることもあります。
金銭感覚が狂う
これは、ストレスが溜まる事とも関連するでしょう。
仕事でたまったストレスを、買い物をすることで発散するようになった結果、金銭感覚が狂うのです。
また、風俗嬢として成功してたくさん稼げば、それまでよりもたくさんのお金を気軽に使えるようになるため、それも金銭感覚を狂わせる要因となります。
中には、買い物依存症になって苦しむ風俗嬢もいます。