風俗店の求人広告を見ると、友達と一緒に応募することを歓迎しているお店がたくさんあります。
そのような広告を出すことで、少しでも女性が応募しやすい雰囲気を作り、より多くの女性を雇いたいと考えているのです。
しかし、友達と一緒に応募することは、応募する女性にとって色々と不都合があるものです。
一緒に応募したばかりに、一人で応募するよりも稼ぎにくくなってしまうことが多々あるのです。
そこで本稿では、友達と一緒に面接に行き、一緒に働くことのデメリットを解説していきます。
友達と一緒に面接に行くのはどう?
風俗未経験の女性にとって、風俗業界は知らないことだらけの場所です。
怪しい雰囲気が感じられる業界でもありますし、良くない噂もつきものの業界ですから、怖いと感じて面接に応募できないという人も多いのではないかと思います。
風俗の求人広告では、そのことへの配慮もあって、友達と一緒に応募することを歓迎しているお店が多いです。
そうすることで、普通は面接に来たがらない層の女性も応募してくることがあり、より多くの風俗嬢を雇える可能性が高まるためです。
普通の女性は、友人や知人に隠して風俗で働くのが普通ですから、友達と一緒に面接を受けるケースはそれほど多くありません。
しかし、中には友達と一緒に面接を受けようと考える女性もいます。
しかし、友達と一緒に面接を受けること、そして面接に合格した場合に、友達と一緒に働くことはおすすめできません。
なぜならば、友達と一緒に応募した場合、やはり容姿や内面には必ず差があるものですから、それによって色々な不都合が起こるからです。
例えば、優れた方が劣った方に合わせる形で採用条件が悪くなったり、どちらかだけ不採用になって気まずくなったり、一緒に出勤することで稼ぎづらくなったり、どちらかだけ稼げなくて友情にひびが入ったりと、非常に面倒なことになる場合が多いのです。
では、具体的にはどのような問題があるのかを見ていきましょう。
正当な給料をもらえなくなるかもしれない
まず、正当な給料をもらえなくなる可能性があります。
風俗店には、全ての風俗嬢のバック率を一律にしている場合もあれば、女性のクオリティや成績ごとにバックを変動させる場合があります。
例えば、クオリティが高い風俗嬢Aには60%のバックとし、それほどでもない風俗嬢Bには50%のバックになるような場合があるのです。
また、お店によってそれぞれコンセプトを設けているため、コンセプトにマッチする女性は優遇し、そうではない女性は特に優遇しないというパターンもあります。
したがって、友達と一緒に面接を受けた場合に、自分はバック率60%を適用される要素を持っていたとしても、友達がバック率50%しか適用されないということがあり得ます。
このような場合には、女性ごとに異なるバック率で働いてもらうことはありません。
多くの場合、低い方のバック率に合わせて条件を伝えるのです。
なぜバラバラの条件を適用しないのかと言えば、そうすることによって面接に来た女性が入店を見送る可能性があるからです。
女性Aはバック率60%、女性Bはバック率50%と伝えたならば、女性Aは女性Bに気を使います。
女性Bにもよい条件を適用してくれるお店を再度探そうと考えて、そのお店は見送るかもしれません。
そうならないためにも、お店は条件の悪い方の女性に合わせます。
つまり、自分ひとりで面接を受けていればよい条件で働けたのに、友達と一緒に行ったばかりに条件が悪くなってしまったのです。
採用後に気まずくなるかもしれない
友達と一緒に面接に行き、自分は採用される水準にあったとしても、友達は採用できない水準ということがあります。
この場合にも、採用基準にある女性を入店させるために、とりあえず両方とも採用することがよくあります。
しかし、どちらも採用されたとしても、結果的に友達との関係が気まずくなる可能性が高いです。
なぜならば、お店が本来採用できなかった側を辞めさせようとすることがあるからです。
採用基準から大きく外れた友達も一緒に採用し、その女性をお客さんにつけてしまうと、場合によっては「あのお店の子、クオリティが下がったな」などの印象を与えたり、ネット上で悪評が立ったりする可能性があります。
そこで、お店はその女性にはフリー客を着けないようにして稼げなくすることで、辞めさせようとすることがあります。
また、お店がそのように働きかけなかったとしても、元々採用できる水準でなかったのですから、人気がでない可能性が高いです。
この場合にも稼げない状況に陥り、辞めることになってしまうと考えられます。
稼ぐために風俗嬢になっているのですから、友達だけ稼げて、自分は稼げない状況が面白いはずがありません。
贔屓されていると感じてしまうと、稼げている友達に嫉妬することもありますから、友情が傷ついてしまいます。
稼ぎにくくなるかもしれない
面接の時点で、自分も友達もそれほど差がなく、よい条件で採用されることもあるでしょう。
そうなれば、お店から贔屓されて気まずくなってしまうことはありません。
しかし、友達と一緒に入店した女性同士は、一緒のシフトで出勤したがることがよくあります。
このような場合には、稼ぎにくくなってしまうものです。
そもそも風俗嬢は、時給制ではなく完全出来高制で働いています。
お店にフリーのお客さんが一人来店した場合、待機中の風俗嬢の誰かが接客することになります。
この時、自分と友達だけが待機していたとすれば、どちらかが接客することになります。
当然、どちらか一方は稼げますが、どちらか一方は稼げません。
出勤がかぶっていたことで、友達とお客さんを取り合う形となり、稼ぎにくくなる可能性があるのです。
完全出来高制であり、個人プレーである風俗では、同じお店の風俗嬢はライバルとも言えます。
友達と一緒に入店するということは、ライバルが一人増えるということでもあります。
特に、新人が入店した場合には、お店のホームページなどに新人として紹介され、お客さんからも指名が付きやすくなります。
そのときも、一人で入店していれば、新人を好むお客さんの指名を独占できるはずが、友達と一緒に入店したばかりに、その指名を取り合うこととなってしまうのです。
このように、友達と一緒に入店したことによって、稼ぎにくくなる可能性があります。
もちろん、それを原因に関係にキズが付くかもしれません。
長続きしないかもしれない
友達と一緒に入店した時のメリットと言えば、知らない業界に飛び込みやすくなることと、辛いことがあっても励まし合えることです。
風俗はストレスの多い仕事ですし、身近に相談し合える人がいないのが普通ですから、悩みを共有できる友達がいることはメリットと言えます。
このように考えると、友達と一緒に入店して、励まし合いながら仕事をすることで、長く働けるかもしれないと思うかもしれません。
しかし、実際にはそれほど甘いものではないのです。
風俗嬢は特殊な仕事であり、適不適がはっきりと表れます。
そのため、励まし合えると思って一緒に風俗嬢になったとしても、どうしても合わない方はいくら励まし合っても続けることはできません。
この時、片方がどうしても耐えられずに辞めると、問題なく働けていた側も引っ張られて辞めてしまうことがあります。
つまり、本当は長く働けるはずだったのに、友達につられて辞めてしまうことになるのです。
他にも、お店ごとのコンセプトによる適不適もあります。
あるお店に友達と一緒に入店したところ、自分はお店のコンセプトにマッチして稼ぐことができ、友達はお店のコンセプトにマッチせずに稼げないということがあります。
この時、稼げない友達はもっと稼げるお店に移るために、辞めようとするでしょう。
その結果、お店を辞める友達から「もっと稼げるお店探そうよ」などと誘われることで、稼げていた側も辞めてしまうことがあるのです。
せっかくコンセプト的にもマッチしており、稼げていたにもかかわらず、これは非常にもったいないことです。
ましてや、この友達に合っているお店が自分にも合うという保証はどこにもありません。
友達と一緒に働けば、友達に合わせようとする意識になりやすく、それによって稼ぎにくくなってしまうのです。
まとめ
本稿で紹介した通り、友達と一緒に面接を受けることは、よい条件を逃してしまったり、友達と気まずくなってしまったりすることがあるため、おすすめできません。
また、一緒に働くことによって稼ぎにくくなることもあります。
安心を得るために、友達が欲しいと思うかもしれませんが、風俗嬢は基本的に個人プレーであり、同僚の風俗嬢はライバルです。
それに、風俗嬢には複雑な事情を抱えている人が多いため、あまり交友を広げない方が良い場合も多いです。
風俗嬢として稼ぎたいならば、勇気を出して一人で面接に行き、時に孤独に耐えながら働く必要があるのです。