インターネット社会となり、スマホを持つ人が非常に多くなった昨今、ツイッターを営業ツールとして活用する風俗嬢が増えています。
しかし、ツイッターというのは公私混同しやすいツールでもあり、そこに落とし穴があります。
本稿では、ツイッターを利用する風俗嬢が気を付けるべき事を解説していきます。
風俗嬢の営業ツール
風俗嬢の営業ツールは、インターネット社会の現代において、多様化しています。
インターネットが普及してからは、ブログを営業ツールとして活用する風俗嬢が一気に増えました。
そして最近では、ツイッターを営業ツールに利用する風俗嬢が増えています。
ブログとツイッターには大きな違いがあります。
それは、ブログは公私混同しにくいのに対して、ツイッターは公私混同しやすいということです。
ブログは風俗店の公式ホームページにリンクとして貼り付けられていることも多く、常に風俗嬢としての自分を保ちながら更新する必要があります。
また、ブログは一日に一回でも更新すれば十分であり、内容もそれなりの文字数になるものですから、風俗嬢としての営業を行うのだという気持ちで、きちんとした真面目な内容で更新することができます。
一方、ツイッターはそうではありません。
ツイッターは風俗店から義務付けられることはあまりなく、風俗嬢であることを公開してツイッターをやる場合、ほとんどは自主的な営業として行うものです。
しかし、当初は営業のために始めたはずのツイッターが、いつしか公私混同されてしまうことが多いのです。
この理由は、ツイッターが手軽に更新できる媒体だからです。
「おやよう」というたった4文字の書き込みも可能であり、長くても140文字の文字数制限があります。
ですから、ブログではある程度まとまった内容を書くのに対して、ツイッターでは思いついたことを小出しに書くことになります。
そのため、書くべきか、書くべきでないかの判断や整理がされていない状態で書き込まれることが増えていき、結果として公私混同に陥るのです。
例えば、最初は営業を前提として、「今日も仕事を頑張るぞ」とか、「今日もたくさんのお客様にご利用いただきました。またリピートしてくださいね」といったポジティブなものや、フォローしてくれている女性に対してセックスのテクニックをレクチャーする内容などを書き込んでいたものの、次第に「仕事行きたくないよ~」といったネガティブな内容まで書き込まれるようになっていくのです。
ツイッターは、プライベートで利用している人がほとんどの空間ですから、その風潮に流されてしまうという事もあるのでしょう。
風俗嬢の「諭吉」発言
公私混同となってしまえば、営業ツールのはずのツイッターが原因で、お客さん離れを起こしてしまうことも十分にあり得ます。
私がそう思ったのは、風俗嬢のツイッターでこのような発言を眼にしたときでした。
今日もたくさんの諭吉に出会えますように!
この風俗嬢は、プロフィールに所属しているお店のことなどを記載していることから、営業ツールとしてツイッターを利用していることは明らかです。
ツイッターでのやり取りを見てみると、お客さんとも相互にフォローしており、リピーターをつなぎとめるためにも役立てたいと考えていたのでしょう。
しかし、この風俗嬢は「諭吉」というキーワードを発していました。
「諭吉」とは、キャバクラや風俗で働く女性の間で日常的に使われる隠語で、一万円札の事を指します。
「一万円札」というのは直接的すぎるため、一万円札に書かれている肖像から「諭吉」と呼ぶのです。
一万円札の事を「諭吉」と呼ぶだけではなく、派生的に、一万円札を支払ってくれるお客さんのことを「諭吉」と呼ぶこともあります。
例えば、あるキャバ嬢がこんなことを言っていました。
キャバ嬢と客の恋愛?馬鹿じゃないの。客の顔なんて、諭吉にしか見えてないよ
このように、お金のことを諭吉と言ったり、お客さんのことを諭吉と言ったり、はたまた仕事そのものの事を諭吉と言ったりするのです。
キャバ嬢や風俗嬢は、このことに何の違和感も抱くことなく、当たり前のように使っています。
しかし、それをインタビューする私はこの表現に違和感を抱いていますし、お客さんならばなおさらでしょう。
風俗店を利用する男性がこのような違和感を抱くのですから、風俗嬢たちはこの表現を公的な場所で使うべきではないでしょう。
もっと言えば、私的な場所で諭吉という表現を使っていれば、ついつい公的な場所でも使ってしまう可能性があるので、私的な場所でも使わない方が賢明です。
そのような表現を使わないという事は、お客さんや仕事、そしてお客さんが支払ってくれるお金に、しっかりとした感謝の気持ちがあるからです。
接客業では感謝の気持ちが非常に重要な要素となりますから、諭吉という表現は好ましくないのです。
実際、売れっ子になって多く稼いでいる風俗嬢の中には、「諭吉」という表現をする人はほとんどいません。
もちろん、お金を稼ぐために風俗嬢をやっているのですから、お金を欲しいと考えるのは当たり前のことです。
しかし、お金はサービスの結果として得られるものなのです。
接客業としてサービスを提供し、それには感謝が伴わなければ成り立たないのですから、「諭吉」などと表現しているようでは、その対価を受け取る資格はないと言ってもいいでしょう。
私は、この主張を裏付けるために、人気の風俗嬢、売れている風俗嬢のツイッターやブログを調べてみたのですが、諭吉という表現をしている風俗嬢は一人もいませんでした。
もちろん、今は売れていなくとも、意識の高い風俗嬢もこのような表現をしていません。
逆に、諭吉という表現をしている風俗嬢のツイートを調べてみると、「仕事いきたくねぇ」「かったるい」「今日のお客さんはしんどかったなー」「今月も稼ぎ厳しい」などネガティブな発言が多く、さらに十分に稼げていないことを臭わせる発言が多いのです。
もちろん、多少の例外はあるでしょうし、私の調査の及ばなかったところで、売れている風俗嬢が諭吉発言をしているケースもあるかもしれません。
しかし、月収100万円を超えているような風俗嬢では、そのような発言はほぼ見られないのです。
普段の姿勢がツイッターに表れる
売れている風俗嬢や稼いでいる風俗嬢も、当然お金の事を考えています。
しかしそれ以上に、お金をもらうにふさわしい接客についてしっかりと考えているのです。
どうすればお客さんにもっと満足してもらえるのかを考え、接客技術やテクニックを熱心に磨いています。
だからこそ、ルックス的にはごく普通の女の子なのに、会話や接客を工夫し、テクニックも磨いたことによって、結果としてお金が付いてきたというケースがよくみられるのです。
人気の風俗嬢は、お金を稼ぐことができていますから、お金に対する執着も稼げていない風俗嬢よりは少ないことでしょう。
しかし、そのような風俗嬢が売れるようになるまでのことを聞いてみても、やはりお金よりも接客を考えていることは明らかなのです。
したがって、風俗嬢として働いているあなたが、ネガティブな発言を繰り返したり、諭吉という表現を多用したりしているならば、それは改めるべきです。
もし風俗嬢としてツイッターをやっており、ツイッターにそのようなことを書き込んでいるならば、すぐに止めなければなりません。
風俗嬢として大切なのは、お金と向き合う前に、お金と向き合う資格があるのか、つまりお客さんときちんと向き合っているのかということです。
お客さんと真剣に向き合う姿勢は、ブログでもツイッターでも現れるものですし、ツイッターはプライベートな感覚が強いツールであるだけに、より色濃く現れます。
ですから、ツイッターを利用する風俗嬢は、その利用に十分気を付けてください。
わずか140文字の中から、風俗嬢の普段の姿勢やお客さんに対する思い、性格などがきちんと現れています。
逆に言えば、そういうメディアであるだけに、ツイッターは真剣に利用すれば、効果も大きいといえるでしょう。