風俗嬢は、女の世界です。
しかも、夜の世界であり、性を売りにする特殊な世界です。
そこで繰り広げられる人間関係はドロドロとしたものであり、いじめが起きることが珍しくありません。
しかし、そのようなトラブルを避ける方法もあります。
本稿では、風俗嬢が人間関係でトラブルにならないコツを伝授します。
女の世界の人間関係
これから風俗嬢になりたいと思っている女性は、風俗店における風俗嬢同士の関係はどのようなものだとイメージしているでしょうか。
やはり、女の世界ですから、なんだか怖そうだと思っている人も多いと思います。
実際、映画やドラマを見てみると、夜の世界でなおかつ女の世界では、ホステスやキャバ嬢同士が対立し、非常にドロドロとした人間関係が渦巻いているものです。
女の世界というのは、とかくそういうものになりがちなのかもしれませんね。
昼の世界でも、男性が少なくほとんど女の世界である看護師の世界では、やはり人間関係に悩む女性が多いといいます。
私が学生のころにアルバイトをしていた小さなビジネスホテルでも、従業員は女性の比率が非常に多かったのですが、小さな職場なりに女性同士のいがみ合いがあり、非常に気持ち悪いものでした。
ならば、風俗嬢の世界はどうなのでしょうか。
風俗嬢も夜の世界・女の世界であり、さらに性を売り物にしているという特殊な世界です。
結論から言えば、風俗嬢同士でも人間関係のトラブルはたくさんあります。
理由はいろいろですが、かなりドロドロとした女同士のいがみ合いがあるようです。
トラブルの事例
例えば、ある風俗嬢はこんなことを言っています。
集団待機のお店だったんですけど、待機中は周りが露骨に悪口をいうし、視線も気になるし、とても耐えられませんでした。
その後、個室待機のお店に移ったらそんなことはなくなりましたけどね。
このように、風俗嬢が風俗嬢をいじめるということは実際にあるようです。
ほかにも、こんな話があります。
昔ソープランドにいたんですけど、ひどかったですよ。カバンの中を荒らされたり。
休憩時間に食べようと思って買っておいたものとか、待機所においてたら勝手に食べられてるんです。
そんなことが頻繁にあって、こっちが警戒しててもどこかで誰かから何かされるって状況。
気分がわるくてすぐに辞めちゃいましたよ。
この風俗嬢のように、集団待機所に置いていた私物を取られたり、捨てられたりということはよくあると聞きます。
風俗嬢同士のトラブルの原因
では、このようなトラブルの原因はどこにあるのでしょうか。
一つには逆恨みです。お客さんの指名がなかなかつかない風俗嬢は、指名がよくつく風俗嬢に対して嫉妬をし、いじめなどに発展することがあるのです。
フリー客がよくついている風俗嬢に対する嫉妬が多いようですが、実際にはそのフリー客をつけているのはお店の判断であり、風俗嬢には何の責任もないため、単なる逆恨みとしか言えません。
しかし、風俗嬢同士の対立が深刻になってしまうと、風俗嬢が働きにくくなっていき、ほかのお店に移るケースが増えてしまいます。
せっかく求人広告を出して集めた女の子が辞めてしまったのでは、お店としても困ったことになります。
そこで、最近では風俗嬢同士の人間関係に敏感になっているお店も多いようです。
例えば、店舗型風俗店の場合には、風俗嬢同士が顔を合わせないようにプレイルームを個別の待機室にするのが普通になっています。
デリヘルにしても、待機所をネットカフェのように仕切って個別待機とするお店が増えているのです。
もっとも、個別待機にするのは、風俗嬢同士の対立を防ぐことだけが目的ではありません。
風俗嬢同士が仲良くなりすぎることを防ぐことも目的なのです。
というのも、風俗嬢同士があまりにも仲良くなってしまうと、一人が他店に移籍するときに、友達の風俗嬢も一緒に移籍するということになりかねないからです。
集団待機から個別待機にすることは、風俗嬢同士のトラブルを防ぐ意味でも、連鎖して移籍されることを防ぐ意味でも役に立っています。
もちろん、同じように「仲良くなりすぎないようにする」という理由から、風俗嬢同士が連絡先を交換することや、プライベートで遊びに行くことを禁止しているお店もたくさんあります。
といっても、風俗嬢同士がいざ遊びに行こうとすれば、お店はプライベートまで拘束するわけにはいきませんから、どうしようもありません。
そこで、初めからそのような事態が起きないように、個別待機が望ましいということになるのです。
SNSでの風俗嬢同士のバトル
また、最近になって増えているケースですが、別々の風俗店で働く風俗嬢同士の対立が見られるようになってきています。
何の接点もないはずの彼女たちが、どうして対立することになるのでしょうか。
これは、SNSが原因です。
風俗嬢という仕事は、仕事内容が特殊であり、仕事に関する悩みがあったり、ストレスが溜まっていたりするものです。
そんなとき、普通ならばお店の同僚に相談すればいいのですが、お店が風俗嬢同士を接触させないようにしている場合には、それもできません。
もちろん、家族や友人に対して相談できるはずもありません。
そこで、悩みやストレスを抱えた風俗嬢は、インターネットを使って、ツイッターなどのSNSで同業者の女性を探すことになります。
最初は同じ悩みを共有するなどしてうまくいくこともありますが、さまざまな原因から人間関係が崩れるのはよくあることです。
そうなると、最悪の場合には他人も巻き込んだいざこざになることがあります。
よくあるのが、お客さんを取った・取らないの争いです。
実際に、こんな話があります。
風俗嬢Aと風俗嬢Bがツイッター上で交流していました。
風俗嬢Aは結構オープンにツイッターをやっており、なじみのお客さんともお互いにフォローしています。
そのとき、風俗嬢Bが何らかの理由から風俗嬢Aのお客さんをフォローしたところ、風俗嬢Aは「私のお客さんを取ろうとしている」と感じてしまいました。
そんなことから、風俗嬢Aが風俗嬢Bをツイッター上で名指しで批判を繰り返すことになったのです。
そのうち、風俗嬢Aの友人が援護射撃を行う始末。
「風俗嬢Bは援交掲示板で『ピルを飲んでるからナマでやっても大丈夫』って募集してたよ。お客さんも生本番ありかもね」
などと、全く根拠のないツイートを始めたのです。
このような争いが起きたとき、お店の中での争いではないだけに、お店も対処のしようがありません。
SNSという存在ができたことによって、風俗嬢同士のトラブルは、以前に比べてかなりタチが悪いものになってきているといえます。
トラブルに巻き込まれないために
皆さんがこのようなトラブルから被害を受けないようにするためには、
- 集団待機のお店ではなく個別待機のお店を選ぶこと
- お店の同僚と仲良くならないこと
- 挨拶などはきちんとして愛想をよくしておき、恨みを買わないようにすること
- SNSなどでも他の風俗嬢に交流を求めないこと
が基本的な姿勢となるでしょう。
お店でどう考えてもおかしい待遇が行われている時には、同僚に話を聞いてみたくなることもあると思います。
そんな場合には、Yahoo!知恵袋などの質問掲示板に、「私は風俗嬢です。お店ではこんなことが行われているのですが、これは普通ですか?」などの質問を投稿するのがよいでしょう。
元風俗嬢の女性や風俗店のスタッフが答えてくれることもよくあります。
また、一般の回答者が、一般的な常識に沿った回答をしてくれることも多いので、これも役に立つでしょう。
ともかく、「君子あやうきに近寄らず」で、お店の中でも外でも他の風俗嬢とは交際せず、トラブルの原因を絶っておくのが賢明です。