情報社会の現代、インターネットで検索すれば風俗嬢の求人広告はいくらでも見つかります。
これによって、一般女性が風俗嬢になる機会はかなり増えました。
風俗嬢になりたいと思っている人は、スカウトマンなどに頼らずとも、自ら応募できるようになりました。
しかし、中には誇大広告が多いというデメリットもあります。
求人サイトの広告を鵜呑みにしてしまうと、後悔することにもなりかねません。
風俗業界はホワイトだ
当サイトをご覧の皆さんは、すでにインターネットなどで風俗嬢のお仕事を検索したことがあるかもしれません。
そんな人は、インターネットで「風俗 求人」とか、「高収入 求人」といったキーワードで検索すれば、風俗嬢の求人情報がたくさん出てくるのに驚いたことでしょう。
私も風俗嬢に関する記事を執筆してもう数年になりますが、最初に検索してみたときには驚いたものです。
風俗嬢の求人サイトでは、職種やエリアに分かれてたくさんの求人情報が公開されています。
サイトには風俗嬢に特化しているものと、風俗嬢以外にも女性特有のいろいろな高収入アルバイトを合わせて公開しているものがあり、後者の求人サイトではキャバ嬢やガールズバーの店員などの求人情報も見ることができます。
また、このようなサイトでは、単に求人情報だけを公開するのではなく、現役風俗嬢や元風俗嬢にインタビューした記事や、彼女たちが書いたコラムなども公開されています。
そのような記事には参考になるものも多く、特にQ&A形式で疑問に答えるなど、いろいろな情報が盛りだくさんです。
これらの求人サイトを見ればよくわかりますが、風俗嬢という仕事に暗い印象を一切持たせないもので、かなり明るいイメージを抱かせます。
これは、サイトがあえてそのような作りになっているというよりも、風俗業界全体が本当に明るいものになってきているからです。
風俗嬢は長続きする女性が少ない職業であり、女性が辞めるたびにお店は宣伝広告費を払って働き手を集めなければなりません。
また、人気風俗嬢が辞めてしまえば、お店の売り上げは落ちてしまいます。
ですから、風俗店は風俗嬢にできるだけ長く働いてほしいと考えており、労働環境の改善に努めているのです。
一昔前とは違って、今はデリヘルが急増してお店は生き残りに必死ですから、宣伝広告費を削減したり、風俗嬢に長く働いてもらうことがとても重要になっているのです。
ワタミに代表されるように、最近の一般のサービス業では「変わりはいくらでもいる」といわんばかりのブラックぶりです。
それに比べると、風俗店の労働環境はかなりいいといえます。
ブラックな一般のサービス業だと、店員に長時間労働を強いたり、なかば強制的に出勤させたり、パワハラが当たり前だったり、それなのに給料はとても安かったり、それはもうひどい労働環境です。
しかし、風俗店では、基本的に風俗嬢が働きたい時間を選んで働くことができますし、時給もほかのアルバイトに比べてずっと高くなっています。
お店側は風俗嬢が働きやすいように配慮していますから、法律的にグレーな業界ではありますが、労働環境は基本的にホワイトなのです(もちろん例外もあるでしょうが、ブラックな普通の仕事よりずっといいのです)。
インターネットが一般女性と風俗業界を近づけた
求人サイトの情報が盛りだくさんであるように、インターネットが普及したことで、風俗嬢は一般女性に対して可視化されました。
インターネットの普及は風俗嬢の増加を後押ししたといえますが、奇しくもインターネットの普及が始まった1999年、労働者派遣法が改正され、非正規雇用者が増えるきっかけとなりました。
就職が安定しなくなって世帯収入が下がっていった時期に、インターネットによって風俗嬢という仕事が一気に可視化されたのです。
これを読んだ女性たちは、「なんだ、風俗嬢って怖いと思ってたけど、案外よさそうじゃん」と思い、応募することになります。
これまでは風俗業界に無縁だった女性たちが、日々掘り起こされています。
皆さんにも、思い当たるところがあるかもしれません。
当サイトの記事を読んだり、ブログなどで高収入を得て楽しそうにしている風俗嬢を見ることで、風俗嬢になってみたいと思ったことがあるのではないでしょうか。
それは、あなたの感覚が異常というわけではなく、多くの女性が同じことを思って風俗嬢になっているのです。
インターネットが普及する前、風俗店はどうやって風俗嬢を獲得していたのかといえば、高収入求人誌やスカウト、知り合いの紹介がメインでした。
知り合いが風俗嬢という女性はそれほどいないでしょうから、多くの女性が風俗嬢という仕事の情報を得るためには、スカウトマンから話を聞くしかなかったのです。
繁華街などでスカウトマンから声をかけられて話を聞くなどしなければならなかったのですが、それによって騙される女性も多かったものです。
今では、スマホを使って調べれば、風俗嬢に関する情報がたくさん見つかりますし、メール一本で応募できるようになりました。
風俗嬢になるためのハードルは、以前では考えられないほど低くなっているのです。
実際、多くの一般女性が風俗嬢に関する情報をインターネットで閲覧しており、まったく見たことがないという女性のほうが少数派になっているくらいです。
風俗の求人と誇大広告
かといって、インターネットによって得た情報がすべて真実かというと、そうでもないのが実情です。
中には誇大広告も多く、これが問題になっています。
もっとも、これは風俗に限ったことではありません。
政府の機関であるハローワークでさえ、知らされていた情報と実際の勤務内容が違うなんてことはザラにあります。
ですから、「やっぱり風俗は嘘の広告で人を集める悪い職業だ」ということではなく、「風俗も普通の仕事みたいに、誇大広告で人を集めることがあるんだ」と考えるべきです。
しかし、その誇大広告がどれほど誇張しているかといえば、風俗のほうが一般の仕事よりも上かもしれません。
なにしろ、風俗店関係者は女性を扱うプロです。
実態とは違う内容を広告として出し、とりあえず面接に応募させ、面接に来たならば口説けるという自信を持っています。
一般の仕事ならば、実態とは異なる求人広告を出し、面接に来た人を吟味するという考え方です。
それに対し、風俗店では誇大広告によって面接に応募してもらう、メールで相談する、電話をかけてもらうなどして、とりあえず女性と接触することが第一の目的となっています。
誇大広告あるある
このため、実態とはひどく異なる求人広告が目を引きます。
よくあるのが、「日給3万5000円以上可」などという、賃金に関する誇大広告です。この広告は巧みです。
確かに、指名をたくさん取れる人気風俗嬢になれば、日給3万5000円以上も可能でしょう。
求人広告は、あくまでも「日給3万5000円以上可」であり、「日給3万5000円以上保証」ではないことに注意してください。
風俗業界が不景気に見舞われている今、実際にはその半分程度が平均的な日給になるでしょう。
また、「入店祝い金」という宣伝も目につきます。
しかし、実際に入店してみたところ、入店祝い金をもらうためには売り上げなどでかなりハードルが高い条件が設定されており、入店祝い金などないに等しいというお店が多いようです。
そもそも、風俗店は一般企業と比べて、金銭的にシビアな感覚が普通です。
そのため、お店に十分な売り上げをもたらしてくれる風俗嬢に対しては、好待遇によって投資や還元を行います。
しかし、お店への貢献度が未知数な新人風俗嬢に対して、祝い金などをあげることは基本的にないのです。
仕事内容でも誇大広告が目立ちます。
例えば、「脱がない、なめない、触らせない」などというものです。
ほとんどの風俗店において、実際のサービスよりもソフトな内容で募集しています。
これも、とりあえず面接に来てもらうためです。
そんなことでは、女性が反発するのではないかと思うかもしれません。
しかし、女性は風俗嬢になったならば、求人広告と勤務内容が異なる場合でも、案外慣れてしまって問題にならないことが多いのです。
このような話を聞けば、「そんなウソの広告、出していいの?」と思う人も多いかもしれません。
しかし意外なことに、このような誇大広告を出しても問題ないのです。
風営法という法律の中では、違法な風俗店(営業許可を取っていない風俗店や、ソープランド以外の本番行為を提供している風俗店など)の求人広告を掲載した場合には罰せられることになっています。
しかし、合法な風俗店の求人広告であれば、記載内容が実態と違ったとしても罰せられることはありません。
ピンサロに騙される女性が多い
このような誇大広告によって騙されてしまう女性が多いのですが、特に多い職種はピンサロです。
ピンサロとは、お客さんに対して手コキやフェラチオなどの性的サービスを行う風俗店で、ヘルスに比べるといくらかソフトなサービスを行っている業種です。
どうしてピンサロに騙されてしまう女性が多いのかといえば、ピンサロの求人広告の職業欄に「フロアレディ」などと書かれているからです。
このような求人広告は、内容をいくら読んでも、ホステスやキャバ嬢といった水商売の印象しか抱かせません。
しかし、実際に面接に行ってみるとピンサロだったという被害がたくさんあります。
そして、店員から口説かれた結果、ピンサロで働くことになってしまうのです。
実際、風俗嬢にインタビューなどしてみると、「始めて働いたのはピンサロ」という女性はかなりいます。
これも、風俗のことをよく知らない未経験者が、水商売と思って面接に行った結果、ピンサロ嬢になっているものです。
皆さんも、インターネットで風俗嬢の広告を探すときには、ピンサロの求人広告に注意してください。
なぜならば、他の風俗店に比べて、ピンサロは労働環境が悪い傾向があるからです。
というのも、上記の通り、ピンサロでは何も知らない一般女性を働かせることが多いため、何も対策しなければ女性がすぐにやめてしまいます。
「こんな話聞いてなかった!」となってやめてしまうのです。
そうなってしまえばお店は困りますから、罰金制度を設けたりして管理するため、労働環境が悪い傾向にあります。
他の風俗店とは異なり、労働環境をホワイトなものにして女性に長く続けてもらうというよりは、厳しく管理して辞めさせないというお店が多いのです。
基本的に、風俗店はお店と風俗嬢が一番稼げる道を探すものです。
例えば、クオリティの高い風俗嬢に長く勤めてもらえれば、お店は売り上げが伸びますから、その風俗嬢の待遇をよくして風俗嬢にもたくさん稼いでもらいます。
いわばWin-Winの関係が築かれるわけです。
しかし、ピンサロは例外です。
ピンサロは何も知らない女性が働くことが多く、サービスのクオリティもそれほど高くありません。
また、ピンサロはデリヘルなどとは異なり、店舗型ですから営業時間の定めもあります。
クオリティの低い女性を使い、短い時間で収益を上げることを考えれば、お店はどうしても女性の待遇を考慮せずにお店の売り上げだけに集中しがちです。
これも、ピンサロの待遇が悪くなる理由です。
もっとも、ピンサロも悪いところばかりではありません。
上記の通り、他の風俗店よりもサービスがソフトなのは事実であり、裸になったり、お客さんからなめられたり、本番行為を強要されることがないのです。
そして、やはり風俗店ですから、一般の仕事よりも時給は高くなっています。
ピンサロで働く女性が労働内容や時給に納得しているならば、お店の管理が気になることはなく、「デリヘルよりピンサロのほうがラクでいい」と語る風俗嬢もいます。