デリヘル嬢について回るイメージの一つに、「デリヘル嬢は本番までしなければならない」というものがあります。
しかし、これは誤解です。
デリヘルのサービス内容には、本番行為は含まれていないのです。
しかし、あえて本番行為をすることによって指名を得ているデリヘル嬢がいるのも事実です。
では、デリヘル嬢として働いて稼いでいくためには、本番はしなければならないものなのでしょうか。
デリヘル嬢に対する誤解
これから風俗嬢になりたいと思っている女性、あるいは現在すでに風俗嬢をやっている女性の中には、デリヘルで働きたい、もしくは他の業態の風俗店からデリヘルに移りたいと考えている女性も多いのではないでしょうか。
しかし、そんな皆さんの中には、デリヘル嬢の仕事内容を誤解している人も多いのが事実です。
代表的な誤解として、
「デリヘルでは本番行為もサービス内容に含まれている」
という誤解があります。
もちろん、これはお客さんにも言えることです。
デリヘルで遊び慣れているお客さんならば、デリヘルでは本番行為をしてはいけないということをきちんと認識しています。
しかし、そうでないお客さんの中には「デリヘルでは本番行為ができる」と思っているお客さんも多いのです。
しかし、このような認識は誤りです。
そこで、本稿ではデリヘル嬢の本当の仕事内容をお伝えしようと思います。
デリヘル嬢の仕事の流れ
デリヘルのサービスの概要を簡単に説明するならば、それは
「自宅やホテルなど、お客さんが希望する場所にデリヘル嬢が訪問し、本番行為を除くヘルスサービスを行う」
というものです。
とはいえ、これを聞いただけでは、本当に本番行為をしなくてもいいの?という疑問があるかもしれませんし、ヘルスサービスとはどのようなものかもよくわからないでしょう。
そこで、デリヘル嬢の一般的な仕事の流れを見ていくこととしましょう。
出勤する
当然のことですが、お客さんにサービスを行う前提として、デリヘル嬢は出勤しなければなりません。
これは、デリヘル嬢が自身の都合に合わせて出勤予定を立て、それをお店に連絡して許可をもらい、指定された時刻に出勤するのです。
ほとんどのデリヘルでは、働きたい日に働きたい時間だけ出勤できる「自由出勤制」を採用しています。
一般的な職業では、「週にどれくらいの日数、どれくらいの時間を働きてほしい」という縛りがあるものですが、これはデリヘル嬢には当てはまりません。
特に、最近では24時間営業のデリヘルが増えてきています。
そのようなお店では、24時間のうちで出勤できる時間にだけ出勤することが可能です。
そのため、シングルマザーのデリヘル嬢は平日の昼間だけ働く、学校や昼の仕事と掛け持ちをしているデリヘル嬢は平日の夕方以降や休日だけ働く、専業のデリヘル嬢は毎日長時間働く、などの選択的な働き方が可能となっています。
これは、デリヘル嬢という仕事の人気の理由にもなっています。
待機する
では、どこに出勤するのかといえば、デリヘルの事務所に併設されている待機所に出勤し、指名が入るまではそこで待機しておくのが一般的です。
しかし、近年増えてきている超激安デリヘルなどでは、待機所の運営費を削減するために、デリヘル嬢の待機場所をネットカフェなどに指定する場合もあります。
このようなお店では、プレイ料金が安いこと、普通のデリヘルならば有料オプションになっているプレイが基本プレイに含まれていること、デリヘル嬢の扱いが粗雑な傾向があることなどから、あまりお勧めはできません。
とはいえ、ほとんどのデリヘルでは待機所が設けられています。
待機所のスタイルには二種類あり、仕切りのない大部屋にすべてのデリヘル嬢が待機するもの、大部屋に仕切りを作り、個室風のスペースを複数設けて待機所としたものがあります。
デリヘル嬢に人気なのは後者の待機所です。
この個室風のスペースにはテレビ、パソコン、雑誌などが備え付けてあり、デリヘル嬢ができるだけ快適に過ごせるように配慮がしてあります。
また、それなりの広さが確保されているため、仮眠スペースとしての活用も可能です。
このほか、一部のデリヘル(特に高級デリヘル)では、待機所を設けずに自宅待機としている形態もあります。
指名を受けて移動する
お客さんから指名が入ったデリヘル嬢は、お客さんから指定された場所に向かいます。
もし、お客さんが特定のデリヘル嬢を指名せずにフリーで注文を入れた場合には、指名が入っておらずに空いているデリヘル嬢の中から、お店が選んだデリヘル嬢がお客さんのもとへ向かいます。
このときには、お店が用意している車を、お店が雇っているドライバーが運転して現地まで送ります。
お客さんがデリヘルに注文を入れる際には、お店はお客さんの希望を聞いているものです。
そのため、デリヘル嬢は移動中の車内で、お客さんの希望するプレイ内容などを確認することになります。
指定された場所に到着
お客さんが指定した場所に到着したならば、ここからはデリヘル嬢が一人で行動することになります。
つまり、プレイ中にはお客さんの自宅やホテルでお客さんと二人っきりになるということです。
このことを、非常に危険なことだと思う人もいるでしょう。
確かに、やりたい気持ちでいっぱいのお客さんと密室で二人きりになるのですから、何をされるかわからないという恐怖感があるのは仕方のないことです。
しかし、実際にはプレイ場所の近くにはドライバーが待機しています。
これは、プレイが終わったデリヘル嬢を再び待機所に送り届けるという目的のほかに、いざというときにデリヘル嬢のもとに駆け付けるために待機しています。
もしお客さんが迷惑行為やルール違反を犯した場合には、すぐにドライバーが駆け付けるシステムになっているのです。
仮に、密室ならば何でもOKで誰も助けられないというシステムであれば、デリヘル嬢たちは危険を感じ、嫌気がさし、そのお店を去っていくでしょう。
デリヘル嬢はデリヘルにとって大切な商品なのですから、このようなことはぜひとも避けなければならないのです。
安全確保に長けているのは、やはり高級デリヘルです。
高級デリヘルでは、初回の利用時にはお客さんの面接を行い、なんだか怪しいと感じるお客さんや、社会的身分がよくわからないお客さんの利用は禁止するという徹底ぶりです。
これも、高級デリヘルで働けるようなハイクオリティなデリヘル嬢を守るための対策です。
プレイ場所に入る
お客さんのいる部屋に入室したら、いきなりプレイが始まるわけではありません。
まずはお客さんに挨拶をし、お客さんの希望を確認するところから始まります。
お店によっては、電話予約の時点でプレイ時間を伝えないケースもありますから、その場合にはデリヘル嬢がお客さんにコースの確認を行い、同時にオプションの有無なども確認することになります。
これらの確認が終わったら、デリヘル嬢はお店に電話をかけ、お客さんの部屋に入ったこととプレイ時間の報告を行います。
この報告が終われば、デリヘル嬢はお客さんから前払いで料金を受け取り、プレイ開始となります。
お客さんの中には、プレイを十分に堪能した後で「お金は持っていません」「財布を落としたみたいです」などということにもなりかねないため、前払いによって確実に料金を回収しておくのです。
プレイ開始
ここから、いよいよプレイ開始となります。
基本的なコースにおけるプレイは以下の流れで行われます。
まず、入室時の簡単な挨拶とは異なり、軽い会話をします。
お客さんの中には、恋人気分を味わいながらプレイをしたいと思っている人も多いからです。
軽い会話もなしにすぐにプレイに入ってしまうと、お客さんによっては「プロのデリヘル嬢と単なる性処理をしている」という感覚が生じてしまい、満足度が薄れてしまうことがあります。
また、デリヘル嬢はこの軽い会話の中で、お客さんの性的嗜好やSMの傾向、希望するプレイなどを把握し、プレイに備えます。
次に、シャワーを浴びて体をきれいにします。
よく、「不潔なお客さんにあたったときはどうするの?」という疑問を抱く人がいますが、プレイの前にはきちんとシャワーを浴びてきれいにするため、その点では問題ありません。
格安店では、お客さんとデリヘル嬢が別々にシャワーを浴びる場合もありますが、一般的なデリヘリや高級デリヘルではお客さんと一緒にシャワーを浴び、お客さんの体を洗ってあげるサービスから始まります。
ただし、お客さんがオプションで即尺を希望している場合には、シャワーを浴びる前にフェラチオをすることになります。
シャワーから上がったら、ベッドでのヘルスサービスに移ります。
お客さんのSM傾向によっても異なりますが、デリヘルでは「お客さんの興奮を高めて射精に導く」というのが最終目的になっていますから、デリヘル嬢が主体となってお客さんを責めていくパターンが多くなります。
もっとも、お客さんの興奮を高めるためには、そのお客さんがSの場合にはデリヘル嬢側が責められるというプレイもあります。
基本的なヘルスサービスにおいては、「キス→混浴→全身リップ→フェラチオ→手コキ→スマタ」の流れでプレイが進められます。
しかしながら、お客さんがオプションを追加したならばこれ以外のプレイをしていくほか、お店のコンセプトによってはこの基本プレイ以外のサービスを行うことになります。
しかし、上記の通り、最近では基本プレイの幅を広く設けている激安デリヘルも増えてきています。
そのようなお店では、基本プレイにプラスアルファされたサービスを提供していくことになります。
また、マニアックな性癖をターゲットにしているデリヘルならば、お客さんのニーズに合わせてマニアックなプレイが基本となっていることもあります。
これらのプレイを提供していき、最終的にはスマタでお客さんを射精に導きます。
お客さんが射精をした後、プレイ時間がまだ残っているというケースもあります。
その場合には、お客さんと一緒にシャワーを浴び、会話をして楽しむ時間として利用することになります。
射精させたからサービス終了と思っているならば不十分です。
お客さんはお金を払った時間はきっちりと楽しみたいと思っていますから、時間が余った場合にもお客さんの満足のために会話などで楽しませなければなりません。
退室する
プレイ時間が終了すると、デリヘル嬢はその部屋を退室し、待機している車で待機所に戻ります。
しかし、シフトによって決めていた勤務時間から考えて、さらに一人のお客さんをとるのが難しい場合には、ドライバーが最寄り駅や自宅まで送ってくれることもあります。
デリヘル嬢の勤務内容は、以上の通りです。
これを読めばわかる通り、デリヘル嬢の勤務内容には本番行為は含まれていません。
また特殊性のあるプレイや過激なプレイはオプションによって行うものであり、デリヘル嬢がそのオプションを事前にNGにしていれば、そのプレイを行う必要はなくなります。
このほか、デリヘル嬢はお客さんと密室で二人きりになりますが、だからと言って好き放題やられてしまうということはありません。
もちろん、スタッフがすぐ近くにいる店舗型風俗店と比較すると危険性は高まるでしょうが、だからと言って危険に巻き込まれる可能性が高いというわけでもありません。
デキるデリヘル嬢になるために
なぜデリヘル嬢は本番行為をしているというようなイメージが根強いのでしょうか。
一つには、エッチな行為はすべからく本番行為を伴うものというイメージがあり、デリヘル嬢も本番行為を行っているのだというイメージが定着しているのでしょう。
しかし、もう一つの理由として、実際に本番行為を許すデリヘル嬢がいることも、このイメージを根強いものにしているのは事実です。
これは、近年、格差社会による貧困女性の増加、シングルマザーの増加、そしてデリヘル嬢という仕事が身近なものになったことなどによって、デリヘル嬢が非常に多くなったのが原因です。
お客さんの数はそれほど増えていないのに、性を売るデリヘル嬢の数が非常に増えたことから、デリヘル嬢同士の競争が激しくなっているのです。
激しい競争の中で生き残っていくためには、容姿が非常に優れているなどのわかりやすい特徴を備えているか、もしくは他のデリヘル嬢よりもサービスを充実させる必要があります。
サービスの充実というのは、他のデリヘル嬢が行わないプレイを提供することでも達成されることですから、本来ならばデリヘル嬢の仕事にはない本番行為を提供することによって、他のデリヘル嬢との差別化を図ろうとするデリヘル嬢が出てきたのです。
しかし、このような流れは好ましいものではありません。
なぜならば、本番行為を嫌って、ソープランドではなくあえてデリヘルを選んでいる女性も多いのに、競争に勝ち抜くために本番行為を許すデリヘル嬢が増えてしまえば、本番ができないデリヘル嬢の生き残るすべがなくなるからです。
また、デリヘル嬢の本番行為が普通になってしまえば、そこからさらなる差別化を図るために、生本番を許すデリヘル嬢も増えていくようになるでしょう。
そうなれば、性風俗は乱れに乱れ、風俗業界全体で性病が蔓延してしまい、また妊娠してしまう危険性も高まり、デリヘルを利用する人が少なくなることも考えられます。
このように、本番行為を認めるというのは、長い目で見るとデリヘル嬢が自らの首を絞めることになるのです。
したがって、デリヘル嬢は本番行為を避けなければなりません。
そのためには、本番行為に頼らずにお客さんを十分に満足させられるものを持っていなければなりません。
つまり、デキるデリヘル嬢にならなければならないのです。
デキるデリヘル嬢になるためには、以下のようなことに取り組む必要があります。
容姿を磨く
生まれつき顔立ちが優れていない限り、息をのむほどの美人になることはできません。
しかし、化粧を工夫する、服装を工夫する、より清潔感が出るように工夫する、ジムに通って健康的でエロい肉体を作る、たまにエステに通うなどして容姿を磨けば、他のデリヘル嬢と確実に差をつけていくことができます。
このような地道な努力は、確実に実を結んできます。
これまでは自分の好みだけを考えて化粧や服装を選んでいたデリヘル嬢が、お客さんの好みを考えて化粧や服装を変えるだけでも、効果は必ず現れてきます。
今のサービスに満足しない
容姿を磨くのは非常に大切なことですが、外面だけではなくサービス内容を磨くことも非常に重要なことです。
例えば、プレイの前後にはお客さんと会話をすることになるのですが、この時になおざりな会話をするのではなく、お客さんを癒すことを念頭に置いて会話をすることができれば、お客さんはあなた以外のデリヘル嬢では何か物足りなさを感じるようになるかもしれません。
もちろん、プレイの技術を磨くことも大切です。
いくら容姿がよくとも、お客さんに与える快感が不十分であれば、お客さんはリピートしてくれません。
しかし、手コキやフェラチオといったサービスで快感を高めるように技術を磨いていけば、お客さんはリピートしてくれます。
必ずしも本番行為をせずとも、本番行為で十分な快感を与えることで、十分に満足させることができるのです。
正しい心構えを持つ
ちょっと抽象的な言い方になりますが、正しい心構えをもって働くことも大切です。
例えば、セックスは本来ならば恋人同士や夫婦が行う行為なのですから、そこには恋愛感情が介在していたほうが、よりよいプレイになるのは当然のことです。
そのため、お客さんがお金を支払ってくれたプレイ時間の中では、お客さんが恋人気分になれるように努力する、という心構えをもって働くことで、お客さんも満足度を大幅に高めることができるのです。
これがうまくいけば、お客さんは「濃厚な時間を過ごした」という実感を得ることができます。
同じプレイ時間で、一方は内容がスカスカだけれども本番行為ができる、もう一方は本番行為はできないけれども濃厚な時間が過ごせるとなれば、お客さんの多くは後者のデリヘル嬢を選ぶものなのです。
まとめ
デリヘル嬢の仕事内容には、本来ならば本番行為は含まれていません。
しかし、デリヘル嬢の競争が激しくなる中で、本番行為を受けることによって差別化を図るデリヘル嬢が増えているのも事実です。
しかし、皆さんは何も心配することはありません。
本来、本番行為は含まれていないのですから、お客さんが本番をしたいと言ってきても拒否する権利があります。
また、デリヘル嬢の心がけ次第では、本番行為などせずとも十分に満足させ、リピートしてもらうこともできるのです。
皆さんは、本番行為をしなくてもたくさん指名がもらえる、素敵なデリヘル嬢になってください。