風俗嬢として「稼いでいる」といえるのはどこからなのでしょうか。
50万円くらいならば「普通に稼げている」、80万円くらいなら「そこそこ稼げている」、100万円以上ならば「とても稼げている」と言ってよいでしょう。
高級店や人気店の売れっ子でなければ、100万円以上というのはちょっと難しいかもしれませんから、皆さんが現実的に目指すべきラインは80万円であり、それだけ稼げば「稼いでいる風俗嬢」といって差し支えないと思います。
そこで、本稿では80万円稼ぐ風俗嬢になるコツを解説していきます。
月80万円稼げば成功
風俗業界の構造は、2000年代に入ってから大きく変わりました。
このことについては、ほかの記事でも詳しく解説しているため、ここでは詳しくお話しません。
簡単に言うと、法律の改正によって店舗型風俗店が大幅に減少し、その代りにデリヘルなどの無店舗型風俗店が合法となり、誰でも簡単に開業できるデリヘルが急増し、それに伴って風俗嬢の数も急増し、風俗嬢の稼ぎが減少傾向にあるという事です。
風俗嬢の数が非常に多くなったものの、お客さんの絶対数は増えたわけではありません。
むしろ、最近の若年層は「草食系男子」の言葉が象徴するように、セックスに対して消極的になっていることから、お客さんの数は徐々に減っているとも言えます。
したがって、需要は減るけれども供給へ増え、需給バランスが崩れた結果、風俗嬢の稼ぎが減っているのです。
以前ならば、風俗嬢になれば月に100万円を稼ぐことはそれほど難しいことではありませんでしたし、ソープ嬢ともなれば月に200万円以上稼ぐ女性も珍しくありませんでした。
しかし、最近では稼ぎのレベルはほぼ半分程度にまで低下しており、月に50万円程度の稼ぎが標準的となりました。
月に100万円も稼げば大成功といってよく、30万円前後の稼ぎしか得られない風俗嬢もたくさんいます。
私が、色々なお店の売れっ子風俗嬢を調べてみたところ、100万円以上という風俗嬢はあまりいませんでした。
感覚的には、月80万円も得られれば成功している風俗嬢と言えるでしょう。
現在、風俗嬢で月に80万円を稼ぐためには、それなりの工夫と努力が求められます。
このことは、逆に言うならば、工夫と努力をすれば月80万円は現実的に可能な収入であるとも言えます。
そこで、本稿では、月に80万円稼ぐための方法を検討していこうと思います。
月80万円稼ぐための基本姿勢
では、月収80万円を稼ぐためにはどうすればよいのでしょうか。
サービスの質を向上させる、自分のキャラクターに合った接客をする、というようなことが基本になるのは言うまでもありませんから、ここでは特に働き方に焦点を当ててみたいと思います。
シフトを入れすぎない
これは、かなり盲点になっている部分です。
たくさん稼ぐためにはたくさんシフトを入れるべきだと、普通の人ならば考えるのですが、実際に月収80万円を稼ぐ風俗嬢は、シフトを入れすぎないように注意しています。
知っておかなければならないことは、風俗嬢という仕事は、案外過酷な肉体労働であるという事です。
一般的なセックスのイメージだと、お互いのペースを守りながら前戯をこなし、挿入をし、射精をしたら終わりであって、それほど「過酷」というイメージはないでしょう。
しかし、風俗でのセックスは彼氏とするセックスとは全く違います。
まず、彼氏ならばどのような流れでセックスすればいいのかということがある程度わかっているものですが、風俗のお客さんではそれが分かりません。
したがって、お客さんを満足させるためには様々な工夫が必要であり、これがなかなか骨の折れる仕事です。
また、お客さんはお金を払っていることから、彼氏とは違ってより大きな満足を求めます。
その満足を満たすためには、プレイの内容も激しくなるという道理であり、これが風俗嬢の仕事内容を過酷なものにしています。
したがって、自分の体調をあまり顧みることなく、無理をしてシフトをたくさん入れていると、体調を崩してしまうことになります。
よくあるのが、指名をバンバンとって働いていた風俗嬢が、毎日毎日何人ものお客さんを接客し、接客のたびにシャワーを浴びていると免疫力が低下し、また疲労がたまっていることからも免疫力が低下し、ちょっとした風邪でダウンしてしまうというものです。
また、毎日たくさんのお客さんから手マンを受けているうちに、膣内が傷つき、それが原因で性病になって長期休暇を余儀なくされることもあります。
こんなことになってしまえば、折角の頑張りが水の泡になってしまいます。
それどころか、風俗嬢として復帰するのが難しいくらいに体調を崩し、そのまま辞めることになってしまえば、本末転倒です。
月に80万円稼ぐ風俗嬢は、自分のペースでシフトを入れて、コツコツ真面目に働いているものです。
ブログで集客する
コツコツ真面目にシフトを入れる風俗嬢は、営業もコツコツ真面目にこなすスタイルです。
その際によく利用されるのが、ブログです。
ブログは、インターネットが普及してからというもの、今に至るまで、風俗嬢にとっては強力な営業ツールとなっています。
お客さんは、ホームページを見て、風俗嬢の写真やスリーサイズ、得意なプレイなどだけを見て指名していると思われがちです。
しかし実際には、これらの写真は加工されているものですし、情報はお店のスタッフが適当に書いているという事が少なくなく、このことはお客さんもよく知っています。
したがって、それらの情報をもとに指名したとしても、想像とは違う風俗嬢が来ることがあり、お客さんもその可能性を十分に認識しています。
毎月の給料の中から、自由になる少しのお金を握りしめ、風俗を利用しているお客さんは少なくないものです。
そのようなお客さんが、風俗嬢選びで失敗したくないと思うのは当然のことです。
そこでブログが活きてきます。
ブログの中には、風俗嬢の日常がつづられていますから、それを見ることによって風俗嬢の性格を知ることができます。
また、「この子は自分に合いそうだな」といったこともわかります。
そして、ブログに顔や全身の写メが乗っていれば、いくらアプリで加工されていると言っても、お店がプロのカメラマンや技術者を使って加工するのとはわけが違いますから、実物に近い顔やスタイルを把握することができるわけです。
このことから、1日1記事でもブログを更新していると、徐々に読者が増えてきて、そこから指名してくれるお客さんが確実に増えてきます。
また、ブログを見て指名し、実際に接客を受けてからも気に入ったお客さんは、ブログを定期的に見てくれるようになりますから、リピートしてくれる可能性も高いものです。
新規の指名とリピーターの獲得のために、ブログは活用してみましょう。
月収80万円への近道になるかもしれません。
平日の昼間に働いてみる
一般的に、風俗では平日よりも休日、昼よりも夜にお客さんが多いと考えられており、これは事実です。
しかし、休日だけ働いている風俗嬢は多いものですし、昼は学校や別の仕事をしており、夜だけ出勤する風俗嬢のほうが多いものです。
ということは、休日や夜は出勤する風俗嬢が多いため、競争も激しく、指名はなかなか取りにくいのに対し、平日の昼間は出勤する風俗嬢の数が少なく、意外に穴場であるという事が分かります。
また、平日の昼間から風俗で遊ぶお客さんは少ないように思えるかもしれません。
しかし実際には、夜が主な勤務時間であり、仕事が終わってから風俗を利用するお客さんは結構いるものですし、平日休みの仕事についているお客さんは平日の昼に利用することがあります。
そのため、夜に出勤するだけではなかなか稼げないと感じているならば、あえて昼に出勤してみるといいかもしれません。
新規のお客さんから指名がつくことも増えると思います。
困ったことがあったら相談する
風俗嬢というのは、仕事内容が特殊であるだけに、悩みごとも出てきやすいものです。
しかし、その特殊さゆえに、親兄弟や友人知人にはなかなか相談できない仕事でもあります。
そのため、悩みが生じてもなかなか相談できず、一人で抱え込んで体調を壊してしまうという事もあります。
特に、困ったお客さんから指名を受け続けることは、多く稼いでいくための障害になるものです。
例えば、以下に紹介するようなお客さんがそれにあたりますが、そのようなお客さんに出逢ったときには、迷わず相談するべきです。
非常識な性癖を持っているお客
お客さんにとって、風俗は性癖をオープンでできる場所であることは間違いありません。
特殊な性癖を持っている場合、彼女や奥さんにはそれを求めることはとてもできませんから、風俗でやろうとする男性は結構多いのです。
それがすこし変わった性癖くらいならば、風俗嬢も慣れていますからそれほど問題にはならないのですが、あまりにも特殊な性癖であれば、お店に相談したほうがいいかもしれません。
もちろん、その性癖をあなたが受け入れられるならば問題はないのですが、受け入れらないほど気持ち悪い性癖を持っているお客さんがいて、できないことを要求されるのはつらいことですから、お店に相談してNGにしてもらった方がいいでしょう。
私が聞いた中でも特殊だなぁと思った性癖は、自分の体臭を無理やり嗅がせようとする、風俗嬢の唾液を採取して持って帰りたいと言ってくる、生クリームを持参して風俗嬢の全身に塗るなどが挙げられます。
中には暴力的な性癖を持っているお客さんもいるかもしれませんから、そのような場合にはなおのこと相談するようにしましょう。
風俗嬢を独り占めしたがるお客
お客さんが風俗嬢に夢中になることは、悪いことではありません。
それが定期的な指名につながれば、風俗嬢にとってもありがたいことでしょう。
しかし、中には風俗嬢に恋愛感情をいだき、他のお客さんに取られたくないという思いから、出勤時間の全てに予約を入れようとするお客さんもいます。
出勤時間の全てで予約を入れてもらうことができれば、たくさん稼げることもできるし、自分のことを好きでいてくれる人とリラックスして過ごせるのですから、魅力的にも感じるでしょう。
しかし、そのような働き方はお勧めできません。
もし、そのお客さんにある程度の蓄えがあって、出勤する日はすべてフルタイムで予約しようとしたならば、その人が大富豪でもない限り、そのような遊び方は長続きしないはずです。
また、他の常連さんたちは、予約したくてもできない期間が続き、他の風俗嬢に乗り換えて行ってしまいます。
そうなると、あなたに夢中だったお客さんのお金が底を尽きて指名できなくなった時、他の常連さんたちが皆いなくなっているということも十分にあり得るのです。
そうなっては困りますから、このような悩みもお店に相談しておきましょう。
そうすれば、お店は「すでに予約が入っている」などと言って、空いている時間にうまく入れてくれるでしょう。
特定のお客さんばかりに指名してもらうよりも、新規開拓して色々なお客さんと出会った方が、効率よく安定した稼ぎを得ることができます。
ストーカー気質のお客
お客さんの中には、風俗嬢に恋愛感情をいだく人もおり、そのような人は風俗嬢のことを根掘り葉掘り聞きだそうとしてくることがあります。
- 休みの日は何をしてるの?
- 趣味って何?
くらいの軽い質問ならば、会話のネタとしても悪くありませんが、時には、
- どこ出身なの?
- 彼氏はいるの?
- 一人暮らしなの?
- どこの大学に通ってるの?
- 最寄り駅はどこ?
など、かなりディープな個人情報を聞き出そうとするお客さんもいるものです。
それらにまともに答えていると、特定されて大変なことになりかねません。
ですから、答えるべきでないと思った質問に対しては、「お店で禁止されているので」と言って断らなければなりません。
お客さんによっては、それでもしつこく聞き出そうとすることもありますが、そのような場合にはお店に相談して出禁にしてもらうなど、早めに対処してもらうようにしましょう。
無理なく働き続けるためには、悩みがあればすぐに相談することが大切です。
周りに相談できる人がいないとしても、少なくともスタッフには相談することができます。
困ったお客さんがいるとか、家族にばれそうで困っているとか、色々な悩みがあるでしょうが、スタッフが悩みを相談されて無視するようなことはありません。
お店としても、風俗嬢ができるだけ長く続けてくれれば、その風俗嬢についている指名客からの売り上げがありますし、辞めることなく続けてくれれば、辞めた時の穴を埋めるために求人広告を出す手間や経費も省くことができます。
そのため、風俗嬢が困って相談をすれば、親身になってくれることでしょう。
もしこのときに放置されるようであれば、そのお店は風俗嬢を大切にしないお店であり、あまりよくない店であるとも言えますから、お店を変えることを検討したほうがいいかもしれません。
お客さんを管理しよう!
また、成功している風俗嬢にその理由を聞いていたところ、お客さんを管理している傾向が強いことが分かりました。
この記録のことを、風俗嬢たちは「客帳」と呼んでいました。
客帳とは、その日相手をしたお客さんのことをメモしておくノートのことです。
お客さんの情報が店外に漏れてしまうと大変ですから、基本的にはこのノートは店内で管理をします。
お店が客帳をつけることを推奨している場合には、お店が保管のためのスペースを確保しているはずですから、そこで保管することになります。
しかし、無店舗型風俗店では管理するための場所が設けられていないことも多いので、注意しながら自分で管理することになります。
客帳には、何を書けばよいのでしょうか。
内容は、ざっくりとしたものでいいでしょう。
例えばお客さんの名前、指名した日にち、しゃべった内容などです。
接客が終わってからの待機時間で書きます。
待機時間が短い売れっ子になると、あまり詳しくは書けないため、無理なく続けるためにはこれくらいが限界になることもあるでしょう。
しかし、待機時間が長い場合には、それは売れっ子にはまだまだ遠いという事なのですから、その待機時間を活用して、もっと詳しくメモすることをお勧めします。
例えば、以下のようなことです。
- お客さんの好み(趣味、好きな食べ物、好きなアイドルなど)
- お客さんが呼ばれたい名前(下の名前を呼び捨て、さんづけ、君づけなど)
- 休みの日の予定
- 家族関係(既婚か独身か、彼女はいるのかなど)
- 好きなプレイ
- 性感帯
お客さんの話を聞く中で把握した内容は、客帳に細かく記載しておきましょう。
すると、次回の接客に行かすことができます。性感帯を覚えていれば、そこを積極的に攻めることで身体的な満足度を高めることができます。
また、会話に出てきた情報を覚えておけば、お客さんは「こんなことまで覚えてくれてるんだ」とうれしくなり、精神的な満足度も高めることができます。
このほか、客帳には注意するポイントも書いておくべきです。
例えば、
- 敬語で話さないと怒る
- 玉をなめられるのを嫌がる
- プレイにこだわりがある
- 連絡先をしつこく聞いてくる
- 手マンが乱暴
- 性病の疑いあり
などです。
お客さんの中には、普通の人ならば何でもないことを気にすることもあります。
そこで、このような情報を書いておくと、お客さんの満足度が下がる行動を一切せずにサービスを提供することができます。
客帳は、お客さんのもとに向かう途中に読むと効果的です。
お客さんの情報をすべて覚えることは難しいですから、向かう途中にお客さんの情報を頭に入れておくと、客帳を十分に生かすことができます。
もちろん、客帳は送迎車のなかにおいて行きましょう。
また、風俗嬢を始めて半年、一年とたってくると、客帳にはたくさんの情報が詰まっているはずです。
まとまったデータを色々な角度から整理したり分析したりしてみると、「私につくお客さんはMの人が多いみたい。新規の人にはSっぽく攻めてみたらリピート率が上がるかも」など、自分だけが活用可能な情報も得られるかもしれません。
データを活用していけば、月収80万円の風俗嬢になれるのも、そう遠くはないでしょう。