年々、メンヘラ、つまり精神を患った人が増えています。
このことは、製薬会社における、精神科で処方される薬の売り上げの推移からも明らかです。
どのような職業に就いていても、精神疾患と無縁とはいいがたいです。
そんな中でも、風俗業界は特にメンヘラが多いと言われています。
なぜメンヘラが多いのでしょうか。
また、メンヘラにならずに働くコツはあるのでしょうか。
風俗嬢とメンヘラ
風俗嬢は、病みやすい仕事だといえます。
もちろん今の時代、どの業種で働いていても、ブラック企業に勤めるなどしてメンヘラになってしまう人もいるのですが、風俗嬢は特にメンヘラが多いです。
筆者がこれまで見て来た風俗嬢の中にも、手首にリスカ痕がある風俗嬢や、話した感じで明らかにメンヘラだとわかる、いわゆるメンヘラ臭がする風俗嬢や、みずからメンヘラを公言している風俗嬢が非常にたくさんいました。
また、風俗嬢に聞いてみても、「風俗嬢のメンヘラ率は異常」という意見が良く見られます。
メンヘラになる風俗嬢
風俗嬢にメンヘラが多いことには、いくつかの理由があります。
メンヘラが風俗嬢になる
まず、メンヘラが風俗嬢になる場合です。
風俗嬢は、人気嬢になれるかどうかは別として、一定以上のルックスやスタイルがあり、働く気さえあれば、それなりに働ける仕事です。
メンヘラは、日によって症状がひどく、当日欠勤しなければならないケースも多いですが、風俗嬢ならそれが認められます。
しかし、一般的な職業では、メンヘラでは務まりません。
精気のない状態で仕事がはかどらなければ、会社にとっては迷惑です。
当日欠勤などは社会人としてありえないこととされています。
つまり、多くの一般的な職業は、メンヘラでは働くことができません。
しかし、メンヘラにも生活があります。
そこで、メンヘラでも働くことができ、それなりに稼げる仕事として、風俗が選ばれることが多いのです。
風俗嬢になってからメンヘラになる(1)
風俗では、性的なサービスを提供しなければなりません。
風俗嬢になったばかりの頃は、メンヘラではなかった女性も、その仕事内容がメンヘラの引き金になることがあります。
風俗嬢をやっていると、色々なことがあります。
キモい男性の相手もしなければなりませんし、不潔なお客さんの相手もしなければなりません。
男性の性をまざまざと見せつけられ、吐き気がする人もいるでしょう。
暴力的なことをしてくるお客さんの接客をしたり、本番を強く迫られたり、無理矢理本番をさせられたりして、ひどく傷つけられてしまうこともあります。
しかも、風俗店にはこのようなお客さんが非常に多いです。
イケメンが利用することは少なく、ほとんどはキモい人や不潔な人です。
風俗嬢だからと軽く見られることも多いです。
本番を迫ってくるお客さんも、ルールなんてあってないようなものだと言わんばかりの多さです。
人間の嫌な部分を見せつけられることも普通にあります。
そのような仕事をしていると、大きなストレスを感じてしまい、メンヘラになることがあるのです。
風俗嬢になってからメンヘラになる(2)
もう一つのケースは、自分をメンヘラに追い込んでしまうケースです。
例えば、風俗は恥ずかしい仕事ではないのですが、社会的にはさげすまれる傾向がある仕事ですから、風俗嬢であることを後ろめたく思い、メンヘラになってしまうことがあります。
また、色々なお客さんに接客すればするほど、自分が汚れていくと思い込み、メンヘラになってしまうこともあります。
他にも、同じお店で働いている風俗嬢にメンヘラが多かった場合、メンヘラに染まってしまうこともあります。
メンヘラは風邪などの病気とは違い、うつらないように思えるかもしれませんが、妻の鬱が夫に移るなどのケースが良く見られる通り、鬱は移るといわれています。
メンヘラにならない風俗嬢
しかし、メンヘラにならない風俗嬢もいます。
まず、もともと精神的に強く、メンヘラになりにくい女性は安全です。
精神的に強いというのは、普通ならば困難と思うことをそれほど困難に思わなかったり、困難に遭遇しても粘れることであり、学生時代に部活や勉強などで実績を残した人にはその傾向がみられるといいます。
順応性が高いのも、精神的な強さと言えるでしょう。
精神性そのものが強固というのではありませんが、置かれている環境に素早く順応し、そこで生じるストレスをあまり受けなくなりますから、結果的にメンヘラになりにくいのです。
しかし、誰もが精神的に強いわけではありません。
したがって、メンヘラになってしまわないための対策が重要であり、以下のような対策が考えられます。
昼職と掛け持ちする
風俗一本で大いに稼ぐのも良いですが、昼職と掛け持ちするだけで、メンヘラになる確率を大きく下げることができます。
昼職をしていれば、親や友達に仕事を聞かれたときに昼職のことを話せますから、風俗嬢であることを隠しているという実感が和らぎます。
また、風俗関係者だけと会う生活をしていると、メンヘラが移ってしまうこともありますが、昼職で一般の仕事をしている人と接触することで、メンヘラの予防になります。
週1回のアルバイトでもいいので、何らかの昼職をすることで、全然違うものです。
適切なペースで働く
メンヘラになる風俗嬢の中には、頑張りすぎてメンヘラになる人もいます。
風俗嬢になったからには指名をたくさん取ろうとか、稼げるうちにできるだけたくさん稼ごうとか、お店のナンバーワンになろうとか考えた結果、必要以上に働くことがあるのです。
そうなれば、嫌なお客さんに会う頻度も高まり、ストレスを受ける機会は増え、しかも働きすぎで疲れており、ストレスへの耐性がなくなっています。
そして、徐々にメンヘラになっていくのです。
メンヘラにならないためには、適切なペースで働くことが大切です。
鬼出勤すれば月に100万円稼げる風俗嬢でも、適度に休みを取り、ストレス解消もしながら働くのです。
生活に30万円あれば十分という風俗嬢が、メンヘラになってまで月100万円稼ぐのは賢明ではありません。
ちょっと頑張って50万円くらい稼げば、それで良しとするのです。
自分にとっての適切なペースを早いうちに見つけ、そのペースを崩さずに働けば、メンヘラにならずに働けることと思います。
嫌な客はNGにぶっこむ
また、嫌なお客さんによって受けるストレスからメンヘラになるならば、あまりにひどいお客さんはNGに入れることで、ストレスを軽減するのも効果的です。
もちろん、何でもかんでもNGにしていれば稼げなくなってしまいますし、お店としてもすぐNGにする風俗嬢よりも、広く接客する風俗嬢にフリー客をつけるようにしますから、稼げなくなってしまいます。
したがって、NGにすべきお客さんに我慢して接客してメンヘラになるよりも、そういうお客さんは遠慮なくNGにして、ストレスを軽減すると考えてください。
NGにしても問題ないお客さんには、以下のようなお客さんが挙げられます。
- 非常に不潔である(何日かお風呂に入らずに指名し、即尺させようとするなど)
- ワキガがひどい(単純に耐えられない、気分が悪くなる)
- 非常に汚い自宅に呼ぼうとする(不潔で耐えられない、そんな場所で裸になりたくない、そこに住んでいるお客さんも不潔に違いない)
- 性病である、あるいは性病の疑いがある(性病をうつされると営業停止になる)
- 乱暴なことをする(乱暴な手マンをする、暴言がひどいなど)
- 本番を強要してくる(断っても聞かずにしつこい、無理矢理入れようとしてくるなど)
- 生で本番をしたがる(コンドームを着けるべきヘルスの裏オプションや、通常のソープのサービスで生本番を要求してくる)
- 普通の風俗店でSMプレイをしてくる(風俗嬢をたたく、お客さんからビンタしてくれと言ってくるなど)
- しつこく顔を舐めてくる(化粧が落ちてそれ以降のプレイに差し支える、あと単純に気持ち悪い)
- キスマークをつけてくる(それ以降のお客さんは、恋人気分に浸ることができないため満足度が落ちる)
- 掲示板にプレイ内容を報告する(不満点も細かく書かれ、人気が落ちる恐れがある)
- 男性器が大きすぎる(痛くて、それ以降の接客に差し支える)
- 予約時間を守らない(お客さんが遅れた分だけ時間がずれ込み、稼ぎが落ちる)
- ドタキャンする(風俗嬢はその時間は予約済みとして他のお客さんを受け付けていないため、時間的なロスとなる)
- 付き合ってほしいと告白してきた(困る、断ったらどうなるか分からないから怖い)
- ストーカーっぽい(実際にストーカーされると危険)
さすがに「キモい」くらいでNGにするのは問題がありますが、かなり不潔で嫌だと思っていたお客さん、乱暴で傷つけてきたお客さん、本番をしつこく迫られてストレスになっていたお客さんなど、我慢しがちなお客さんをNGに入れることによって、ストレスを大幅に軽減することができます。
実際、メンヘラにならずに働いている風俗嬢は、NGをうまく活用していることも多いのです。
地雷接客を活用してみる
NGにできるほどではないけれども、キモくて無理、なんとなく不潔で無理などと思うお客さんがいるならば、地雷接客をするのも良いでしょう。
地雷接客とは、非常にサービスの悪い接客をすることです。
そうすることによって、次回以降の指名がされることはなくなりますから、生理的に受け付けないお客さんを、NGに入れることなく遠ざけることができます。
ただし、地雷接客をしすぎると、いつまでも指名を増やすことができませんし、インターネットなどで地雷嬢として有名になり、稼げなくなってしまうかもしれません。
したがって、あまりにも耐性がなさすぎるというのも、やはり問題だと考えておくべきです。
まとめ
メンヘラが風俗嬢になったり、風俗嬢になってからメンヘラになったりする女性が多いため、風俗嬢のメンヘラ率はかなり高いです。
そのような環境で働こうとするならば、メンヘラにならないための働き方を知識として知っておき、役立てていくことが重要です。
本稿によって、メンヘラになる風俗嬢が一人でも減れば、嬉しく思います。