貧困家庭が増えたことで、大学に進学する際、親から支援を受けられない女性が増えています。
そのようなとき、風俗嬢で学費を稼ぐ女学生、あるいは奨学金を借りながら大学に通い、その返済に備えて在学中に風俗で備えを作っておくという女性がおり、風俗業界ではこのようにして働く「女子大生風俗嬢」が珍しくなくなってきました。
本稿では、学費の為に風俗嬢になる女性にスポットをあてていきます。
女子学生が風俗嬢になる理由
最近、風俗業界にそれまでにはなかった傾向が見られます。
それは、学生をしながら風俗嬢で働く女性が増えているという事です。
まず、実家が豊かではない女性がアルバイトで学費を稼ぎながら大学に通うとき、風俗嬢を選ぶことが多いようです。
大学は、それが国立か公立か私立かといったことでも学費は異なりますが、そのどれを選ぶにしても、普通のアルバイトで稼ぐには高すぎる学費を払わなければならないのが普通です。
毎日朝から夕方まで大学で勉強したならば、夜から朝にかけて働くことになるでしょうが、例えばコンビニアルバイトを時給1000円で、週に5日、夜間に8時間働くとしましょう。
日給は8000円であり、月に20日間働いたならば16万円になります。
この中から家賃、光熱費、携帯代、食費など色々支払えば、ほとんどお金は無くなります。
家賃が5万円、光熱費が1万円、携帯代が1万円、食費を切り詰めて3万円としても、余るのは6万円です。通常、学費は前期と後期で半年に1回支払うことになりますが、月に6万円を半年間貯めても36万円にしかなりません。
これでは、いくら国立の学費が安いからと言って、国立大学の学費も支払うことはできません。
私立になれば到底不可能です。
となると、空いた時間帯にさらにアルバイトをいれて数万円を稼いでいくことになりますが、そのような状況では学業が上手くいくはずもありません。
体力的にも、時間的にも無理が生じます。
したがって、短時間で効率よく稼ぐことができ、学費を十分に稼ぎながら学業にも悪影響が出ない風俗嬢という仕事を選ぶ女子大生が増えているのです。
奨学金返済のために風俗嬢に
しかし、風俗で働いている女子大生にも、働く理由には二通りあります。
と言うのも、「奨学金を返済するため」という理由で働く風俗嬢もいるのです。
実家が裕福ではないために学費を出してもらえない女性の中には、アルバイトにプラスして、奨学金を借りることで学費を捻出する女性もいます。
これで4年制大学や6年制大学、あるいは大学院までの学費を捻出するのです。
しかし、生活費だけはアルバイト出稼ぎ、月に10万円の奨学金を借りて4年制大学に通った場合には、卒業時点で10万円×48ヶ月で480万円もの借金を負うことになります。
また、医学部などの学費が高い学部であれば、6年間に渡って借りる必要があり、また月々に借りる金額も大きくなるため、1000万円以上の借金を負うこともあります。
しかし、不景気な昨今、このような奨学金を借りて大学を卒業しても、返済しながら十分な生活が送れるだけの収入を得られないケースも多いでしょう。
このことから、返済に困って自己破産をし、奨学金制度自体の存続が危ぶまれるような状況になってきています。
卒業してから奨学金で困らないために、学生時代に風俗で働いて、返済のためのお金を作るという風俗嬢もいるそうです。
普通に考えれば、奨学金の為に風俗嬢になるくらいならば、奨学金を借りずに風俗で働いた方が安心ではないかと思うでしょう。
しかし、風俗嬢は、4年の間を安定して働き続けられる保証はありませんから、とりあえず奨学金を借りて学生生活を安定させておき、可能な範囲で風俗で稼ぐという選択になるのです。
では、奨学金のために風俗嬢になった女性の話を見てみましょう。
私は医療系なので、6年制の大学に通っています。
卒業して国家資格を取るためには、かなりのお金が必要です。
医学部だけじゃなくて、薬学部や歯学部、獣医学部なども6年制ですが、6年制はそれなりにお金がかかります。
奨学金を借りてたら、私の場合は卒業後に800万円くらいの借金を負うことになるんです。
だったら、今のうちにお金を貯めておいて、卒業後に余裕のある生活を送れるようにしておきたいです。
卒業して働き始めたら、少なくとも今よりはずっと余裕がなくなりますからね。
私は風俗の仕事が向いてるみたいで、順調に貯まってますよ。
今のペースだと、卒業するまでに800万円貯まるでしょうから、一括で返済したいです。
一括返済したら、借入額の3%が報奨金でもらえるんですよ。
このように、在学中から返済計画を立て、返済のために風俗で働いている女性は少なくありません。
また、彼女の言う通り、早期返済によって報奨金がもらえるということも、彼女たちにとっては魅力なのかもしれません。
一方で、在学中は風俗で働くことがなかった女性が、卒業して社会に出てから、奨学金のあまりの負担に耐えられず、最終手段として風俗嬢になる事もあります。
このことは、以下の女性の話からも明らかです。
私は実家が貧乏で、高校、大学、大学院、全部奨学金をもらって勉強していました。
大学院で修士課程が終わってから、さらに博士課程に進みたかったんですけど、もうそのころには奨学金が積もり積もってびっくりするような金額になってましたから、博士課程は諦めて一般企業に就職しました。
でも、修士課程を終えたからって言って、それから大学とか研究機関に進めるならいいんですけど、一般企業に勤めたら給料は普通の新卒と変わりませんよ。
むしろ、大学4年生の時に就職が見つからなかったから、とりあえず大学院に進んだんじゃないかって思われて、良い待遇どころか就活で困ることもあるくらいです。
私の場合、給料は20万円くらいでした。
生活費を全部払って、奨学金の返済までしたら、いつ生活できなくなるか分からないって思ったんです。
だから、週末にデリヘルで働くことにしました。
昼の仕事とのダブルワークです。
おかげで、なんとか余裕のある生活ができてますよ。
格差の広がり、貧困家庭の増加などの社会的背景によって、学費を自分で稼いだり、奨学金に頼ったりしなければならない学生が増えています。
一般的なアルバイトでは学費を稼ぐことが難しく、また一般企業に勤めただけでは返済が難しくなるケースが多く、そのような状況を改善したいと考える女性にとって、風俗が支えになっています。
高度な教育を受けることは大切ですが、そのために貧困に陥ったのでは本末転倒です。
そうならないためにも、必要に応じて風俗を活用していくことを考えてみてはいかがでしょうか。