当サイトを読んでいる現役風俗嬢の中には、他の風俗嬢がどのような経路で風俗嬢になったか気になる人もいることでしょう。
また、風俗嬢に興味を持っている人の中にも、どのような経路が多いのか気になっていることと思います。
ここでは、風俗嬢が風俗嬢になる経路について見ていきます。
風俗嬢が風俗嬢になる経路
風俗嬢が性風俗の仕事に就いたとき、どうやってその仕事を見つけたかを調査したデータによると、求人誌が39.7%、知り合いの紹介が26.2%、スカウトが24.6%、その他の求人広告が7.9%、その他が1.6%となっています。
求人誌
最も多いのが求人誌です。
これは、性風俗専用の求人情報誌によって求人広告を見て応募するというケースです。
知らない人は聞いたこともないかもしれませんが、「Yukai」「ビスチェ」「てぃんくる」などが有名であり、そのほかにも地方ごとに限定の求人誌もあります。
これらの求人情報誌は、できるだけ多くの女性に読んでもらうべく、性風俗店の求人広告以外にもグルメ、ファッション、レジャーなど若い女性が好む色々な情報で紙面をにぎわせているという特徴があります。
求人広告以外がどのような構成になっているかは情報仕事にかなり個性があり、中にはホストの情報を売りにしているものもあります。
どのような求人誌にしても、現役風俗嬢やこれから風俗嬢になろうと考えている女性をターゲットにしているため、そのような読者層のライフスタイルに合わせた作りになっているため、風俗嬢向けの色々な情報が充実しています。
例えば、風俗という仕事のQ&Aやお悩み相談を掲載していたり、現役風俗嬢に対して色々なインタビューをしていたり、風俗の仕事に関する法律問題について弁護士がコラムを書いていたり、性感染症について医師が専門的なアドバイスをしていたりします。
上述の通りグルメやレジャーの情報も書いてありますが、それも風俗嬢向けに風俗の仕事が終わってから行ける深夜営業のお店のことなどが特集されています。
風俗嬢が好んで手に取るような作りになっているのです。
もっとも、これらの風俗情報誌は、出版社やコンビニの自主規制によって置く場所が限られていたり、風営法や警察などへの配慮から給料体系や勤務内容が詳しく記載されていないといったデメリットもあります。
つまり、風俗嬢になりたいと考えた女性がこのような求人情報誌を手に取ることが多いものの、求人誌を見たところで詳しい条件が掴みにくくなっているのです。
また、風俗の求人広告では人員確保のためにとにかく良い面ばかりを強調する傾向があるため、なおさら掴みにくくなっていると言えます。
では、このような求人誌によって興味ある求人広告を見つけた女性は、詳細を知るためにはどうすればよいのでしょうか。
一つ目に考えられるのは、電話で色々聞いてみるということです。
サービスではきちんとコンドームを使うかどうか、本番はあるかないか、性病検査義務はあるかどうかなど、気になるところは色々あるでしょうが、面接希望者としてそのようなことを電話で聞いてみればお店は応えてくれますから、働く前に労働条件をある程度つかむことができます。
もっとも、中には電話口では教えられないとして来店を求めるお店もあります。
そのようなお店は、摘発される恐れのある営業内容であるからこそ、詳細を電話では伝えていないのです。
したがって、そのようなお店はあまり健全なお店ではないと判断することができます。
しかし、他店舗への移籍を検討している風俗嬢や元風俗嬢であれば色々と聞くこともできますが、性風俗店での労働経験が全くない風俗嬢志望者にとっては、このような電話は難しいでしょう。
そもそもどういう仕事なのかといったことがあまり分からないため、どのような質問をすればいいかわからないでしょうし、そのような初心者が一から十まで教えてもらうということは考えにくく、通常はお店に面接に来た時に直接聞くことになります。
そして、もし勤務が決まれば講習を受けて学ぶことになります。
したがって、一度でも風俗嬢として働いたことがある女性は、電話によって要領よく情報を聞き出し、色々な情報によってよさそうなお店を選んだ上で働くことができると言えます。
知り合いの紹介
求人誌に続いて多いのが、知り合いの紹介です。
風俗関係者の知人からの紹介であったり、友人の風俗嬢からの紹介を通じて働き始めたというものです。
中には「彼氏からの紹介」というものもあり、この彼氏というのはヒモではないかと思わせるのですが、この調査結果においてはそのような風俗嬢の動機も単なる興味や貯金というものであることから、ヒモではないことになります。
もっとも、よく漫画やドラマなどではヒモの彼氏のために風俗嬢になってお金を稼ぐという描写があり、そのようなケースも皆無ではないことから、一口に「知り合いの紹介」といっても、色々なケースがあることが分かります。
また、知り合いの紹介ということでは、介護士などは特にこのケースが多いようです。
なぜ介護士がそうなのかというと、介護士という職業自体にその要素が満載だからです。
まず、介護士は給料が悪く労働内容は厳しいことから、離職率の高い職業です。
そのため、職場には色々な女性が集まっています。
チームワークが求められる仕事であるため、職場の人間関係を大切にしなければなりません。
勤務時間は早出・遅出・夜勤などバラバラであり休日も不定期であるため、介護以外の友人との人間関係は希薄になりがちであり、職場内の人間関係が一層濃くなります。
女性の職場ですから、皆よくしゃべります。
休憩中も仕事中も、のべつまくなしに会話が飛び交い、色々な情報が共有されます。
そして、低所得であることから、副業として風俗嬢をやる女性が多くなります。
新しく入った○○さんが現役あるいは元風俗嬢ということもありがちです。
風俗嬢をやっていない介護士も、生活は厳しく将来に不安を感じています。
そのような時、同僚から「実は私、風俗嬢やってるんだ」などと聞けばどうなるでしょうか。
恐らく、職場内では素早くその情報が共有されるでしょう。
職場に若い介護士が10人いたとして、貧困にあえぎ将来に不安を抱く彼女たちが風俗嬢という選択肢を知った時、どうなるでしょうか。
10人のうち多くが「私も風俗嬢やってみようかな」と考えるであろうことは、容易に想像がつきます。
そう考えた介護士は、風俗嬢の同僚に紹介してもらい、風俗嬢になることでしょう。
このように、介護士は知人の紹介から風俗嬢になりやすい職業の一つです。
美容師やアパレル店員、看護師なども知人の紹介で風俗嬢になりやすいものですが、これらの仕事も女性の職場であることや貧困に陥りやすい職業であること、ストレスが溜まりやすい職業であることなどの共通点があります。
なお、知人からの紹介では、知人から働きやすさや給料体系、勤務内容などの情報を詳細に聞いた上で働くかどうかの判断ができるため、よいルートであると言えます。
スカウト
スカウトとは、道行く女性に声をかけて風俗の仕事を紹介するというものです。
スカウト会社というものがあり、そこに所属するスカウトマンが声をかけるのですが、それによって風俗嬢になった女性が24.6%いました。
スカウトが行われるのは、主に若者が集まるエリアです。
例えば渋谷、新宿、池袋、横浜などであり、有名なスカウトスポットとして渋谷のハチ公前、109前、新宿のアルタ前、セントラルロード、池袋の西口噴水公演などがそれにあたります。
現在は迷惑防止条例によってスカウトを行うと警察に逮捕されるリスクがありますが、それでもスカウトが止むことはありません。
皆さんも、このようなエリアを歩いていたときに、ホスト風の男性から声をかけられた経験があるかもしれませんね。
ちなみに、これらの場所は風俗店の系列によって縄張りが決まっており、新規のスカウトマンが参入しようと思ってもつまみ出されてしまうようです。
また、スカウトマンは風俗嬢をスカウトしているだけではなく、水商売のスカウトもしていることが多いため、風俗嬢をやりたいと思っていた女性が「キャバ嬢やってみない?」と言われ、キャバ嬢になることもあります。
スカウトによって風俗嬢になるのは最もよいルートです。
中には悪徳スカウトマンもいるので要注意ですが、そのようなスカウトマンはかなり少ないため、ほとんどの場合はスカウトマンによってよい就職が可能となります。
スカウトマンは女の子を風俗店に紹介すると、「スカウトバック」という制度によって、女の子の売上の10~15%をもらうことになっています。
つまり、女の子がきちんと働いてきちんと稼げなければスカウトマンも稼げないため、その女の子の希望をうまく汲み取りながら、その女の子が稼げそうなお店を紹介してくれるのです。
スカウトマンと話し合って就職先を決めることによって、きちんと稼げる可能性がぐっと高まります。
スカウトをされると地域を指定され、特定のお店を勧められるため、多少の怪しさを感じることもあるでしょう。
しかし、スカウトマンは色々な情報を持っており、そのうえで最もよさそうなお店を紹介してくれている可能性が高いです。
もし不安ならば、色々な希望を伝えてもいいのです。
スカウトマンはその希望に沿って紹介してくれますし、デリヘルがいい、ピンサロがいい、イメクラがいいといった希望があれば、そのような相談にも乗って応じてくれる可能性が高いです。
このように、スカウトが求人誌や知り合いの紹介と違うところは、色々な相談ができるということです。
スカウトマンは長く働いて稼いでもらった方がいいのですから、色々な相談に乗ってくれます。それは、紹介の時だけではなく、風俗嬢になった後も同じであり、仕事相談なども受けてくれます。
スカウトマンの多くは若く、風俗嬢との年齢もそれほど離れていないため、時には友達のように悩みや愚痴を聞いてくれることもあります。
悩みを一緒に解決したり、もっと売れるようにアドバイスなどしながら、スカウトした女の子が人気になってたくさんの指名を取るようになれば、スカウトマンもより多く稼ぐことができるようになるからです。
だからこそ、スカウトした女の子は辞めるまでバックアップしているのです。
もちろん、中にはそこまでしてくれないスカウトマンもいますし、風俗嬢とスカウトマンの相性が悪ければそのような関係にはならないでしょうが、スカウトマンは女性を性風俗店に放り込む悪いやつのように考えるのは間違いだということは知っておいてよいでしょう。
その他の求人広告
このほか、少数派ではありますが、その他の求人広告から風俗嬢になる女性もいます。
その他の求人広告で一番の多いのは、男性が買うような風俗店や風俗嬢の紹介が乗っている雑誌です。
このような風俗誌のメリットは、料金体系やサービス内容が分かるということです。
しかしながら、規則が厳しい高級店などを除けば、サービス内容はかなりの部分で風俗嬢の裁量に任されていることが多く、融通も利きやすいものです。
そのため、男性向け風俗誌に書かれているサービス内容を鵜呑みにしてはいけません。
男性向け風俗誌でお店選びをすることのメリットは、風俗誌によって人気風俗嬢とその在籍店を把握することができたり、カラーで大々的な広告が出しているお店、つまり広告費に力を入れているお店を知ることができるということです。
つまり、そのようなお店ならば集客力もあるでしょうから、自分もそのお店に入店することができれば、その他のお店よりも集客が容易になる可能性が高いということです。
このほかにも、お店選びの判断材料を得られることもメリットです。
どのお店がどのような割引サービスや特典、キャンペーンなどを行なっているかということであり、そのような経営努力をしているお店に入るならば、これまた稼げる風俗嬢になれる可能性が高まります。
もっとも、男性向け風俗誌によって風俗店を選ぶなどと言う方法は、まだ風俗経験がない女性にとっては難しいことでしょう。
つまり、風俗についてよく知っている現役風俗嬢や元風俗嬢が利用する方法であり、未経験の女性には見られない方法です。
以上のように、風俗嬢になるルートには色々なものがあります。
まとめるならば、
- 最上のルートはスカウト・・・色々な情報をもとに、その女性が稼げそうなお店を紹介してもらうことができ、色々なフォローも受けられる
- 次善のルートは知人からの紹介・・・給与体系や勤務内容、勤務の実態などを聞き、色々な情報を得たうえで働くことができる
- 最後に求人誌や求人広告によるルート・・・スカウトや知人からの紹介が得られない場合、それしかルートがなくなると言えるでしょう。