風俗の求人を見ていると、入店祝い金がもらえるという宣伝を見ることがあると思います。
そのお店に入店すれば数万円の入店祝い金がもらえるような書き方をされていることもありますが、ただ入店すればお金がもらえるならば、入店祝い金だけもらってすぐ辞めることもできるわけですし、そんなオイシイ話が本当にあるのかと疑問に思っている人も多いと思います。
そこで本稿では、入店祝い金とはどのようなものであるのか、本当にもらえるのかなどについて解説していきます。
入店祝い金とは?
入店祝い金とは、入店した女性に対して与えられるボーナスのようなものです。
入店祝い金を出すことによって応募を促し、人材獲得に努めているのです。
入店祝い金の歴史を知ると、その性質が少しわかると思います。
以前とは異なり、インターネットなどによって求人広告を目にする機会が増え、また社会的な価値観が変化したことから、風俗嬢になるためのハードルが低くなりました。
これによって、女性が自ら風俗店の求人に応募してくるようになりましたが、以前では女性が自ら応募するというのは非常に珍しいことでした。
このため、風俗店が風俗嬢を獲得するにあたっては、全てスカウトマンに頼っていたのです。
スカウト会社と契約し、スカウトマンが女性をスカウトしてお店に連れてきて採用となれば、スカウトマンに紹介料を支払い、さらにスカウトした女性の売上のうち5~10%程度がスカウトバックとして支払われる仕組みになっていました。
しかし今では、女性が自ら応募してくるようになりましたから、お店がスカウトマンに頼る必要がなくなってきています。
そこでお店は、これまではスカウトマンに支払われていた経費をプールしておき、その一部を入店祝い金とすることで応募を活性化させることにしたのです。
つまり、スカウトマンへの経費が入店する女性に還元されるようになった、と考えると良いでしょう。
これが入店祝い金の始まりです。
スカウトマンは避けたほうが良い
ついでに言っておくならば、スカウトマン経由でお店を選ぶのと、自分でお店を選ぶのとでは、自分でお店を選んだほうが良い場合がほとんどです。
確かに、スカウトマンにお店を紹介されると、自分でお店を探す手間は省けますから、多少はラクだと言えます。
しかし、スカウトマンの多くは、その女性に合っているお店を選んでくれたり、女性側の事情を汲んでくれたりすることはなく、お金のためだけに風俗店にとりあえず入れるというパターンが多いです。
中には、スカウトマンが親身に相談に乗ってくれて、より稼げるお店を紹介してくれることもあります。
しかし、そのようなスカウトマンは少数派であり、お金のことしか考えていないスカウトマンが非常に多いのがスカウトの実態です。
紹介料とスカウトバックを目当てとしており、相談に乗るフリをしてセックスに持ち込んだり、個人的にお金を貸して高金利で取り立てたりする、あくどいスカウトマンの存在も知られています。
スカウトマンは「稼げるお店を紹介するよ」などと言ってくるでしょうが、それを頼ったからと言って、本当に稼げる保証はどこにもありません。
それよりも、自分で求人広告を調べて、体験入店なども経験しながら、本当に自分に合うお店を選んだほうが、確実に稼げるようになります。
入店祝い金の相場
入店祝い金の相場は、地域やお店によってもばらつきがあるのですが、関東首都圏エリアでは10万円を支給しているケースが圧倒的に多いことから、入店祝い金の相場は10万円と考えると良いでしょう。
もちろん、地域やお店によっては5万円や7万円というケースもあります。
また、10万円という数値はデリヘルと店舗型ヘルスでのケースを中心に算出しており、ソフト系風俗ではもう少し安くなるのが一般的です。
また、高級ソープなどでは30万円程度の入店祝い金を出しているお店もあります。
ただし、入店祝い金だけでお店を決めるのは間違いです。
稼ぎやすいお店で働けば、10万円くらいはすぐに稼げてしまいます。
ですから、10万円の入店祝い金を出してくれないお店でも、お客さんが多いとか、客層がいいとか、様々な理由から稼ぎやすいお店であるならば、たとえ入店祝い金が安くてもそのお店で働くべきです。
逆に、入店祝い金を10万円以上出してくれるお店でも、稼ぎにくいお店ならばトータルでマイナスになります。
入店祝い金は、あくまでもプラスアルファで考えてください。
入店祝い金は本当にもらえる?
では、入店祝い金は果たして本当にもらうことができるのでしょうか。
実は、入店祝い金をもらうためには、お店ごとに設けている条件をクリアする必要があります。
これは、入店初日に入店祝い金を渡していると、もらってすぐに辞める風俗嬢が出てきて、お店が損害を被ることになるからです。
そうならないためにも、入店祝い金をもらうための条件を設けています。
注意したいのが、到底不可能な条件を設けることによって、入店祝い金を実際には支払わなくていいようにしているお店もあることです。
相場よりも高い入店祝い金を提示して募集し、実際には支払わないというタチの悪いやり方です。
例えば、お店のサイトや風俗雑誌で顔出しOKなら支払うというような条件です。
ほとんどの風俗嬢は、身バレ防止のために顔出しをNGにしていますから、顔出ししなければ入店祝い金をもらえないというのはかなりハードルが高く、ほとんどの風俗嬢がもらえないことになってしまいます。
もっとも、十分にクリアできる条件を設けているお店も多いです。
例えば、
- 週4日出勤するなら支給
- 入店してから〇日間出勤したタイミングで支給
- 入店してから〇日出勤するたびに1万円ずつ支給
- 入店してから指名を合計〇本取ったタイミングで支給
といった条件です。
このような条件ならば、真面目に働けばクリアできるものですし、お店も不真面目ですぐに辞めてしまう風俗嬢に入店祝い金を払わなくていいので、双方にメリットがあるといえます。
お店に条件を聞こう
入店祝い金にクリアできない条件を設けているお店は、悪質なお店だと考えるべきです。
条件を聞かせずに「入店祝い金をたくさん出しますよ!」と言っておきながら、実際に入店したら「ああ、あれは顔出しできる子だけだから」などと言ってくるのです。
最初から条件を教えるならばまだしも、これでは騙しているも同然です。
このようなお店を避けることは、入店祝い金をもらえないお店を避ける以上に、悪質なお店を避けることにもつながりますから、確実に避けたいものです。
そこで、お店に問い合わせた際には、入店祝い金をもらえる条件を聞いてみましょう。
「入店祝い金が10万円もらえると書いてありますが、これはどのようにしてもらえるのでしょうか」などと聞けば、さすがにお店も条件を教えないわけにはいきません。
もし、クリアのためのハードルがあまりにも高いと感じたならば、悪質なお店である可能性が高いと考えて避けるのです。
そして、クリアできそうな条件を設けているお店を選べば、このような悪質なお店を避けることができます。
なおかつ自分のクリアできそうな条件のお店を選ぶならば、入店祝い金もしっかりと稼ぐことができるのです。
お店を選ぶときには条件をしっかり聞き、クリアできそうな条件のお店を選ぶように心がけましょう。
まとめ
入店祝い金は、風俗嬢の入店にともなって支払われるボーナスであり、嬉しい収入になります。
しかし、お店ごとにもらうための条件が設けられており、クリアしやすい条件に設定するお店もあれば、クリア不可能な条件に設定している悪質店もあります。
したがって、入店祝い金をもらうための条件を事前に聞いておき、そのお店の良し悪しを量ると同時に、できるだけ入店祝い金をもらいやすいお店を選ぶのがポイントです。