風俗嬢になりたいと思う女性の多くは、様々な理由からお金を必要としており、効率よく稼ぐために風俗嬢になっています。
では、実際のところ、風俗嬢の給料はどれくらいなのでしょうか?
風俗嬢と給料
風俗嬢になってみたいと思って本稿を読んでいる人の中には、「ぶっちゃけ風俗嬢の給料ってどれいくらいなの?」と思っている人も多いことでしょう。
当サイトの記事において、風俗嬢が昔に比べてだんだんと稼げない仕事になってきていると繰り返し書いてきましたから、不安に思っている人もいるかもしれませんね。
しかし、よくわからないことも多い性の世界の仕事ですから、友人や知人に現役風俗嬢や元風俗嬢がいない限り、知る機会もないと思います。
そこで、本稿では一般的な風俗嬢が稼ぐ給料の相場、そして稼ぎにくくなってきているというのは本当かということを解説していこうと思います。
風俗嬢の給料はどれくらい?
手っ取り早くたくさん稼ぎたい!という思いから風俗嬢になる女性は非常に多いものです。
確かに、風俗嬢の時給は一般的なアルバイトの時給よりもかなり高いものですし、人気によっては一般的なOLよりもずっとたくさんの月収を稼げるようになります。
では、実際にはどれくらいの給料を稼げるものなのでしょうか。
これを知るための資料として、ある調査データがあります。
このデータは、風俗嬢の相談やセカンドキャリア支援を事業としている社団法人のデータであり、200人以上の風俗嬢に取材を行い、彼女たちの月給はどれくらいかを調べたものです。
そのデータによれば、風俗嬢の平均的な月収は30~40万円であり、平均的な出勤日数は10日となっています。
一般的なOLが月に22日程度働いて20~25万円程度を稼いでいるのと比較すると、かなり多くを稼いでいることがわかります。
もちろん、この数値は平均値ですから、風俗嬢の人気や勤めるお店によって異なるのは言うまでもありません。
どのような違いがあるのか、いくつか例を見てみましょう。
風俗嬢Aの場合
風俗嬢Aが働くお店ではプレイ料金の50%を風俗嬢にバックしています。
60分で16000円の料金設定になっているため、風俗嬢の給料は8000円になります。
風俗嬢Aは、1日の出勤で2~3人のお客さんの相手をしており、1日の収入は16000~24000円ということになります。
つまり、10日の出勤で16万円~24万円です。
世間でイメージされている風俗嬢の給料は、もっともっと多いと思われていることでしょう。
しかし、風俗嬢Aはこのくらいしか稼いでおらず、彼女自身も「思ったほど高くない」と言っています。
また、「好きでもない男性になめられたり、なめたりするんですから、その苦労に見合わないですよね」とも言っています。
このほか、病気のリスク、親や友人にばれたときのリスクなどを考えても、この給料は見合わないと考える人は多いことでしょう。
風俗嬢Bの場合
風俗嬢Bは、月に15日出勤して、1か月に50万円ほど稼いでいます。
月に15日の出勤で50万円ということは、1日の収入は約33000円であり、風俗嬢Aよりも多くなっています。
彼女は、求人広告に書かれていた「日給50000円以上可能」という条件を見て入店したのですが、実際に働いてみると、そんなに多く稼げないことを知りました。
しかし、15日の勤務で50万円という月収は、同世代の一般的な職業についている人に比べるとかなり高いということができます。
風俗嬢Cの場合
風俗嬢Cが働くお店では、基本コースの料金が21000円であり、そのうちの7割がバックされています。
つまり、基本コースを受けた場合も収入は14700円です。
週末だけ出勤して、毎回平均3人のお客さんを取るため、月収は約35万円です。
上記の3人は、給料にはそれぞれ差があることがわかります。
上記でも書きましたが、若い女性の給料が高くない今の時代、その倍以上を稼げる風俗嬢はやはり「効率よく稼げる仕事」であることがわかります。
しかし、風俗嬢Aのように、平均以下しか稼げていない風俗嬢もおり、給料に不満を感じている人もいます。
このことから、風俗嬢は稼げないという意見も出てきているのです。
風俗嬢が稼げない理由
では、風俗嬢はどうして思ったほど稼げないのでしょうか。
毎日働けない
上記で述べた平均である月収30~40万円、10日出勤という給料なのですが、出勤日数を増やせばもっと稼げそうなものです。
しかし、なぜ平均的な出勤日数が10日になっているのでしょうか。
それは、風俗嬢は毎日働けない仕事だからです。10日出勤で30~40万円稼げるなら、20日出勤で60~80万円稼げばよいと思う人もいるでしょう。
しかし、実はほとんどの風俗店は生理中の風俗嬢が働けないシステムになっています。
どんな女性も、普通は1か月のうち1週間程度は生理の期間があるため、そのタイミングには稼ぐことができません。
おそらく、上記の風俗嬢A~Cの勤務日数が多くないのも、生理期間が関係しているのだと思います。
このほか、風俗嬢という仕事は過酷な肉体労働でもあります。
もっと多く稼ぎたいと思った風俗嬢が、朝から晩まで出勤して5~6人のお客さんを取り、生理期間以外のすべて出勤したならば、かなり多くを稼ぐことができるでしょう。
しかし、このような過酷な労働を毎日行うというのは、肉体的にも精神的にも無理があるため、ほとんどの風俗嬢は生理期間以外にも休みを取りながら働くのが普通です。
風俗嬢のなかには、月に20日以上働くような風俗嬢もいますが、そのような風俗嬢は、肉体的・精神的負担が大きすぎるために、長く働けなくなってしまう人もたくさんいます。
借金の返済や留学資金のねん出など、何らかの目標のために短期的に詰めて働く場合にはよいのですが、長期的に安定して働きたいならば、それなりにセーブしながら働くことになります。
このように、風俗嬢は稼働日数と稼働時間に限界があるため、普通の仕事よりも労働時間が短くなり、思ったほど多くを稼げないということになりがちなのです。
しかし、それでも何らかの理由からたくさん稼がなければならないという風俗嬢がいるのも事実です。
そのような風俗嬢のために、生理中でも働けるお店も出てきています。
そのようなお店では、生理中の女性とエッチなことをしたいという特殊な性癖をもっている男性をお客さんにすることで、経営しているのです。
リスクに見合わないと考える人もいる
そもそも、「稼げているかどうか」を考えるにあたっては、リスクを考えたときに「給料とリスクが見合っているかどうか」を考えることも、重要なところでしょう。
その給料に対して「見合っている」ならば、それは稼げているといってよいでしょうし、「見合っていない」ならば、それは稼げていないとも言えます。
したがって、働いている当事者である風俗嬢が、風俗特有のリスクと給料を秤にかけたとき、稼げていると思っているのか、稼げていないと思っているのかを考える必要があります。
性病のリスク
風俗嬢として働くうえで最も大きなリスクといえば、性病への感染リスクがあげられます。
ソープランドなどを除くほとんどの風俗店では、本番行為が禁止されており、素股などの際にもコンドームをつけなければなりませんから、性病が膣に感染する可能性は低いといえます。
しかし、お客さんのオプションで生フェラなどを希望された場合には、口内感染する可能性も十分にあります。
もちろん、風俗嬢として働く期間が長ければ長いほど、あるいは短期であっても勤務日数や勤務時間が長い場合には、感染率は上がっていきます。
性病に感染すると、病院で治療を行い、その期間は働くことができません。
もちろん、性病にかかったことをお店に申告して休むことになりますから、黙って働き続けることもできるでしょう。
しかし、そうしてお客さんに性病を移してしまったら、「あの子は性病を持っている」と思われてリピートしてもらえなくなりますし、インターネットの掲示板などで広まってしまって指名がつかなくなることもあります。
ですから、性病を移されたときは仕事を休むのが賢明なのですが、そうなるとその期間の給料は入らなくなるわけですし、やはり性病のリスクは大きいといえます。
お客さんと二人きりになるリスク
次に考えられるリスクは、お客さんと二人きりになるリスクです。
ソープランドやファッションヘルスといった店舗型の風俗店では無縁ですが、デリヘルなどの無店舗型のお店では、お客さんの自宅やホテルで二人きりになります。
そのお客さんがリピーターでないならば、見ず知らずの男性と密室で二人きりにならなければならないのです。
店舗型の風俗店ならば、お店の中のプレイルームでプレイを行うため、何かあったときにスタッフがすぐに駆け付けることができます。
しかし、無店舗型の風俗店では、スタッフの対応がどうしても遅れてしまいますし、そもそも風俗嬢がSOSを出せないこともあります。
そのため、お客さんから本番行為を強制されたりすることがあります。
最悪の場合には傷害事件や殺人事件に巻き込まれる可能性も否定できませんし、そのような事例もわずかながらあります。
海外の風俗事情を調べてみると、売春婦が通り魔のターゲットになっている事件がよくあります。
日本ではそのようなことはほとんど起きていませんが、やはり可能性がゼロでない以上、これもリスクとして知っておくべきです。
その他のリスク
その他のリスクは、誹謗中傷を受けたり、人間関係に支障をきたすリスクでしょう。
例えば、風俗関連の掲示板などで、特定の風俗嬢が誹謗中傷されることがあります。
ストーカー気質のお客さんからいろいろと調べられ、個人情報をさらされてしまうリスクもあります。
また、ほとんどの風俗嬢は親などに隠して働いていますが、それがばれてしまうリスクもあります。
風俗嬢であることを理由に、親や彼氏、友人などとの人間関係が壊れてしまうこともあり得ます。
このほか、妊娠のリスクも挙げておくべきでしょう。
普通に働いているならば、多くの風俗店では本番行為を行わないのですから、妊娠することはありません。
しかし、上記の通り無店舗型ではお客さんと二人きりになるため、本番行為を強制される可能性があり、その際にコンドームをつけないままレイプをされたとなれば、妊娠のリスクも出てきます。
風俗嬢という仕事は、10日で30~40万円という効率の良い稼ぎ方ができるのは事実です。
しかし、効率よく働くと同時に上記のようなリスクを抱えながら働かなければならないのです。
このリスクに見合う稼ぎであるかどうかは風俗嬢自身が決めることですが、リスクに見合わないと考える風俗嬢も少なくないようです。
全員が稼げるわけではない
女性向けの高収入求人サイトなどを見ると、風俗嬢の収入はかなり高いものとなっています。
「日給3万5000円以上可能」となっているものはよく見かけますし、上記の風俗嬢Bのように「日給50000円以上可能」となっている場合もあります。
また、「完全歩合制のため、頑張った分だけお給料が増えます」というような、あいまいな文言もたくさんあります。
風俗嬢の給料は、お客さんの支払った料金のバックを受けることで成り立っているのですから、確かに頑張れば頑張るほど給料は上がります。
努力が即お金につながることは、風俗嬢という仕事の魅力でもあります。
ならば、努力しない風俗嬢や、努力の方向性が間違っている風俗嬢、あるいは努力しようと思っていたものの勤務内容に負担を感じて努力できない風俗嬢などはどうなるのでしょうか。
そのような風俗嬢は、まったく稼げず給料がゼロということもあります。
また、風俗嬢はそれなりに努力をしていたとしても、お店自体が非常に暇という場合には、努力が報わないこともあります。
「頑張らないからお給料が増えない」と同時に、「頑張ってもお給料が増えない」状況もあるのです。
お店によっては、待機時間にも給料を出してくれるお店もありますが、そのようなお店は多くはありません。
また、ほとんどの場合、待機しているだけでお金がもらえるといっても、交通費など、その日の出勤に伴う出費を賄う程度のものでしかありません。
もっとも、風俗の世界では努力すればするほど稼げるようになるのは間違いありません。
上記のように、お店が暇すぎれば努力しても稼げないことがあるでしょうが、それはそもそもお店選びが間違っているのであって、間違った土台の上で努力している、つまり無意味な努力をしているからこそ稼げていないのです。
お店自体にそれなりの集客力がある場合には、風俗嬢の努力によって稼げる仕事なのです。
この点では、風俗嬢も一般の仕事と変わりません。
外面も内面も日々磨き、お客さんの満足度を高めるように工夫を続けていれば、必ず人気は出ます。
現在の風俗業界では、一部の風俗嬢しか稼げていないといわれていますが、努力をしていない風俗嬢が多いからこそそのような状況が生まれているともいえるでしょう。
まとめ
風俗嬢の給料事情を確認してきました。
風俗嬢の仕事は、10日の出勤で30~40万円を稼ぐことができる仕事であり、やはり他の仕事と比較するとかなり高収入になっていることがわかります。
しかし、体力や生理周期の問題からそれ以上は出勤することが難しい場合が多く、30~40万円の月収のために様々なリスクを受け入れられるかどうか、しっかりと考える必要があるでしょう。
また、30~40万円という月収はあくまでも平均的なものであり、月収がゼロというケースもある時代です。
稼げる風俗嬢と稼げない風俗嬢の二極化が起きている昨今、稼げる風俗嬢になるためには、努力が求められています。