風俗店の中には、お店がアパート・マンションを所有していたり、一棟まるまる借り上げたりすることによって、風俗嬢に寮を提供してくれるお店もあります。
住む場所に困っている風俗嬢にとって、これが非常にありがたい存在になることもあるのですが、抜き差しならない理由がない限り、寮はあまりお勧めできません。
本稿では、風俗店の寮がおすすめできない理由を説明していきます。
寮での生活は大変!
風俗店は、寮に入れるお店もたくさんあります。
同棲していた彼氏に追い出された、家賃を滞納して追い出されたなどの理由から、住む場所に困っている風俗嬢にとって、これは大変ありがたいことです。
しかし、住む場所があって、それほど困っていない風俗嬢ならば、寮はお勧めできません。
なぜならば、寮生活には大変なことが多いからです。
寮のデメリット
風俗店の寮に住むデメリットは、以下の通りです。
出勤が多くなりがち
寮に入る際には、条件を付けられるのが普通であり、出勤日数を指定されるのが普通です。
例えば、週5日8時間以上の勤務といった条件です。
この他、出勤予定だった風俗嬢が急に欠勤になった時や、お客さんが多くてお店が大変な時には、休みであっても出勤を要請されることもあります。
逆に言えば、それをしてくれないならば、寮に住ませるメリットがあまりないので、お店は入居を認めません。
したがって、寮に住む風俗嬢は、時間的にも体力的にも、昼職との掛け持ちは不可能です。
寮とお店が近い場合には通勤に便利ですから、安易に住みたいと考える風俗嬢もいますが、このように使い倒される危険があることを知っておきましょう。
一人暮らしとは限らない
3LDKのような広い部屋の場合、相部屋ということもよくあります。
ひどいお店になると、ワンルームに相部屋ということもあるようです。
誰かと一緒に住むという生活は、よほど気が合う人ならばいいのですが、多くの場合はストレスになってしまいます。
また、手癖の悪い風俗嬢と同居し、物を盗まれてしまったという話を聞いたこともあります。
これも、寮のデメリットです。
ボロボロかもしれない
かなり古い物件をお店が買い取ったり、借り上げたりして寮にしているため、かなりぼろいということもあります。
物件自体がぼろいこともあれば、家電アリだと聞いていたのに、どれも非常にぼろいということもあります。
設備のメンテナンスに問題があることもあります。
したがって、住環境はそれほど良くないことが多いです。
風俗の寮はなぜ高い
ちなみに、風俗の寮は、家賃が高いのが普通です。
一般的な会社の社宅などであれば、割安の家賃で住むものなのですが、風俗店ではそれがありません。
例えば、そのエリアにおいて、間取りや築年数、設備がそれほど変わらない一般の賃貸物件では、家賃が6~7万円なのに、風俗店の寮では1日3000~4000円くらいの家賃を取っていることがよくあります。
月当たり数万円も高くなるのですから、かなり割高と言っても良いでしょう。
しかし、高くなってしまうのには理由があります。
それは、そこに住む風俗嬢が、いったい何日間住むのか、よくわからないからです。
例えば、他県から出稼ぎにきた風俗嬢ならば、1週間や数週間で退去することが多いですし、専業で働く場合でも、1~2ヶ月でお金を貯めたら自分で部屋を借り、出ていってしまうこともあります。
また、入居したものの、飛んでしまう(行方不明になる)風俗嬢もいます。
となると、どうしても空室期間が発生してしまいます。
お店が不動産を所有している場合には、経費や不動産のローン返済のために、ある程度は家賃収入が必要ですから、1日当たりの賃料を高くして、それを確保するのです。
また、1棟まるまる借り上げている場合には、オーナーに支払う家賃を確保するために、相場よりも高めの家賃を徴収することになります。
このことから、風俗店の寮は高くなっているのです。
メリットもある
上記のようにデメリットが多い風俗店の寮ですが、メリットもあります。
例えば、1日当たりの家賃が3000~4000円ということは、ウィークリーマンションやビジネスホテルよりも安いということです。
ウィークリーマンは1日あたり5000円くらいかかりますし、都内のビジネスホテルならば5000円以下で泊まれるほとんどないでしょう。
そのため、1週間だけお小遣いを稼ぎたい風俗嬢は、ウィークリーマンションやビジネスホテルに泊まって風俗店に通うよりも、寮に泊まった方が安上がりになります。
また、出稼ぎに来ている風俗嬢にしても、寮に泊まった方が安上がりです。
このように、短期間であれば寮に泊まった方が安いというメリットがあります。
このほか、寮に住んでいると、たくさん出勤させてもらえるため、稼ぎやすいというメリットもあります。
休日でも、忙しい日には出勤を要請されるということは、裏を返せばフリー客をたくさん回してもらえるということでもあります。
また、送迎してもらえるとか、ストーカー被害に遭いにくいというメリットもあります。
お客さんがストーカーになってしまった時、自宅を知られてしまうと非常に危険ですが、それが寮であれば安心です。
何かあっても、お店のスタッフから守ってもらうことができます。
自分で部屋を借りて住もう!
このように、風俗店の寮には、色々なデメリットがあります。
メリットがないわけではないのですが、昼職もしたい風俗嬢、自分のペースで働きたい風俗嬢などは、自分で部屋を借りて住むのがベストです。
ただし、風俗嬢やキャバクラと言った水商売は、昼職と兼業しているならば別ですが、専業ならば不動産は借りにくいものです。
もちろん、水商売の女性を専門に貸している物件もありますが、それも色々なデメリットがあります。
例えば、水商売の女性でも借りやすいということは、審査が甘いということですから、その代わりに家賃や敷金・礼金が高かったり、怪しい住人が集まっていたり、管理が行き届いていなくてメンテナンスに問題があったり、共有スペースが汚かったり・・・といったことがよくあります。
したがって、このような物件に住みたくないと思うならば、やはり風俗店の寮に住むか、マンスリーマンションに住むか、昼職と兼業して普通の物件に住むという方法が考えられます。
おすすめはマンスリーマンションです。
マンスリーマンションは、審査や保証人が不要というケースもあるため、風俗嬢でも利用しやすいです。
家賃がかなり割高だと思っている人もいると思いますが、それは短期で利用した場合だけで、長期で済むならばそれほど割高というわけではありません。
例えば、マンスリーマンションで有名なレオパレスの例を見てみると、1ヶ月だけ住んだ場合のコストは約16万円であるのに対し、1年間住んだ場合のコストは約100万円であり、1ヶ月あたり8万3500円で済むのです。
都内ならば、これくらいの家賃はそれほど高いものではありませんから、長期で専業風俗嬢として働く女性は、マンスリーマンションに住むという選択肢があります。
また、寮には絶対住みたくないし、割高の家賃も嫌だという場合には、昼職と兼業しながら普通の物件を借りるという方法もあります。
もちろん、そうなると風俗での勤務時間を減らす必要もありますが、昼職にも興味のある人は、賃貸の問題を解決することと同時並行で、昼職も始めてしまうという選択肢もあります。
風俗嬢でも借りられる?
このほか、専業風俗嬢でありながら、普通の物件に入居できる場合もあります。
日本は人口が減少傾向にあり、さらに賃貸物件は増加したことで、空室リスクに悩むオーナーが増えています。
そのため、入居を申し込んだ際に、人柄的にも問題がないと判断されれば、風俗嬢でも入居を認められることがあります。
このほか、風俗嬢として入居を申し込んだところ、通帳のコピーを求められ、お金の使い方が荒くなく、貯金もきちんとしていることで真面目な印象を与え、入居を認められたというケースもあります。
物件のオーナーが心配しているのは、その人に部屋を貸すことによって、近隣トラブルが発生したり、家賃を滞納したりすることです。
風俗嬢と言えば、性格的に問題があってトラブルメーカーになる可能性が高かったり、身持ちが悪くて収入が安定せず、家賃滞納に陥りやすいというイメージがあるため、入居を断られることが多いのです。
しかし、見た目がしっかりしていてまじめなイメージがあり、しゃべり方やマナーもわきまえていて、お金もきちんと貯めている女性ならば、「この子なら大丈夫そうだ」と判断されることもあります。
そのため、皆さんも一度は、普通の物件を借りられるかどうか試してみると、案外普通に借りられるかもしれません。
まとめ
風俗店の寮には、色々なデメリットがあります。
時間的にも体力的にも厳しく、また環境も良くない可能性があるため、本当に住む場所に困っている場合を除けば、あまりお勧めはできません。
できることならば、自分で部屋を借りて住んだ方が良いでしょう。
自分の体力と相談しながら、無理なく働くことができれば、長く働くことで結果的にたくさん稼げるものですし、環境が良ければ精神的なストレスもあります。
そして、自分で部屋を借りる方法もあるのですから、短絡的に寮に住もうと考えるのではなく、それ以外の方法も検討してみてください。