最近、風俗嬢の数が非常に増えてきています。
これは、とりもなおさず応募する女性の数も増えているということであり、風俗嬢志望者が増えたことによって、風俗嬢のレベルも非常に高いものとなっています。
本稿では、どのようなことを背景として志望者が増えたのか、また実際にどのくらいレベルが上がったのかを見ていきましょう。
風俗店の広告には嘘がいっぱい?
当サイトをご覧になっている人の多くは、風俗嬢になりたいと考えている女性や、現役風俗嬢や、元風俗嬢であると思います。
そのような人たちは、おそらくインターネットを使い、「風俗」とか「高収入アルバイト」とかのキーワードで検索した経験があることでしょう。
そのようなキーワードで検索をすると、非常に多くの性風俗店の求人情報が見つかることが分かります。
高収入求人サイトが職種別やエリア別でずらりとならび、非常に魅力的な給料を提示しているものです。
このほか、著名人のコラムであったり、性風俗のQ&A、現役風俗嬢のインタビューなども掲載されています。
また、風俗嬢のブログなどもリンクされていることが多いものですが、それらのブログやインタビュー記事、あるいはコラムなどでは、色々なメリットが強調されています。
例えば、
- 勤務時間が自由で働きやすいこと
- 年齢に関係なく働けること
- 短時間で効率よく高い収入を得られること
などであり、「お陰様で充実した毎日を送っています」というようなことが書かれています。
当事者の言葉であるだけに、リアリティがあります。
これらの高収入アルバイトの求人サイトのクライアントは性風俗店ですから、求人広告には誇大広告とも思えることがアピールされているものです。
例えば、「“誰でも”日給35000円以上稼げる!」と言ったようなものであり、皆さんも目にしたことがあるかもしれません。
このほか、入店さえすれば祝い金を誰でも簡単にもらえるように書かれていることもありますが、実際には一定の条件がそろわなければもらえないものであり、誇大広告と言えるものでしょう。
仕事内容についての表記も、できるだけ多くの応募を集めるために、実際よりもかなりソフトな内容となっています。
例えば、脱がなくてもOKとか、舐めなくてもOKとか、触らせなくてもOKとか書かれてあるわけですが、やはりサービスの対価として料金が支払われるわけであって、そのようなソフトな働き方で日給35000円も稼げるはずはありません。
しかしこのような表記が、ソフトな行為で簡単に高収入が得られる仕事であると錯覚させているのも事実です。
1999年に風営法が改正されてからは、違法風俗店の広告を掲載することによる罰則規定が設けられました。
しかし、それだけで違法風俗店の求人広告が消えたかというとそうではなく、逆に違法風俗店は労働内容とはかけ離れた広告を掲載するようになりました。
実際に就労するまでは労働内容を確認できないため、何も知らない女性がこのような広告を見れば、騙されてしまうことも多くなっています。
例えば、広告の内容から水商売だと勘違いをして面接に行ったところ性風俗店であり、面接で口説き落とされて違法風俗店の風俗嬢になってしまったというケースはかなりあるようです。
入店祝い金などは実際に支払われないことも多く、またほとんどの性風俗店は完全出来高制であるため、最低保証賃金も設定されることもありません。
脱がない・舐めない・触らせないなどというものは、騙しの最たるものです。
性風俗である以上、そのようなことがあるはずはありません。
特殊なお店(例えば手コキ専門店)などであればそれもあり得るでしょうが、それは基本となる働き方がそうであるだけであって、やはりオプションによって脱ぐ・舐める・触らせることになるのは目に見えています。
これが、性風俗の黒い部分であり、昔から今に至るまで、性を売りにする業界では女性を騙して働かせるということは多かれ少なかれ続いていることなのです。
しかしながら、求人広告の内容と労働内容の実態が異なるということは性風俗店に限ったことではなく、あらゆる業界で見られる現象です。
風俗嬢になる介護士が増えているという記事を書いたことがありますが、介護業界にしても求人広告ではクリーンさをにおわせているものの、労働実態は過酷なものです。
また、風俗業界が勤務時間が自由であること、年齢に関係なく働けること、短時間で効率よく高い収入を得られるということは、能力があったり、風俗嬢という働き方が合っている人にとっては確かにそうであり、あながち嘘ではないのです。
したがって、性風俗の求人広告には、誇大な表記が多く含まれているものの、場合によっては嘘ではない情報もあるということになります。
そのため、誇大な表記は冗談半分に聞き流し、取るべき部分のみ取るのが賢明な見方です。
様々な錯覚をしないためにも、皆さんには当サイトの色々な記事で性風俗の正しい情報を知ってもらいたいと思います。
インターネットの影響
このような誇大表記と幾らかの真実による求人広告は、それまで性風俗とは無縁であった潜在的風俗嬢を一気に掘り起こすという現象を巻き起こしました。
インターネットが普及していなかったころは、風俗嬢になるためには専門雑誌の求人広告やスカウト、あるいは知り合いの風俗嬢からの紹介といったルートで入店するのが一般的でした。
しかし、そのような募集につられる女性は少なかったものです。
派手でいかがわしい求人雑誌をわざわざ購入する女性や、スカウトマンから声をかけられて立ち止まったりする女性はあまりいなかったのです。
また、当時は風俗嬢の絶対数も少なかったため、知り合いに風俗嬢がいることも少なかったのです。
したがって、性風俗がごく一般の女性に対して広く門戸を開いているという状況とは言えませんでした。
しかし、2000年代に入ってインターネットが普及すると、高収入求人サイトが多数開設され、それぞれの性風俗店がホームページ上で求人活動を展開するようになり、これまで性風俗とは無縁だった多くの一般女性が、それらの情報を日常的に目にするようになりました。
一昔前は、わざわざ専門雑誌を購入したり、スカウトマンとお茶をしなければ聞くことができなかった色々な情報が、インターネットによって容易に入手できるようになったのです。
これによって、全国のあらゆる層の一般女性に対し、風俗嬢という職業が選択肢の一つになりました。
風俗嬢のレベルが上がっている!
風俗嬢で最も多い年齢層は20~34歳であり、この年齢の女性が風俗嬢として働くのも最も容易であるとされています。
日本の人口は1970年代前半産まれの世代が30歳を超えたあたりから減少しているため、20~34歳の年齢層の風俗嬢志望者の比率は年々高くなっています。
風俗嬢志望者の数が増えれば、その中には美人も多数含まれることになり、風俗嬢の平均レベルはどんどん上がっていくことになります。
その結果、かつて風俗嬢が売り手市場だった頃には働けるレベルの容姿の女性も、最近では全く通用しなくなってきています。
単に志望者であるだけで実際に風俗嬢になれないという女性の多くは、複数の店舗に応募したにもかかわらず、採用されなかった女性です。
もはやその気(カラダを売る決意)になれば働ける業界ではなくなっているのです。
当然のことながら、性風俗店は面接の際に容姿を最重視します。
なぜならば、容姿の良し悪しはそのまま客である男性の性的興奮の度合いに直結するからです。
したがって、面接では顔と体型を中心に、胸の大きさ、ヒップ、脚などのパーツも丁寧に査定していきます。
もちろん、やる気やコミュニケーション能力といった要素も大切なものですが、それらの要素は容姿に比べれば随分と重要度が下がる要素です。
容姿が合格点に達していれば、基本的には採用となることでしょう。
採用率は30%程度であるとされています。
この数字を高いとするか低いとするかは人それぞれの価値観によるでしょうが、カラダを売る覚悟で面接に来た10人の女性のうち、たった3人しか採用されないとすれば、これはかなり就職が難しい職業に分類されると言ってよいでしょう。
もちろん、高級風俗店になると求められるレベルがもっと高くなるため、就職はより困難になります。
高校受験や大学受験の際に、志望校の難易度を偏差値で表現します。
また、顔面偏差値などといって容姿レベルの指標とすることもあります。
この分かりやすさを性風俗にも適用してみると、さまざまなタイプの風俗店の採用難易度を把握することができるでしょう。
以下の偏差値表は、ごく一般的な公立中学校に1クラスあたり20人の女子生徒がいるとして、容姿が優れている順番に並べたとき、9~11番目に位置する女子生徒が偏差値50と考えてください。
【風俗店採用の難易度表】
偏差値 | 分類 | 収入 |
80 | 単体AV女優 | 1本40~100万円程度 |
72 | 企画単体AV 女優 | 日当15~25万円程度 |
68 | 高級デリバリーヘルス | 60分2万円以上 |
67 | 高級ソープランド | 120分2万5000円以上 |
66 | SMクラブ女王様 | 60分1万2000円以上 |
62 | 企画AV女優 | 日当3~8万円程度 |
61 | 店舗型イメクラ | 60分1万円以上 |
60 | 都市部人気デリヘル | 60分1万円以上 |
59 | 回春マッサージ | 60分1万円以上 |
58 | SMクラブM女 | 60分1万5000円以上 |
57 | 大阪のちょんの間 | 10~20分8000円以上 |
56 | 都市部ファッションヘルス
都市部デリヘル |
40分6000円程度
40分6000円程度 |
55 | 大衆ソープランド | 60分1万円、120分2万円程度 |
54 | 韓国デリヘル | 60分1万円以上 |
53 | 都市部人気分草論 | 時給2500~3000円程度 |
52 | 格安ソープランド | 50分7000円程度 |
51 | 地方デリヘル | 60分8000円程度 |
50 | 地方ファッションヘルス | 40分5000円程度 |
49 | 本番サロン | 30分6000円程度 |
47 | 都市部格安デリヘル
地方ちょんの間 地方ピンクサロン |
40分4000円程度
30分5000円程度 時給1800~2000円程度 |
風俗嬢のレベルが向上してきたのがインターネットが普及する2000年代からですから、ここでは1990年代の偏差値を紹介します。
この難易度が、一昔前と比較してどれくらい変わっているのかも合わせて紹介しておきましょう。
偏差値 | 分類 | 収入 |
69 | 単体AV女優 | 1本100万円程度 |
63 | SMクラブ女王様 | 60分1万2000円以上 |
62 | 高級ソープランド | 120分3万円以上 |
58 | 都市部人気ファッションヘルス | 40分8000円以上 |
57 | 店舗型イメクラ | 60分1万2000円以上 |
56 | 性感マッサージ | 60分1万2000円以上 |
55 | ノーパンしゃぶしゃぶ | 時給2000~3000円程度 |
54 | 企画AV女優 | 日当7~12万円程度 |
53 | 都市部ファッションヘルス | 40分6000円以上 |
52 | 大衆ソープランド | 60分1万円、90分1万5000円程度 |
51 | ホテトル | 60分1万3000円程度 |
49 | 都市部人気ピンクサロン | 時給2500~3000円程度 |
47 | 地方ファッションヘルス | 40分5000円以上 |
46 | 地方ピンクサロン | 時給2000円程度 |
45 | 本番サロン | 40分7000円程度 |
44 | 地方ちょんの間 | 20分5000円程度 |
この表では、採用偏差値が高いほど単価が高く、収入が増える傾向にあります。
最近の偏差値を採用率にすると、偏差値40台では60~70%、50台では30~40%、60台では10~20%、70台の企画単体AV女優は3%、80代の単体AV女優は300~500人に1人の逸材ですから、数値化0.2~0.3%というトンデモナイ数字となっています。
偏差値65以上の女性は、ほとんどの男性から見て申し分ない美人であり、顔だちが華やかで、胸はDカップ以上あり、贅肉のない美しいスタイルをしており、社会性や知性も備えているというハイスペックな女性です。
偏差値55~62の女性は、顔だちは人並みでも胸がDカップ以上あってスタイルがいい、胸は小さいものの申し分ない美人であるなど、外見においてどこか優れた部分を持っています。
裸の世界ではルックスよりもバストを中心としたスタイルが重視される傾向があるため、容姿が少々劣っていてもスタイルが良ければ偏差値55以上の働き方を目指すことができます。
偏差値49~54の女性は、ごく普通の女性です。
ブスとは言われない容姿を持っており、贅肉のない体であり、胸はB~Cカップと言ったところです。
偏差値48以下の女性は、一言でいえば華がない女性です。
風俗嬢には向いていません。
最近の偏差値を見れば、平均的な女性であれば格安ソープランドやピンサロ、地方デリヘルでなければ働けないことが分かります。
2000年代以降、風俗嬢になりたがる女性が急増したことで、採用のハードルが上がったことが原因です。
どれくらい上昇したのかは、1990年代と最近の偏差値を比較するとよくわかるでしょう。
1990年代は、ファッションヘルスや性感マッサージが流行した時代です。
デリヘルはまだ存在していません。
この時代、まだ消費者金融に対する総量規制などの取り組みもなかったため、消費者金融への借金返済などの動機から風俗嬢になる女性がほとんどであり、繁華街の雑居ビルやマンションでは色々なお店が新設されていました。
当時の風俗業界は今では考えられないほど景気が良く、月収100万円以上は当たり前といった世界でした。
人気ソープ嬢になると、月に数百万円稼ぎ、ブランド品を買い漁ってホストに貢ぎ、さんざんに散財しても生活が成り立つほどの収入を得ていました。
しかし、今ではそんな時代は終わりを告げました。
偏差値の推移を見てみれば、高級ソープランドは62から67へ、SMクラブの女王様は63から66へ、イメクラは57から61へ、都市部人気サロンは49から53へと言ったように、全ての偏差値が上がっています。
3~5の差というのは大きなもので、かつてはクラスで10番目に可愛い子なら働けていたものが、4~7番目に可愛い子しか働けなくなっているということになります。
昔は、風俗嬢になりたいと考える女性が非常に少なかったため、偏差値の低い女性でも希望さえすれば性風俗業界のどこかに働き口は見つかったものです。
しかし今では、風俗嬢はセーフティネットとしては成り立たなくなってきているのです。
そして、性風俗のデフレ化にも注目したいものです。
風俗嬢のレベルが上がったのだから収入もさぞかし上がったのだろうと思えばそんなことはなく、むしろ収入は下がっています。
そのことは表を見れば明らかであり、これによって最近の風俗嬢たちの平均的収入は90年代の風俗嬢たちの平均収入と比べて、半分以下となっているのが現実です。
もっとも、このような傾向は喜ばしいと考えることもできます。
風俗嬢になりたいと考える女性が増え、風俗嬢のレベルは上がり、誰もが働ける業界ではなくなったものの、風俗嬢の質が一般化したことで以前よりもクリーンな業界となり、それだけに一般社会との距離も近くなり、風俗嬢の社会的地位が向上し、働きやすい職業になっているのです。
そして、90年代と比較して半分以下になったということもあまり問題にはなりません。
なぜならば、90年代には莫大な借金や過剰な消費癖を持つ風俗嬢が多くの稼ぎを手にしていたのであって、最近ではそのような特性を持った風俗嬢は少なくなっているため、収入がかつての半分になったところで、実質的に非常に満足のいく収入が得られることには違いないのです。
本稿を読み、風俗嬢になる難しさを初めて知った人も多いことでしょうが、それも悪いことばかりではないのだと知り、明朗さを備えた風俗嬢になってほしいと願う次第です。