風俗店の中には、ごく一部ではありますが、給料の支払いを渋るお店があります。
風俗店はなぜ給料の支払いを渋るのでしょうか。
また、働いたお店がそのような対応をしてきた場合には、風俗嬢はどのように対処していけばいいのでしょうか。
風俗店の未払いについて
風俗やキャバクラなど、夜の業界は昼の業界と比較して、経営陣が非常識的な場合が多いというイメージがあります。
もちろん、最近では昼の業界でもブラック企業やブラックバイトというものがあり、法律的に見れば当然支払うべき残業代を支払わない会社もたくさんありますから、昼の業界でも悪質な会社はたくさんあるでしょう。
しかし、夜の業界はそのようなことも多いというイメージがあるものですから、昼の業界の経営者による悪質な行為が取り沙汰されることが多いことに比べれば、夜の業界の経営者が悪質な行為をしていても、話題になりにくいという特徴があります。
また、昼の業界に比べると、特に風俗に対しては警察が真面目に取り合わないことも少なくないといいます。
昼であるか夜であるかに関係なく、また職種に関係なく、そこで働く人たちは時間や体力を売りながら働いているようなものです。
したがって、普通の給料にしろ、残業代にしろ、給料が未払いになっているというのはかなり悪質な行為という事ができます。
では、なぜそのように給料の未払いが多いのかと言えば、これは風俗業界の特殊な事情によるものです。
例えば、風俗店ではシングルマザーを始め、色々な事情を抱えて働いている風俗嬢が大勢います。
中には、生活保護や母子手当をもらいながら、こっそり働いている風俗嬢もいるのです。
そのような風俗嬢は、もしお店が給料の支払いを渋ったとしても、警察その他の何らかの機関に相談をすれば、不正受給がバレてしまいますから、泣き寝入りをすることになります。
とはいえ、風俗嬢の中には本当に困った事情を抱えて働いている女性も多いため、給料が支払われなければかなり困ったことになってしまいます。
悪質な風俗店では、風俗嬢に弱味があることを知っており、役所などに訴えることもできないと知ったうえで給料を支払わないことがあります。
そして、困った事情を抱えている風俗嬢が給料のことで相談をしたり不満を言ったりすると、フリー客につけないようにするなどと脅されることもあるそうです。
給料未払いへの対処
風俗店では、基本的に日払いのお店が多いものです。
日払いならばその日に給料を受け取ることができ、なおかつその日に受け取れるべき給料が受け取れなければ風俗嬢の不満が爆発してしまうため、未払いは起きにくいようです。
しかし、中には週払いにお店もあります。
特に、格安店では週払いにしていることが多いものです。
週払いにする理由は、主に風俗嬢に辞めるタイミングを与えないためです。
例えば、格安店で働いている風俗嬢が、その日の稼ぎが5000円しかなかったとしても、週末まで頑張ればある程度まとまったお金をもらうことができます。
だからこそ、辞めずに頑張ろうと思えるわけです。
また、風俗嬢にとっても、週払いの方がメリットがあるケースも考えられます。
例えば、浪費癖がある風俗嬢ならば、日払いのお店で働いていると、給料をもらうとすぐにパチスロなどに全部使ってしまうことがあります。
そのような場合には、週払いでまとめて受け取ることで、浪費の機会を減らした方が好ましいのです。
しかし、デメリットもあります。
それは、その日にお店を辞めたい、あるいは辞めなければならない事情があったとしても、全額の給料をもらえないことです。
したがって、日払いでもらわない方がいい何らかの理由がある風俗嬢は週払いのお店を選び、若し給料の支払いを渋るようならば、そのようなお店はすぐに給料の交渉をし、辞めるべきです。
一方、日払いでもらってもなんら問題がない場合には、日払いで払ってくれるお店を選び、出勤したならばその日のうちにしっかりと給料をもらっておくのがよいでしょう。
もちろん、給料が未払いになった場合には、「週末にまとめて払うから」などと言われるかもしれませんが、辞めることを視野に入れつつ、給料の交渉をすぐに始めたほうが賢明です。
辞めるにあたって、未払いになっている給料を確実にもらうために、自分の勤務状況をきちんと記録しておくことも大切です。
自分が何時から何時まで出勤し、その中で何人の指名がついてどれくらいの売り上げが発生したかということをキチンとメモしておくのです。
そうすれば、お店も「そこまでされれば・・・」と観念することが多いものですし、どこかに相談するにしても資料として提供てきますから、より正確なアドバイスを受けられることでしょう。
そして、給料が未払いになったとき、役所その他に相談できる立場であるならば、相談してみたほうがよいでしょう。
そうすることによって、お店が支払ってくれることがあります。
お店としても、女性の権利が強く主張されている昨今において、下手にもめるよりはさっさと給料を支払った方が賢明だという事くらいはわかっていることが多いのです。
もっとも、給料の支払いを渋るようなお店は、全体から見ればごく一部にすぎません。
したがって、そのようなお店に当ること自体があまりないのですが、もし給料の未払いに遭遇してしまった場合には、状況を見ながら最善の判断をしていくようにしましょう。
そして、給料を支払わないような風俗店に長く働く価値はありませんから、給料をもらったらすぐに別のお店に移ってしまうようにしましょう。