風俗嬢が知っておくべき性病の知識。まずはこれだけ!

風俗嬢として働いていれば、おのずと性病への関心もわいてくると思います。

それを一つずつ調べ、知識をつけ、健康的に働くために役立てていくべきですが、調べてみても難しくてあまり読む気がしない、難しくてよくわからない人もいると思います。

そこで本稿では、風俗嬢がうつされてしまうリスクがあり、なおかつ検査できる性病の種類と特徴をまとめて紹介します。

ぜひ、基本的な知識を身につけてください。

 

代表的な性病と特徴

性病知識

以下に、代表的な性病の基礎知識を、症状やリスクから紹介していきます。

 

①クラミジア

  • クラミジア・トラコマティスという細菌に感染して生じます。
  • 感染すると下腹部に痛みが生じたり、排尿や性行時に痛みがあったり、おりものが増えることもあります。
  • ただし、無症状のことも多く受診が遅れることもあります。
    80%の女性が無症状という報告もあります。
  • 感染後、治療をしないと、子宮頚管・内膜、卵管、骨盤腹膜の炎症を引き起こしたり、不妊の原因にもなります。
  • 妊産婦が感染していると流産・早産の原因にもなります。

 

②淋菌

  • 淋菌の感染による感染症です。
  • 性行為や性行為に似たような行為以外で感染することはあまりありません。
  • 感染すると子宮頚管の炎症を起こします。
    しかし、女性の感染者の8割は無症状です。
  • 排尿痛・不正出血・下腹部痛・膿性のおりものの症状が見られることもあります。

 

③カンジダ

  • 疲れ・ストレス・抗生物質などにより、常在菌のバランスが崩れ、免疫力が低下すると、膣内にある常在菌のカンジダ菌が増殖し、カンジダを発症します。
  • 外陰部や膣のかゆみ、おりもの増加、性交時の痛み、外陰部の灼熱感・痛み・腫れといった症状が特徴的です。
  • 身体の不調などによって再発しやすくなります。

 

③トリコモナス

  • 膣内に膣トリコモナス原虫が定着することで生じます。
  • 膣のかゆみ・痛み、泡状のおりものや異臭が特徴です。
  • 男性・女性ともに感染に気づかないことが多く、女性の半分は自覚症状がないと言われています。

 

④マイコプラズマ

  • 膣炎のうち淋菌やクラミジア以外で生じるものをいいます。
  • 男女ともに症状はクラミジアと同じです。
    しかし、自覚症状が表れにくく、約半数は症状に気づかないとされています。

 

⑤HIV

  • HIVとはヒト免疫不全ウイルスで、人の体を色々な細菌やカビ・ウイルスから守る細胞に感染します。
  • このHIVに感染すると、普段かからないような病原体にも感染しやすくなり、さまざまな病気を引き起こします。
    これらの病気に状態をAIDSを呼びます。
  • 必ずしもAIDSを発症するとは限りません。
    早期発見と治療AIDS発症を抑えることが可能です。
  • 感染初期はインフルエンザのような症状が出ます。
    感染してから3ヶ月以降でないと、確定的な検査結果が出ません。

 

⑥梅毒

  • 梅毒トレポネーマという菌に感染して発症します。
  • 多くは感染者との性的な接触によって感染します。
  • 症状としては感染後の第1期には、痛みのないしこりや潰瘍など感染部位の変化がみられます。
    その後、第2期になると発疹・発熱・疲労感・頭痛・食欲減退などの症状が現れます。
  • 治療を行わないままだとほかの心臓や血管、脳などが梅毒菌に冒されていきます。

 

⑦肝炎

  • 肝炎ウイルスが肝臓に感染して起こります。
  • 母子感染や輸血、性行為によって感染します。
  • 自覚症状がない人もいますが、症状が出ると倦怠感や発熱、食欲不振・吐き気・黄疸などが生じます。

 

⑧ヘルペス

  • ヘルペスウイルスの感染により生じます。
  • 性病に限らず、痛みを伴う水疱(水ぶくれ)や腫脹が唇の周りや性器にできます。
  • 一度感染すると、再発を返しやすいのが特徴です。

 

⑨成人T細胞白血病

  • HTLV-1というウイルスに感染し、感染した細胞からがん化した細胞が増殖していくことで発症します。
  • 主な感染経路は、母子間・輸血・性行為となります。
  • リンパ節が腫れ、全身に病変が広がります。
  • 多くの人が感染しても発症せず、約95%の人が生涯発症しないと言われています。

 

⑩ヒト・パピローマ・ウイルス(子宮頸がん)

  • 性交渉でHPV(ヒトパピローマウイルス)に感染すると子宮の入り口にある子宮頚部にがんが発生します。
  • 初期の子宮頸がんはほとんど自覚症状はみられません。
  • 不正出血や性行為時に出血がある、おりものが増えるなど気になる症状があればすぐに受診をおすすめします。
  • 早期発見が非常に重要で、定期的ながん検診が必要です。

 

⑪ヒト・パピローマ・ウイルス(コンジローマ)

  • ヒト・パピローマ・ウイルスに感染することで性器の外にイボが生じます。
  • イボができてもかゆみや痛みなどの自覚症状がほとんどありません。
    感染に気づかずに性行為を行うことでほかの人にも感染していきます。
  • 性行為をよく行う若い世代に比較的多くみられます。
  • ヒト・パピローマ・ウイルス(HPV)はいろいろなタイプがあり、そのうち6型と11型は、外陰部や膣にできる尖圭コンジローマの一種になります。

 

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検査費用はどれくらい?

性病知識

以上が主な性病の一覧になります。

現在、すでに上記に該当する症状がある人は、すべての項目を検査する必要はないかもしれません。

全項目を検査する場合には費用が高くなるので、ピンポイントで検査を受けることが重要です。

もし、すでに症状がある場合には、医師の診察によって、どの項目の検査が必要なのかを診断してもらいましょう。

医師の診断の結果、特定の性病のみ審査を受ければよいこともありますが、複数の性病に共通する症状であれば、いくつかの検査をまとめて受けることになります。

一般的な性病検査の組み合わせは、以下の通りです。

  • 梅毒、HIV、クラミジア、カンジダ、淋菌、肝炎→検査料は12,000円程度
  • 梅毒、HIV、クラミジア、カンジダ、淋菌→検査料は11,000円程度
  • クラミジア、淋菌、カンジダ→検査料は6,000円程度

※性病検査の費用について、詳しくはこちら→「性病検査の費用はどのくらいかかる?検査の流れは?」

 

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判断しにくい性病に注意

性病知識

上記のまとめで、それぞれの性病の症状などを紹介しました。

しかし、一定の症状がみられたとしても、それが性病なのかどうかについて判断がつきにくいこともありますし、自覚症状が乏しい場合や、潜伏期間がもあります。

とくに、最近急増していると言われる梅毒は、キスや性行為などの性的な接触から2〜3週間で陰部に痛みのないしこりができます。

その後、鼠径部のリンパ節が腫れますが、これも痛みがなく、しこりに気づかないうちに患部が消えてしまうこともあります。

しかし、風俗嬢は性病リスクを常に負っているのですから、少しでも気になる場合には、検査を受けることをおすすめします。

梅毒に感染するとHIVにも感染しやすくなるため、特に注意が必要といえます。早期に発見し治療すれば治癒する病気なので風俗嬢にとっては必須の検査でしょう。

梅毒やHIV検査については、どの都道府県の保健所でも、無料かつ匿名で検査を受けられます。

そのほか、淋病とクラミジアの検査も保健所で無料で受けられるため、HIV・梅毒・淋病・クラミジアの4種について、定期的に保健所で検査している風俗嬢も少なくありません。

 

※性病の検査費用を抑えるための、保健所の活用について、詳しくはこちら→「保健所?病院?低コストで性病検査を受けるにはこうする!」

 

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まとめ

性病知識

性病にかかってしまうと、健康を損なってしまうばかりか、完治するまで出勤できなかったり、お客さんにうつして指名を失ったり、お店にクレームが入って干されたりする可能性があるため、稼ぎにも影響します。

保健所以外の検査は有料ですが、風俗嬢として稼ぎ続けるためには必要経費と考えて、定期的に検査を受けることが大切です。

その動機として、本稿の知識が役に立てば幸いです。

 

 

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